姫路の北に聳える明神山はどこからでもよく見える、先の尖った山です。人気の山で登山コースも増えてきたようなので、久しぶりに登りました。明神池の奥のコースに行こうと思ったのですが、神元神社まで行くのは面倒だったのでいきなり北の谷に向かいました。すると植林を抜けると道は踏み跡程度となりました。登山道とは言えない道ですが、とにかく長谷池の堰堤までたどり着けました。ここから明神池の堰堤に渡るのは難しく、いったん少し戻って谷の反対側の道路に出て明神池に行きました。明神池の堰堤は鍵がかかって入れないようになっているので、そのまま池沿いに北に歩きました。明神池の北から少し行くと、谷の西側に小明神コースと書いてあったので、ちょっと苦労して流れを渡って登山開始となりました。
まず大岩を登らねばなりませんが、トラロープがありました。いきなりの急登で1合目に達した頃にはだいぶ疲れていましたが、その後は傾斜が緩くなりました。地図にある馬の背で大きな一枚岩の上を歩きました。春らしくツツジが綺麗でした。この付近から岩が増えてきます。急斜面もありますが、ロープが張ってあるので腕力で登りました。きつい登山ですが良く整備されていると思って登っていくと、7合目に桃太郎岩がありました。大岩が2つに割れていて、確かに桃が割れたような形です。割れ目はなんとか通れるのですが、通った先の南側にはロープはあるもののすぐに急斜面となり巻き道はありません。整備されている巻き道は北側で、ロープが両側に張ってありますが、それでも歩きやすいとはとても言えません。ロープはあっても足元は落ち葉で滑りやすい斜面なので、体を支えるのは大変です。体を支えるには木に掴まったほうが良いのですが、そうするとロープに沿って進めません。冷や汗をかきながら大岩に登って、さらにロープを頼りに登山を続けました。このコースにはマーキングはほとんどなく、ロープが切れるとその先はどう行ったらよいのかわからないことが多かったのですが、よく見渡すと次のロープがあって、ロープがマーキングになっているようでした。小明神山の東の小ピークで一休みして、小明神山へはロープは北に巻いて上がっていきます。大明神コースと合流して小明神山(612m)に上りますが、この先が急登で、恐竜の背という岩場をロープを頼りに登りました。そしてやっと明神山の山頂です。明神山三等三角点(667.78m)をはじめとして、祠やら何やらがあり、展望も良好です。
小明神コースで冷や汗をかいたので下山は安全そうなAコースにしました。しかしこちらも最初はロープに頼って降りることになります。途中にはいろいろな名前のついた面白い岩があり、これらはコース案内の地図に書いてあります。相変わらずツツジがきれいで、椿もまだ少し咲いていました。展望の良い場所もいくつかありました。Aコースは西の丸で東の尾根に向かいますが、その先でAコースとAuコースに別れます。Aコースは急斜面だったので南に向かうAuコースに進みましたが、ここもロープに頼る急斜面の岩場でした。地形図から見れば当然の急斜面の名前は滑り坂だそうです。平らな大岩の鞍部を歩き、登り坂には三ツ岩という間違いなく3つの岩がありました(写真)。三ツ岩の頭で東に曲がるとここも地形図通りの急斜面の岩場で、天狗坂だそうです。なんとかここを降りると、ゴジラの背を歩いて播磨線七七鉄塔に出ました。この先は遊歩道らしく、木々の説明板がありました。232mピークには壊れて座れないベンチがありました。遊歩道を降りるとコテージの裏に出てきました。岩山歩きを満喫しました。
展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「前之庄」です。
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