2023年9月22日金曜日

上比地配水池から登る国見山


 

山崎の国見山には何度か登っていますが、山頂から南に延びる長い尾根が気になって登ってみました。尾根の先には道があるのですが、この道に国見の森公園の駐車場の方から入りました。扉を通るとぐるりと尾根の裾をまわっていて、住宅との間にも少し林があります。植林の中のちょっと不思議な道です。尾根の先をぐるっとまわると長い階段があり、それを登ると上比地配水池がありました。配水池と言ってもコンクリートの貯水タンクです。地形図ではここから破線道があるので登山道があるのかと思ったら、特に道はありません。しかし最初は西側の植林に踏み跡があります。共同アンテナがありますが、その上はシダの藪になりました。道はあるのですが灌木もあって藪です。しかし少し我慢して登るとまた自然林になり、電柱があるなと思ったら仏塔があり、「旧長谷山遊鶴寺菩提所」と書かれた建物がありました(写真)。ここから幅の広い道があり、次の建物は「私有地につき立入禁止」となっていました。Google Mapでは明神堂本堂となっていますが説明がありません。あまり仏教っぽくない印象でした。この付近に国見の森公園のハイキング道二号線が上がってきており、ここからはハイキング道を歩きました。七本松休憩所まで登るとモノレールが脇を通っていました。最初の予定ではここから尾根の植林を登るつもりだったのですが、モノレールが邪魔ですし雨も降っていたので、ハイキング道を歩くことにしました。流石によく整備されています。地形図の破線道とは少し違うルートで、谷を過ぎてからは登りになり、2015/12/30に登ってきた金谷山部古墳への分岐を過ぎるとすぐに扉があり、山頂に着きました。山頂展望台と宍粟50名山の杭がありました。


山頂でしばらく雨宿りして、下山は道路を降りようと思ったのですが、方向がよくわかりません。とりあえずモノレールの山頂駅の方には行かないように太い登山道を降りていくと、「ハイキング道一号線は一部崩落に付き通れません」と書いてあります。どの道のことかわからないので、とりあえず西に行き、自動車道を降りました。問題なく下山できると思ったら、途中で崩落のため通行止めとなっていました。崩落ならいつも乗り越えていますが、工事をしていると面倒なので、そこに示されていた迂回路を通ることにしました。これは西の稜線を通るコースで、まず植林の作業道を登って尾根に上がりました。そこから柏原城跡へと、雨の中を整備された道を歩きました。柏原城跡はたつの市との市境で、2011/01/03に奥小屋から登ってきたこともあります。さらに南に歩きましたが、植林の斜面の作業道でよく整備されています。道標もわかりやすく、牧山への分岐から下りに入り、急斜面を降りて階段で林道に降り立ちました。ここから林道でハイキング道一号線に戻って駐車場に下山できますが、すぐに遊鶴寺跡へという道標が林道にあったので、そちらに行ってみました。林道で行けるのかと思うとシダの生えた急斜面を降りる羽目になりました。道標はないのですが、なんとなく降りていくとシダの生えた平坦地があり、小さな五輪塔の一部が転がっていました。教育委員会の説明板も地面に落ちて半分しか読めません。これが長谷山遊鶴寺で、今日の最初に出くわした菩提所と谷を挟んで向き合うようになっています。あとは地形図にある谷の破線道を下るだけですが、途中の堰堤に掛けられた丸太の橋は、4本の丸太のうち中央の2本が腐っており、そろそろ替え時だと思いました。ヒルもいました。谷を下ってハイキング道一号線に合流し、モノレールをくぐって駐車場に降りてきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「安志」「山崎」です。



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