2020年6月3日水曜日

諸鹿から登る若桜の陣鉢山

 


陣鉢山は標高1207mと高く、登ってみたい山ですが、ネットの登山記録の多くは東因幡林道からの登山で、これだと標高差300mもありませんし、長い林道歩きがあります。北西の来見野川からきれいな尾根が山頂まで延びているので、これで登ってみました。


登り口は諸鹿から来見野川を東に遡って、橋(昭和27年建設の石南花橋)を渡ってロッジのある所です。この向かいの急斜面を登りました。すぐに細い小尾根に上がれて、歩くと植林に出ました。東側には段々畑の跡もあります。ここから植林の急斜面を登りました。自然林になって、さらに急斜面を登ると、徐々に楽になりました。この尾根は植林になることはありませんが、片側の斜面はたいてい植林です。最初のうちは南側が植林でした。はじめは少し藪っぽいのですが、徐々に気持ちの良い林になりました。たまに銀竜草が咲いています。標高880mくらいで北側が植林になります。標高970m付近は一度鞍部に降ります。そして標高が1000m近くなると、ネマガリダケが少しずつ増えてきます。岩も増えてきて、細尾根は岩が続きますが問題なく歩けました。そして標高1150m付近からは本格的笹薮となります。ネマガリダケは勾配に沿って曲がっているので、まっすぐ登るならかき分けるだけですが、トラバースにはちょっと邪魔でした。それでも邪魔なだけで歩くには差し支えなく、1190m+に登り、尾根伝いに陣鉢山の頂上に行きました。木に山名が巻きつけてあったので、頂上がわかりました。三角点はありませんが、337の標石があります。ちょっとモヤがかかっていましたが、頂上付近からは北側に展望があり、特に扇ノ山を背景に広留高原がよく見えました(写真)。


下山はまず登ってきた笹薮を降り、細尾根から標高970m付近の気持ちの良い鞍部まで降り、登ってから北東側に尾根を降りました。間伐の終わった植林で、倒れた木が邪魔ですが、がまんして降りて行くと林道の終点にでました。林道から外れると伐採した木や枝を越えて歩かねばならないので、ここからは林道を歩いて北に降りて行きました。途中で湿地のようになっている所は林道から外れましたが、すぐに30m以上の高さの美しい植林となりました。林道があって、807mピークの手前で左右に分かれましたが、これはおそらくピークを一周しているのだと思います。東側の林道を歩くと、作業道金山線、作業道高畑支線、作業道高畑線という具合で、5年くらい前に作られた道のようです。2018/05/05にさまよい込んだ北東の谷から延びていると思われます。三角点を見に行きたかったので、林道を選んで北に向かいました。最後は林道はなくなりましたが、高畑三等三角点(759.35m)は植林の中にありました。


下山は林道を少し戻って西に行きました。林道の終点からは植林を北西に降りました。フタリシズカがたくさん咲いている場所がありましたが、花序が1本のものが多かったのでヒトリシズカかと思いましたが、ヒトリシズカは別の花ですね。こちらの植林はあまり間伐されていません。地形図の急斜面は本当に急斜面で、木につかまって降りました。周囲は自然林となり、最後はまた木につかまっても危ないくらいの急斜面となって、道路に降りました。安全を考えるなら林道での下山がお薦めです。


標高差700mを3kmで登る尾根でし、2時間半近くかかりました。ひどい笹薮もなく、良い登山コースだと思います。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「若桜」です。



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