何度か登っている生栖の行者山に、南西の楽里から登りました。楽里の集落を抜けて、地形図の林道を登りました。目標は谷の奥、498mピークの北の鞍部です。谷沿いの林道ではなく、曲がりながら大回りする林道を歩きました。途中に地形図にない分岐がありましたが、とりあえず地形図通りに林道の終点まで行きました。ここから見ると谷の反対側にも谷沿いの道があって、谷の奥で折り返しているのがわかりました。しかし谷のその上は新しい石積があって登れそうもありません。林道終点から見上げると上にガードレールがありますが、その下に板のフェンスがあって直接登るのは無理そうでした。そこで林道を戻り、最初の分岐から北に歩くと、すぐに南に向かう林道がありました。これはガードレールのある林道ではなく、下の林道の終点から見上げたときには見えなかったようです。この林道を少し歩いて、上のガードレール付きの林道まで斜面をちょっとだけ登りましたが、もう少し北まで歩けば林道でここまで来られたと思います。
この新しい立派な林道は能栖線という名前です。楽里からの谷の奥を回っており、林道から見ると谷の奥は段々にきれいに整えられていました。能栖線は南に向かってまだ建設中で、谷から尾根先を回ったところで終わっていたので、ここから尾根を登りました。能栖線の高い法面の上に作業道が見えており、上から作業道を作って法面を作ったのかと思ったのですが、登ってみると確かに作業道はあるものの、すぐに終点になっていました。おそらく能栖線を作る前にあった作業道の名残と思われます。植林の斜面を登ると稜線に出て、古い金網がありました。ちょっと498mピークまで登り、北に引き返して、ここからが行者山への本格的な登山となります。
登山と言っても最初は下りです。稜線の最低地点にはお地蔵様がありました。両側ともに道があるようでした。この先はひたすらに登りです。新緑がきれいで、登りやすい尾根でしたが、標高が上がると岩塊流のような景色になり、岩を避けて急斜面を登るようになりました。行者山と言うだけあって、厳しい登山ですが、ゆっくり登ると2010/07/31に上野田から登ってきた730m+ピークに着きました。何かが祀られていたのかも知れませんが、特に何もありません。もう少し登ると登山道と合流しました。今回も行者堂に行ってみましたが、いつもと同じです。行者像を探すのですが、よくわかりません。見上げた岩に彫られているのかと探しましたが、はっきりしたものはありません。引き返してロープのある岩場を登ると行者山の山頂です。展望はありません。生栖三等三角点(787.15m)がありますが、標石はこれが三角点だと言われないとわからないくらいに削られています。
山頂から北に赤みを帯びたアセビの間を歩くと展望のある場所に出ます。下山は北の林道の方に行くのは経験的にややこしいので、単純にここから北に尾根を下ることにしました。この尾根は植林が多く、歩きにくい場所はあまりありません。大きな岩があって、降りられないかと一瞬危惧したのですが、脇を降りられました。地形図で見ると、この下の標高500m付近が急斜面で、その前に林道があることを期待していたのですが、結局ここは木に掴まって降りることになりました。植林なので急斜面でも作業道の名残もあって、あまり危険ではありません。418m地点も植林ですが、まだまだ林道はなく、結局地形図にある標高350m付近の林道に着くまで尾根を下りました。法面問題でちょっと苦労して林道に降りて、北に歩いて生栖に降りました。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「安積」です。
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