2022年11月22日火曜日

非登山道で登るフトウガ峰

 


2022/09/28に非登山道で段ヶ峰にまで行きました。この時は林道から適当に尾根を登って達磨ヶ峰からフトウガ峰に連なる稜線に上がったのですが、今回も同じで、登った尾根が違うだけです。別荘地から林道を西に下っていき、今回は最初の尾根を登り始めました。林道近くは植林ですが、すぐに自然林になり、また植林になりました。植林になるとネットが張られていましたが、かなり倒れていて邪魔にはなりません。勾配は地形図通りであまり急ではなく、一歩ずつ登って行けば良いだけです。植林はあまり手入れが良いとは言えません。岩場もほぼありません。稜線に近づくと植林がなくなり、開けて良い感じ、と思ったら最初は灌木の藪、さらにはススキの藪を抜ける羽目になりました。ススキの間から登山道に出ました。出てきた920m+ピークは「第二峰」だそうです。


稜線の登山道はとても良く整備されていて、正直物足りないのですが、この日は前回同様霧が立ち込めており、幻想的でした。アップダウンもそこそこで、915mピークを過ぎ、前回登ってきた付近を通り、最低コルを過ぎて、標高1000m付近からは植林を登りました。この付近はなぜかマーキングが無く、前回はちょっと東寄りの植林の外を歩いていたのですが藪に入ってしまったので、今回は植林の中を登って地形図の水平道に出ました。出た所にマーキングがあったのでこれが正解なのでしょう。今回は水平道を歩かずまっすぐに低い笹の中の踏み跡を辿りましたが、灌木の藪が邪魔で、藪を避けると結局地形図の破線道に出てしまいました。倉谷四等三角点(1071.63m)を過ぎて(写真)、霧の中のフトウガ峰の山頂に着きました。


天気が悪いので、下山は2022/09/21に登ってきた杉谷登山道にしました。整備されており、ロープやマーキングもあって歩きやすいのですが、場所によっては初心者に道がわかるか心配なところもありました。考えてみるとこの登山道は勾配の最も急な所に作られており、前回や今回登ったり降りたりした尾根のほうがはるかに楽だと思います。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「神子畑」「但馬新井」です。



2022年11月19日土曜日

横行から登る十年三角点(その2)

 


2022/10/29に大屋川沿いの横行から大屋市と宍粟市の市境にある十年三角点に登りましたが、今回は違う方向から登ってみました。横行集落の北で但馬アルペンロードから分かれて、前回に降りてきた道を登っていきました。この付近は地形図で等高線の幅が広く、何かありそうな感じですが、一番下は畑でススキが茂っています。そこを避けて通り過ぎ、石垣の終わりから植林に上がりました。地形図の破線道と同じようなルートで、植林に入ると破線道と同じ場所に道がありました。これを登ると小屋があり、その先で道は不明瞭になりましたが、少し藪を抜けると林道に出ました。この付近には立派な石垣があります。この林道は南から上がってきているようで、よく整備されています。植林を抜けて歩くと、ワイヤーロープが張られ、ラジキャリーが下がっていました。まさに木材積み出し中という感じでした。林道は二股に別れていますがどちらもこの付近で終わっていました。その先を少し植林の中を歩きましたが、石積みがあって以前は畑だったのでしょう。気がつくと地形図の破線道を歩いており、細い道ですが植林の斜面を水平に北に続いています。下を見ると但馬アルペンロード(普通林道横行線)が見えます。どこから登るか悩みましたが、道が尾根先を回る所が一番登りやすそうだったので、そこから登り始めました。急斜面ですが植林なので登れます。しかし標高差100mほど登って西の尾根と合流する付近は自然林で、地面は崩れやすく、トラバースは疲れました。合流してからも足元は砂地に落ち葉が乗っているような感じで疲れました。標高700m付近まで登ると平らになり、楽になりました。ここからは自然林が多く、黄葉は終わりに近い状態でしたがまだ綺麗でした。まだ標高差300m近くを登る必要があり、826m地点の手前や、標高900mの手前などは急斜面でした。藪も少しありますが、葉を落としたコナラ類の林が綺麗でした(写真)。そして登り始めて2時間ほどで975mピークに着きました。西側は植林です。


北の992mピークが見えますが、その先は降りられそうもないので南に植林を歩きました。953m地点からは2022/10/29の逆コースとなります。北の谷が平坦で広いのですが、降りると先は谷になってしまいます。少し登ると自然林で、西に歩くと十年三等三角点(1039.31m)に着きました。ここから西の市境の稜線は起伏は少ないのですが曲がりくねっていて、方向を確認しつつ歩きました。ここは2012/09/03には逆方向、2021/11/10には途中から西に歩いています。植林なので林道がありますが、下山するにはどう歩いたら良いものかわかりません。とりあえずは植林の中を市境に沿って歩き、1080mピーク付近まで来ました。少し北に歩いて、西に曲がった付近で北側下方に林道があったので、ここに降りました。この林道は明らかに西が下りだったので、そのまま西に歩き、分岐で下りの東向きに曲がりましたが、かなり歩いて終点に出てしまいました。林道には頼れそうもないので、戻って降りやすそうな尾根を降りました。すぐに林道が横切っていましたが、これも頼りにならないので尾根を降り続けました。また林道があり、このまま尾根を降りると谷に出そうだったので林道を東に歩いて別の尾根まで移動し、それを降りました。この尾根の先は急峻なので東方向に降りていくと、林道がありました。法面が高くて降りるのに少し苦労しましたが、林道に出ればあとは良い道で、但馬アルペンロード沿いの木材の集積所に出られました。あとは但馬アルペンロードを歩いて横行に戻りました。途中には滝がいくつもあり、平家が城跡などもありましたが、長い道のりでした。


この付近の林道の繋がりを航空写真でよく確認すると、市境の南の林道を含めてすべて下山した大屋川沿いの但馬アルペンロードから延びているようです。そういえば南の引原川沿いには整備された林道は見当たりません。1080mピークまで行かず、もっと東で降りるのが正解のようですが、林道は迷路のようです。航空写真を見ようにも圏外なので、航空写真を印刷して持っていくのが良いかも知れません。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「戸倉峠」です。



2022年11月8日火曜日

鹿ヶ壺から登るウリュド

 


雪彦山の南にあるウリュドには2009/03/20に小畑から菅生川東側の尾根を歩いて来ています。今回は鹿ヶ壺から登ってみました。鹿ヶ壺の入り口にトイレがあり、その裏手の尾根を上がりました。なんとなく踏み跡があります。最初は急な斜面が続きますが、標高差100mも登ると徐々になだらかになりました。しかしそれでも斜面が続きます。周囲は里山で植林はありません。ところどころ道がはっきりしている場所もありますが、倒木やシダの藪もあります。しかし抜けられないようなものではありませんし、徐々に緩やかになります。最後はまた急斜面ですが、結局1時間近く自然林を登り続けて稜線に出ました。南に登っていき、798mピークに行きました。ここには2021/08/25に藪を抜けて鎌倉山から来ています。


この後は稜線を北に歩きました。多少の藪はありますが歩きやすく、アップダウンして774mピークに登り、さらに大きな岩をいくつか登って(写真)アシビの藪を避けて歩いていたら、ウリュドを通り過ぎてしまい、戻って三角点に着きました。馬ノ頭二等三角点(866.45m)です。周囲はアシビの藪です。2011年の大柿さんの赤札が木に下がっていました。この先も尾根は藪っぽく、マーキングが尾根から降りたところにあったのでそれを辿りました。やや迷いそうな尾根を歩き、808mピークを過ぎて尾根が十字に広がる820m+ピークから急斜面を降り、下草のある植林を歩いていると、大天井岳から雪彦山に行く登山道に出ました。整備された道を大岩を見ながら歩き、雪彦山四等三角点(915.14m)のある雪彦山の山頂に出ました。展望はないのであまり感動はありません。


下山は来た登山道を戻って、登山道に出た付近から植林の中の道を降りました。この付近は「三方峠の段」だと説明書きがありました。後醍醐天皇を山之内に迎えるために作った砦と書いてありましたが、本気?という感じです。下山に使った登山道もよく整備されていました。谷沿いに降りて、標識を見ながら鹿ヶ壺に向かいました。鹿ヶ壺は名勝と呼ぶに相応しい美しい場所です。コンクリートの階段を降りて出発点の鹿ヶ壺山荘に戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「寺前」です。



2022年11月6日日曜日

音水湖西岸の山品山再訪

 


音水湖西岸の山品山には2014/10/11に行っていますが、今回は別のルートを試しました。音水湖の西岸道路を歩いていると、湖の中ほどに林道への分岐があります。ここを突き当たりまで歩いてみました。歩き始めるとすぐに北側は崖になり、その下に珍しくガラス戸の祠がありました。舗装はされていませんが、きれいな林道です。南北に分かれる所がありましたが、南に向かいました。地形図の実線道が終わる所で林道は終わっていました。音水湖から標高150m以上登っています。ここからは植林の中を登りました。この尾根は急斜面でしたが植林なので登れます。すこし登ると自然林になり、アシビなどでやや混雑していますが、両斜面とも黄葉がきれいでした。写真を撮りながら登っていくと、山品山の山頂に着きました(写真)。山品三等三角点(945.76m)があります。


ここからは北に稜線を縦走です。西側斜面は音水渓谷から見上げると見える東斜面で、黄葉・紅葉が続きました。そしてアシビの生えた急斜面を登ると金属プレートの奥山四等三角点(901.14m)がありました。さらに黄葉を見ながら北上を続け、950m+の小ピークに来て、東に曲がりました。最近では2021/4/10に逆方向に歩いた尾根ですが、植林で気持ちよく歩けました。961mピークには共同アンテナの残骸があります。ここからは下山ですが、ひたすら東に向かって歩きました。875m地点を過ぎ、尾根が続きますが、標高750m付近からは急斜面の自然林で、コナラがきれいですが木がまばらで掴まれません。しばらく急斜面を降りると少し勾配が緩くなり、岩もあり、紅葉も見られました。最後は植林を抜けると笹とススキが茂っており、道が見つかりません。しばらくは背より高い笹の急斜面を降りましたが、足元がよく見えず危険でした。この付近は耕作地だったらしく、何段も石積みがあります。しばらく降りると道に出てきて、さざなみ公園に降りられました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。