2020年6月17日水曜日

青垣町佐治から登る岩屋山と岩屋観音


丹波市青垣の岩屋山は大きな山なのであちこちから登れます。今回は青垣から佐治公園コースで登ってみました。登り口は八柱神社となります。8つの神社が集められたらしいのですが、絵馬殿のような建物に巡洋艦生駒が明治43年にアルゼンチンからヨーロッパを訪問した時の写真集が奉納されていて興味を引きました。登山口は神社の鳥居をくぐったすぐの所です。ちょっと登ると平坦地があって、何かの建物の跡でしょう。さらに巨大な傘のような休憩所があり、植林の中の登山コースが始まります。案内板やら「火の用心」やら「ゴミ空きカン捨てないよう」やらがあって、迷うことはありません。岩の前にベンチがあったり木の階段があったりで、整備された登山コースです。丹波少年自然の家のルート表示板もあります。植林はきれいですが案内図に「展望がすばらしい」となっている割には展望はなく、登山者は飽きるかも知れません。481mのカブト鉢と呼ばれるらしいピークの手前を登山道は東から南に巻いていましたが、ちょっと寄り道して芦田四等三角点(468.5m)に行ってきました。播磨の山猿こと大柿さんの2005年の赤いプラスチック板が残っていました。こちらの尾根は少し藪っぽいのですが、丹波少年自然の家へのコースになっています。

カブト鉢に戻り、広い切り開きの道から西に歩きました。登山コースなので楽に歩けました。この付近には「子午線コース」もあるようです。経緯135度線の標識が小倉の交差点にありますが、現在の地形図では135度線が東に150mほど移動して芦田三角点付近を通っているので、ちょっと違和感があります。少し展望のある尾根歩きが続き、少しきつめの坂を登ると、道標があり、左が少年自然の家で右が岩屋山頂とのことです。ここが568mのやまびこ山(竜王山・仁右エ門山)のようで、すぐにまた傘のような形の休憩所があり、北に展望が広がります。しばし休憩してから西に尾根歩きを続けました。ここも気持ちの良い林で、時々階段もあります。保守道路に近づいてからは登山道と分かれて尾根を辿ってちょっと植林を抜けて、それから保守道路に出ました。山頂まで舗装道路を歩くのはつまらないので、少し道路を歩いてから西側に林道が見える方向に行きました。この林道は最終的には山頂に達していたかも知れませんが、様子がわからないのですぐに急斜面を登って植林の尾根を登りました。最初はかなり急斜面でしたが、少し登ると楽になって、南から林道も来ており、最後はカーブミラーの所で保守道路に出ました。目の前に紅白のNTTの鉄塔が立っています。

2020/05/04と同じように塔の裏手の檜倉山三等三角点(718.27m)を通って細尾根を北に降りました。再び道路に出て、637mにあるハンググライダー基地で大展望を楽しんでから、さらに道路を降りました。基地への入り口の所に水道の蛇口があって水が出るのには驚きました。どこから来ているのでしょうか?道路を少し降りてカーブの所で岩屋観音の方に進みました。すぐにまたハンググライダー基地がありました。この日はこちらから何人か飛んでいました。この基地のおかげで道がわかりにくくなっていますが、北東に降りて、岩屋観音に着きました。お堂には覆いがかかっていて、中は荒れ気味ですが仏像が3体置かれていました。階段を降りると大きな木が倒れていましたが、その向こう側には崖に石仏が置かれており、まさに岩屋ですが石仏は観音様ではありません(写真)。もっと降りていくと平坦地に高源寺の跡地があります。2004年に建物を解体したと説明板にありました。ここからの下山道にはところどころに石仏があって楽しめました。ほとんどは天明ごろのものです。林道に出ると、「八丁右くわんおん道」という道標があります。ここから林道を下りましたが、西側の植林には立派な石積みがあります。高源寺の説明板にあった「岩屋千軒の構え」でしょうか。さらに降りていくと「大師野・新四国道ウォーキングコース」があったので、植林の山を一周して小倉四等三角点(198.81m)にも行ってきました。

岩屋山という名前の由来がよくわかりました。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「大名草」です。

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