2025年5月15日木曜日

砥峰高原から琢美谷を下る

 


2018/12/02に琢美鉱山に行きましたが、その時は砥峰高原から往復しました。今回は琢美鉱山から福知渓谷に降りてみました。前回同様に砥峰高原のススキの間を登り(今年は山焼きは実施されていませんでした)、東屋から立入禁止の林道に入りました。そのまま尾根の鞍部を抜けて、地形図の破線道通りに琢美谷に向かって降りました。この林道は荒れていますが、いちど橋がなくて迂回したくらいで、あまり苦労せずに琢美鉱山の谷の下に出ました。この付近の林道はぬかるんでいます。今回は鉱山には行かず、そのまま谷を下りました。人工的な地形が続きますが、すぐにコンクリートの塊と、コンクリートの貯水槽のようなものが現れました(写真)。水が溜まっており、山水が流れ込んでいます。なんだかよくわかりませんが、鉄穴流しでいう大池とか、シックナーみたいなものかと想像しました。ということは、ここで少し精錬した鉱物を谷を下って運んで福知川沿いに出荷したということも想像できます。が、まずこれらの人工物が邪魔で谷を下るには谷の反対側に移らなければなりません。この付近の谷川はコンクリートの溝を流れており、渡れません。倒木が何本かあって、丸太橋のつもりで渡れるかも知れませんが、一本ですからとても危険です。結局谷を戻って、鉱山の下付近まで来ると土砂で溝が埋まっていて渡れました。ここから谷の北側を歩いて谷を降りると、貯水槽の先は林道はありません。どうやら谷を下って出荷はしていなかったようです。


細々とではありますが、谷を下る道は続いています。踏み跡と言ってもよいでしょう。マーキングもありますが、地籍調査のものが多く、道を示しているとは言えません。谷なので岩を登ったり降りたりもありますが、難しいのは流れを渡るところで、渡らなければ先へ進めない所もありますが、先がどうなっているのかわからない箇所もたくさんありました。マーキングが流れの向こう側にあっても、渡るべきかどうか悩んだこともありました。踏み跡はずっと続きますが、岩場に来るとわからなくなります。難所はたくさんあり、水流の脇が垂直で通れない時には少しよじ登って上の方を歩きました。一番の難所は地形図で神河町と宍粟市の境界線が谷をよぎっている付近で、谷が狭くて深く、滝の連続で、岩を伝って斜面の上の方を歩きました。当然下手をすると滑落します。谷に降りずに進んでいくと、踏み跡は植林の作業道に繋がっていました。これは歩きやすく、結局この後は谷に降りずに福知渓谷まで歩きました。谷に降りても歩けただろうと思いますが、場所によっては植林にエスケープが必要だろうと思います。福知渓谷の県道39号線に降りて琢美谷橋から見上げてみると、いきなり滝が見えました。谷下りはかなりの難所続きでしょう。


福知渓谷では県道39号線を歩きました。休日だと車の怖い道ですが、平日は車は来ないので新緑を楽しめました。広域基幹林道千町段ケ峰線の起点まで来て橋を渡り、砥峰高原の方に戻りましたが、ずっと県道を歩くのもつまらないと思い、すぐに林道に入りました。この林道はジグザグに斜面を登っていきますが、水平部分が多く、結局は県道に戻ってしまいました。しかたなくここからは植林の急斜面を登りました。オニゼンマイの密集している斜面を登り、さらに落ちた枝と間伐材で埋まっている急斜面を登りました。標高850mを付近を超えると少し楽になり、尾根歩きになりました。この付近は自然林も残っています。標高982mのピークには、地籍図根三角点がありました。この付近は2018/12/02に歩いていますが、西に少し降りると林道があったので、今回はこれを歩きました。砥峰高原に引き返し、周回路を歩いて自然交流館に戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「長谷」です。



0 件のコメント: