2021年1月31日日曜日

瀬戸内市の美和神社から八反峠まで縦走

 


これは備前市と瀬戸内市の境界付近、岡山ブルーラインの北側の山並みです。2011/01/16に歩いた妙見山と玉葛山の西に位置します。最初は楽をしようと思って、美和神社への舗装された参道を歩きました。途中に山の下から移された鳥居があります。さらに登ると未舗装の参道があったのでそちらに行きました。これには「西須恵・尻海ルート」と書いてあり、整備されていることを知りました。美和神社まで登り、瀬戸内海の景色を眺めました。西の高山城址への道もありました。ここは山としては美和ノ峰とか広高山と呼ばれるようです。美和四等三角点(166.12m)は、岩座のそばにありました。ここが山頂ということでしょう。


舗装道路を少し下り「西須恵・尻海ルート」で東に歩きました。よく整備された道です。すぐにサザラシ1号古墳への分岐があったので寄り道しました。しっかり作られていて、よく保存されている横穴式古墳です。ルートに戻ると途中に山桜の巨木群がありましたが、冬なので常緑樹に隠れてどれが山桜かわかりませんでした。しばらく良い道を歩くと、北が「東須恵・四辻山」で南が「朝日寺・尻海」の分岐に出ました。四辻山を目指しているので北に行くべきなのですが、それだと尾根から外れそうなので、南に歩いてみました。するとすぐに電源開発の巡視路の標識があり、東に続く尾根に行く道がありました。これを歩くと本四連系線187号鉄塔に出ました。このあと巡視路は北の鉄塔の方に向かうので、途中から外れて真っ直ぐに尾根を進みました。最初は道があったのですが、途中で消えてしまい、幅広い尾根を適当に歩きました。歩けるのですが、230m+ピーク付近は場所によっては灌木の藪になっていました。しかしそれを抜けるとまた木の間隔が広くなって歩きやすくなりました。そのまま尾根を歩いて、舗装道路の終点に出ました。そのまま北に歩くと、道路沿いに携帯の基地局がありますが、名無しです。そこから四辻山の山頂に向かうと、トイレがあり、また名無しの携帯基地局と、瀬戸内市消防本部の四辻山基地局があり、その奥に展望台がありました。展望台からは瀬戸内海が見えますが、若干木が邪魔です。佐山二等三角点(260.32m)は展望台の下の笹薮に隠れています。


笹薮を抜けて方向を確認しながらさらに尾根を東に歩きました。。マーキングがあります。次のピークは龍王山で、八角竜王柱(写真)と三ツ松四等三角点(222.43m)がありました。ここから東の南側は地形図では果樹園になっていますが、じっさい南側には道もありますし建物もあります。しかし一番目立つのは背の高い笹薮で、とても入って行けるものではありません。なるべく尾根筋を歩くと、次の200m+ピーク付近には建物があり、なぜか幼稚園バスがあり、KDDIの佐山基地局があります。ここからは瀬戸内海の展望が楽しめました。ここから笹の間の道を歩くと中ノ峠ですが、舗装道路が上がってきており、建物があります。ただし北向きの破線道は見当たりません。ここから東の200m+ピークに向かっては道があります。何があるのかと思って登ると、2つの200m+ピークの間くらいに、大きな水を溜めたコンクリートのマスがありました。山頂ですので雨水以外は溜まらないと思うのですが、たっぷり水が入っていました。その下には小屋があり、中を覗くとここにもマスが2つあり、それをモーターでかき混ぜるようになっていました。周囲には薬品らしいものの空き瓶が転がっており、壁にあったノートを見ると昭和40年代に稼働していたようですが、何を作っていたか全く分かりません(農薬関係?)。周囲にはっきりした道もなく、そのまま東に歩き、八反峠に向かいました。峠は深い切通しで降りられないので、少し南に下ってから道路に出ました。峠を北に下って帰りましたが、少し降りると通行止めになっていましたので、八反峠は現在は車では通れないようです。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「片上」です。



2021年1月16日土曜日

備前・瀬戸内市境の妙見山と玉葛山

 


これらは岡山ブルーラインの近くの山です。道の駅「黒井山グリーンパーク」に車をとめて、東にブルーライン沿いに歩きました。しばらく歩くと道がブルーラインをくぐっている所があり、そこで北に出て、目の前の藪を登りました。木の枝を払いながら登ると墓地がありました。墓地の奥に歩くと、行き止まりは「白谷先祖」の長島佐平太さんの墓です。その先は藪ですが、枝をかき分けて低いシダの間を歩くと、徐々に道がはっきりしてきました。とりあえずこの道で小さな尾根の上に上がり、そこから西に尾根を歩きました。シダの塊を避けて灌木の間を歩いていると、道に出ました。この道は航空写真でも見えていたので、最初からこれの登り口を探すべきだったでしょう。良い道で、シダの間を歩いて尾根に出て、細くなった道を東に歩いて坂田四等三角点(179.05m)に着きました。標石は完全にシダに隠れており、白い杭が少し見えていなければ発見できなかったでしょう。この東は道が無いようでした。


尾根を西に戻り、再び良い道に出て、西に下りました。急な坂で周囲はひどい藪ですが、時々北の展望もあります。市境の標石が点々とあります。鞍部に降りてくると、南にいくつか分岐があります。ほぼ市境を歩いたのですが、途中でマーキングを見失って、少し迷走しましたが、そのうちにマーキングを見つけて、無事に妙見山を登山道で登れました。登山道を外れると大変そうな山です。真っ直ぐに登っていった山頂は東西に長いのですが、266mの山頂には明らかに古墳と思われる穴が2つありました。展望はありません。妙見山から西の道は市境を外れて南に行き、水利施設のようなものを通って果樹園にでてきます。地形図の道は未舗装部分が多く、車が通るのは難しそうでした。しばらくこの道を歩きましたが、歴史のある道のようで、昭和2年の石のベンチがありましたし、道標もあります。分岐点には小屋があり中にソファー椅子がありました。ちょうど雨が降ってきたので少し休ませてもらいました。


玉葛山に東から登る道は、探してもワナばかりで見つかりません。結局適当なところで山に入りました。いきなり人の頭くらいの高さにたくさんワイヤーやロープの張ってある場所がありましたが、果樹園の跡でしょうか?栗の木はたくさんありました。とりあえず150m+に上がりましたが藪で、南西の鞍部に降りる斜面はさらに酷い藪でした。大きなシダの塊を避けつつ、まず140m+の鞍部に降りて、それから斜面を登りました。なるべくシダの生えていない所を選んで登りましたが、枝も邪魔です。180m+ピーク付近ではシダを避けることは可能でしたが、その次にさらに玉葛山の方へ登る所はシダが増えてきました。踏み跡らしき所を探しつつ登りましたが、それが踏み跡だったという確信はありません。枝をかき分けてなんとか220m+の鞍部に出ると、尾根に沿った道がありました。これを登って、玉葛山の山頂に着きました。玉葛三等三角点(267.02m)がありますが、それだけでなく中が空の祠がありました(写真)。南向きの展望は素晴らしく、瀬戸内が見渡せます。下山は南向きの登山道にしました。非常に急ですがロープがあります。目の前には瀬戸内が見えますし、楽しみつつ降りられました。こちらから見ると妙見山がきれいな丸い山に見えます。降りたところには玉葛山入口という標識がありました。最後はブルーラインを非常に高所の橋で渡って道の駅に戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「片上」です。



2021年1月10日日曜日

南から登る相生の宝台山

 


相生の北の宝台山には2008/10/04に西の休治から登っていますが、その時に南向きの道標があったので、今回は南から登ってみました。道標のあった成林への道は下山に使うことにして、登りはその西の尾根にしました。尾根の南端の道を東から歩くと尾根に道を見つけました。これは地形図の破線道かも知れません。これを上がると害獣除けの扉がありました。その先では道は尾根に上がって行きそうもなかったので、藪を登りました。下草はなく、落ち葉の藪です。急斜面とは言え木につかまれば登れます。しかしすぐに道があり、尾根の先へ行っていたので歩いていくと、難なく尾根の先端に出られて、まっすぐの尾根登りとなりました。下草がないので楽に登れます。小ぶりなJRの竜有37鉄塔があり、210mピーク付近には共同アンテナの残骸があります。シダが増えてくるのはその北の220m+ピークを過ぎた付近からですが、マーキングは皆無ですがずっと道があります。シダ藪はどんどん深くなり、腰から胴体くらいの高さになります。道がなければ歩けませんが、その道もときどき見失いました。それでも大きなシダの塊に突っ込まないように注意して、シダの間を登っていき、標高300m付近に来ると少しシダが減りました。ここからは楽になってきて、まずパラボラの付いた兵庫県の宝台山中継所に着きました。ここには「有年駅牟礼」の道標がありますが、方向はよくわかりません。隣にはJ-PHONEのJPK相生西局アンテナがあります。


ここからは巡視路を歩き、北のKDDI管理の空き地にGoogle Mapでは「高丸山 北展望所」となっていますが、間違いでしょう。宝台山の中央には若狭野二等三角点(378.72m)がありますが、これは藪の中です。一番目立つのはNTTドコモの宝台中継所の大きな通信塔です。入口には低い柵があって鍵が掛かっていますが、脇から入れます。この付近から有年方面がよく見えます。この南にツーカーホン関西のロケットのような形をした通信塔があり、この付近がGoogle Mapでは「宝台山 南展望所」だそうですが、ここは展望はありません。「わかさの成林」の道標が法面にあって、脇から登ると上郡が見えます。南に向かう道はここから始まります。よく整備されていて、正面に海が見えました。ちょっと降りると赤穂火力線三七鉄塔があり、展望も良好です。次は三六鉄塔、そして三五鉄塔です。巡視路なので楽に歩けます。その下では送電線が交差しており、JRの竜有35鉄塔と碍子の美しい赤穂火力線三四鉄塔が接近して立っています。当然小ぶりなJRが下をくぐっています。その下では道が溝になって歩きにくくなりますが、害獣除けの扉をぬけて墓地に出ました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「二木」です。



2021年1月3日日曜日

赤穂の丸山と向山

 


坂越から南に海岸沿いの山を縦走しました。起点は坂越トンネルとしましたが、もっと北の木戸門跡の方が良かったと思います。トンネルの上に出る道は、トンネルの北の広場から簡単に見つかりますが、トンネルの上から尾根に行く道が無いのです。周囲は笹薮で地形図の破線道の谷を突破するのは難しそうだったので、南側の尾根に回り込みました。面白いことにこの尾根には段が作られており、場所によっては石組みが残っています。平らな段の数は半端ではなく、20以上はあったと思います。笹が邪魔ですが楽に登れました。少し登ると共同アンテナの残骸があり、地形図の実線道らしき道に出ました。草が生えていて、北向きは下山しそうな塩梅だったので、さらに尾根を登ることにしました。もう2段平地があり、そのあとは笹薮となりました。笹の間に大きなシダの塊があるので、それを避けて登っていくと、笹原に出ました。道があって、小さめのアンテナがいくつかあります。笹の間を探すと、坂越四等三角点(151.27m)がありました。千種川沿いに北方面がよく見えます。


ここからは整備された道で尾根を縦走しました。階段も作られていて、歩きやすい道でした。展望も海側、赤穂側ともに楽しめます。ところどころにベンチがあり、灰皿とゴミ箱がありましたが、ゴミ箱はゴミを回収しないらしいので、置かないほうが良いと思います。景色の良いところには東屋もたくさんありました。次の206mピークはGoogle Mapでは亀甲山という名前のようです。尾崎方面への分岐がありますが、向山の方へ歩きます。この南では道の東側に土を盛った土塁が続き、何かと思うと坂越と尾崎の境を明確にするために作られたものだという説明の杭が192mピーク(南宮山)にありました。おそらく200年ほど前のものと思われますが、よく残っています。ここからいったん下ってまた登ると尾崎二等三角点(209.6m)のある丸山です。東屋があって播磨灘の展望があります。ここから南は激下りで、階段があって助かりました。途中に西側へ分岐があって、赤穂の遠景を楽しめる場所が作られていました(個人用?)。


いったん舗装道路が越えている鞍部に降りて、向山の西側の水平道を歩きました。地形図では途中から尾根に上がれそうですが、道がなく、結局向山の西側の登山道で登りました。入口にはマーキングがあり、藪っぽく見えますがしっかり整備されています。途中に売土地の看板があるのに驚きました。最後は道が踏み跡に変わります。笹薮ですが問題なく向山の頂上に出ました。東西に見渡せます。山頂には単に「頂上」と書かれた杭が立っており、山の名前はありません。下山はさらに南に歩くと、途中にも何合目という杭がありました。道はしっかりしていますが、笹が背丈以上に伸びています。赤穂ハイツへの下山道がありますが、まっすぐに降り続けると五合目は展望地でした(写真)。その下には水道施設があり、最後は階段になって海岸沿いの道に降りました。ここには向山登山口の標識はありません。あとは歩道のない海岸沿いの道を、海を見ながら戻りました。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「相生」「播州赤穂」です。