2023年9月2日土曜日

明延から登る明神山

 


正直なところ明神山に登ろうと思ったわけではなく、明延から南に延びている林道の終点まで行こうとしただけです。この林道は明延の中心地から旧市街?を抜けて鉱山跡地の前を通り南に延びています。木材の積み出しのような作業が行われていました。前にも何度か歩いています。一円電車のトンネルの所には明延浄水場があります。ここまで電柱があって電力線と光ファイバーが来ています。光ファイバーは浄水場に行っていますが、電力線はここで終わっているようで、別の目的が過去にあったようです。ここから東の道は2014/10/08に降りてきました。今回は南の林道七拾枚線に向かいました。ここは2013/07/10に歩いています。このあと、あちこちに鉱山の遺構が見られますが、道は舗装されています。地形図にもあるように、突き当りは西に曲がりますが、そこの入り口には「この山林は、各所に掘割かん没等危険な箇所がありますので、入山の際は充分注意して下さい」と書いてありました。面白そうだなと思いましたが、道を西に上がるとブロックで塞がれた坑道の入り口がありました。その周囲は明らかに人の手が入っていますが、地形図の破線道の通っている谷は歩くのは無理そうで、結局ここは通り過ぎてさらに南に歩きました。ここから未舗装で倒木も増えます。


しばらく歩くと地形図通りに林道が分岐していました。今回はここを東に歩きました。徐々に荒れかたがひどくなりましたが、しばらくは道が続きました。そして林道の脇に金属の箱があり、中には大きな電力の開閉器と、6000Vと書かれたトランスがありました(写真)。ここまで電柱はなく、どこから電力が来ていたのか全くわかりませんが、かつてここまで動力線を引いてきたことがあったようです。この先の林道は荒れ気味で、最後は崩落で道が消えていました。その先に道があるのかと探りましたが、見当たらず、結局ここから崩落した斜面を登りました。非常に崩れやすい急斜面で、木や草に掴まってなんとか登って上の林に出ました。ここも急斜面で、崩れやすい斜面を標高差50mほど登ると、少し楽になりました。とは言うものの、目指す市境の稜線までは標高差250mほどありました。斜面を登り続けて872m地点に出て、さらに登り続けて稜線に出ました。ここから稜線沿いを西に歩きました。この付近は道もはっきりしており、三郡山への道標もあり、登山道のようです。872mピークから834mピークを通り、周囲は植林が多いようです。水を湛えた丸いコンクリートの筒のようなものが埋まっていましたが、何でしょうか?三郡山の登山道は南の黒原から来るようで、834mピークの西にショートコースへの分岐があり、その西には登山口への道標がありました。そこを過ぎるとちょっとわかりにくい広い尾根を北に降り、意外と厳しい急勾配を登ってから西に行って、明神山四等三角点(791.21m)がありました。展望はありません。ここが目的地というわけではなく、単なる通過点です。ここからは2012/09/22の逆コースです。


この付近からはアシビやシダも増えてきました。768mピークへの登りも厳しく、疲れました。この付近からネットがありますが、壊れている場所が多くあまり邪魔ではありません。ときどき展望もあります。798mピークから北に降りる所はかなりの藪で、突破すると植林になりました。ちょっと複雑に歩いてまた700m+へ登り、その北の地形図の破線道は見当たりません。これは最初に林道で見た坑道跡の谷からの道で、登り口も峠も消えているようでした。そしてまた登りが続きますが、そのうちに展望が開けてきて気分の良い尾根になりました。その後に明延山三等三角点(786.43m)に着きました。ここは量見山とも呼ばれているようです。ここからは2014/08/12の逆コースで、北向きに尾根を降りました。さすがに下りはわかりやすく、順調に尾根を降りていきました。途中で明延鉱山が望めました。問題は朝見四等三角点(536.42m)を過ぎた先でした。2014/08/12には県道6号線から登ってきたのですが、それは大回りだと思って三角点からさらに北に降りました。地形図で等高線の幅が広いあたりは降りられので降りていくと、まず標高450m付近に林道がありました。しめたと思ってGoogleの航空写真を確認し、東側の伐採地に行けるのかも思って東に向かって歩きましたが、林道は終点でした。戻ってきて、どうやら航空写真では林道は県道6号線のヘアピンカーブへ行っているようでしたが、それでは大回りと思って北に尾根を降りました。最初は良かったのですが、徐々に急斜面となり、これは無理かと思ったところで道がありました。ほぼ水平な道でしたが西に行くと終わっていたので東に行きました。下山できるような道はなかったのですが、東に行くと眼下の道との距離が近くなってきたので、意を決して橋の近くに降りました。急斜面を木に掴まって降りて、道路に降り立つことができました。全行程7時間近い山歩きでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「大屋市場」「神子畑」です。



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