2020年6月29日月曜日

山上庭園・段ヶ峰・千町ヶ峰

 


笠杉山と段ヶ峰の間に位置する山上庭園には何度か登っていますが、今回は千町から登りました。とは言え舗装された林道を歩くのは面白くないので、上千町からすぐに山に登りました。場所は上千町から東に行った所で、千町小屋への道標があります。南に川を渡る橋があり、渡ると耕作地ですが、目の前は山です。登るのは無理かと思いつつよく見ると小道があったので登ってみました。すぐに道は無くなりますが、藪の急斜面を木に掴まって登りました。最初は藪っぽく、ネットも邪魔ですが、ネットの東側に出て上の植林を目指しました。大した距離ではなく、植林に入れました。あとは楽に登れて、植林の尾根歩きになりました。歩きやすい尾根です。751m地点から780m+に上がり、意外と急な斜面を一旦降りてから登って口田谷四等三角点(824.73m)に着きました。ここだけは自然林です。この後ちょっと藪っぽい所もありましたが、長い軽快な尾根歩きで、970mピーク付近に来るとコハクウンボクの説明板がありました。道標があり、東は林道千町段ヶ峰線で、西は総合作業施設1.6kmとなっていました。この先は舗装された素晴らしい道が尾根まで上がってきていますが、そこで終わっています。何のつもりか、さっぱり分かりません。道路では降りずに真っ直ぐに歩いて、千町段ヶ峰線に降りました。トイレがあります。


近くには、千町岩塊流を通って杉山と段ヶ峰の登山道があります。このコースは斜面に巨岩がごろごろ転がっていて、迫力がありますが、しっかりとロープが張られていて、くじら石すら近づいて見ることはできません。登山道を登り、分岐では西側の道を選んで巨岩を見ながら登っていくと、尾根に出ました。この付近の尾根は木の間隔が広い林で、木漏れ日が気持ちよく、気分良く歩けます。そして東に歩いてアシビが増えてくると山上庭園です。アシビの藪と言っても間隔がそこそこあり、木も少なく、道がちゃんとあるので、藪と言うより確かに庭園です。岩があるのも日本庭園的な雰囲気を作っているかも知れません(写真)。竹田城が見えるスポットがあり、確かに遠くに見えていました。ここでなくても見えるのですが・・・その先はだんだんと木が減り、杉山への分岐がありますが、行っても伐採地で陽に炙られるだけなので行かずに段ヶ峰に向かいました。


滑りやすい斜面の道を降りて鞍部に着くと、林道にも行けますが、そのまま登って尾根に上がりました。こちらは一面の笹に道が付けられています。天井庭園はアシビばかりで笹は無かったので、棲み分けが出来ているのでしょうか。展望は素晴らしく、段ヶ峰二等三角点(1103.43m)を通り、段ヶ峰の山頂はその南の1106mだそうです。さらに歩きやすい道を南に歩き、悠友山荘のある千町峠に着きました。ここから森林基幹道千町段ヶ峰線で上千町に戻ろうかとも思いましたが、ずっと舗装された林道歩きではつまらないので、途中から西に曲がって、千町ヶ峰の登山口に向かいました。そして整備された登山道で千町ヶ峰に登りました。とてもよく整備された登山道で、40分ほどで山頂に着きました。頂上は低く笹が茂っており、千町三等三角点(1141.34m)があり、近くにはなにかの観測用の小屋やパラボラアンテナあります。


千町ヶ峰からの下山は地形図にあるウネウネと曲がった林道にしました。「上千町集落」の方向に歩いていくと植林になりますが、倒木地帯です。道は倒木地帯の西側にあり、少し凹んでいるのでわかりますが、倒木が邪魔です。この部分は整備されていないようです。倒木地帯を抜けると道に迷う心配はありませんが、最初は岩が多くて歩きにくい曲がりくねった林道です。時間はかかりましたが、幹線林道千町線(昭和23年開設)に問題なく下山できました。


千町ヶ峰登山はオマケで、6時間近くかかりました。


展望 ★★★

藪山度 ★★☆ 登山道は問題ありません

地形図は「神子畑」です。



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