2020年5月2日土曜日

佐中から登る佐中三角点

朝来市の佐中三角点は、2013/05/23に神子畑から登りましたが、今回は佐中から行ってみました。佐中から佐中川を遡っていくと、木材搬出作業中につき立入禁止という札が立っていて、しっかりチェインがかかっています。普段の日は立ち入りを避けたほうが良さそうですが、この日は連休中で人影は全く無く、問題ないと判断して先に進みました。とは言え佐中川を遡って行ったわけではなく、道路が川の南側に渡った所で尾根先を登りました。この道路が佐中川の南側に渡るのはここしかなく、他の場所は川を渡るのも難しそうですし、渡っても急斜面です。この場所も急斜面には違いないのですが、植林なので木に掴まりながら四つん這いで作業道を探しつつ登りました。これはかなり厳しい登りで、途中から手を使わなくても登れるようになりますが、標高差300mくらいは急斜面です。伐採されている箇所も多く、展望がありますが歩きにくい場所もありました。ネットもありますが、壊れているので問題ありません。標高500mを越すと植林で日陰が増えました。そしてさらに登り続けて、1時間以上かかって716mピークに出ました。ここは2013/06/05に来ています。コナラと植林の両方の林がきれいでした。

ここからは2013/06/05に歩いた稜線ですが、ネットが張られています。北側に広い伐採地があります。植林されたようですが、今は何も残っていません。稜線上は前回歩いた時よりもアシビが茂っている感じがしました。2013/05/23に鳥ノ奧ダムから登ってきた730m+ピークは北側を巻き、西に歩いて715mピークを過ぎ、660m+鞍部に降りますが、ここから佐中三角点まで標高差270mを登らなければなりません。2013/05/23もそうでしたが、アップダウンが多く疲れが溜まります。その先の740m+ピークは前回の経験から南側の斜面の道を辿って巻きました。そして急な登りが続きますが、切り開きがあって道は明瞭です。860m+ピークで一息つき、最後は美しい自然林で、落ち葉で滑りますが登りやすく、佐中三等三角点(931.21m)に着きました。自然林で新緑がきれいでした。

佐中三角点から南西に歩くと植林になります。また登りで、この先のH形のピークは980m+の高さなのでまた登りかと思っていたら、西側に林道が見えました。落ち葉で滑りやすい自然林の斜面をトラバースして、林道に出ました。「森林基幹道 須留ヶ峰線」です。2013/06/05にはH型ピークの西までしかできていなかったのですが、延長されていました。これが佐中川の林道に繋がっていれば楽勝、と思いつつよく整備された未舗装の須留ヶ峰線を北に歩きました。道路だけではなく、斜面や谷も整備されており、大工事です。気になるのは工事が分断されていることで、平成28年度の延長206mの次が30年度の329m、これでは完成するのはいつのことやら、と思っていたらプレハブの作業小屋があり、その先で終わっていました。

この付近では須留ヶ峰林道は朝来市と養父市の市境の尾根のすぐ下に作られているので、尾根に登りました。ここには2014/10/08に明延から来ています。北に歩くとまた登りで、930m+ピークまで登って北に尾根を降りました。気持ちの良い植林が続きます。途中で東側下に林道が見えましたが、急斜面を降りるのは難しそうだったのでまっすぐに尾根を降りました。なだらかな尾根ですが、だんだんに藪っぽくなりました。どちらに降りるか迷いつつも、北東に伸びる長い尾根を降りていくと、林道に出ました。法面は高いのですが、コンクリートではなく金網が土に植えに張られているので、金網に掴まりながら垂直に近い法面を降りました。危険です。この林道は須留ヶ峰林道で平成24年に作られています。地形図にはありませんが、航空写真ではここよりも西で佐中川の林道と接続しています。直接佐中川の林道に降りたかったので、須留ヶ峰林道はやめてさらに尾根を東に降りました。地形図では尾根の先で林道がターンする所には法面が描かれていないのですが、実際にはここも高い法面があります。しかしここはかなり崩壊が進んでいるので、木と岩に掴まって降りました。カーブミラーがあります。

あとは地形図通りの林道歩きで、金属プレートの王ノ谷四等三角点(623.94m)は地形図通りにターンの所にありました。谷に降りて新緑を楽しみながら歩くと、赤い欄干の龍神橋があり、佐中川を渡っていました。Google Mapではここの上流に不動の滝があると書かれています。橋から見ると上流側は崖になっていて、滝がありました(写真)。これが不動の滝かどうかはわかりませんが、ここから上流に歩くのは難しそうでした。この付近から林道は渓谷の北側斜面にあって、佐中川の様子はよく見えませんが、まだ滝がいくつかあると思います。ここから出発地点までは林道歩きで1時間以上かかりました。最初はかなり深い渓谷で、南側は急斜面です。林道の分岐は北側にいくつもありますが、南に川を渡る橋はありません。その割には南側斜面も間伐などが行われていますが、どうやったのでしょうか?途中にこの付近の植林が「「文化財」創造プロジェクト登録林」として文化財の修理等に使うために維持されているという説明板がありました。この付近の杉は樹齢100年だそうです。確かに重要な資源なので入山は気をつけるべきでしょう。

全行程7時間かかりました。ひどい藪はありませんが、累積標高2800mは難コースだと思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「大屋市場」です。

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