播但道を北に走ると、竹田城の西の城山トンネルを抜けた後に、目の前に大きく天辺の平らな山が見えます。これが大倉部山です。天辺は平らですが斜面はどの方向も急勾配で、登るのは大変そうです。調べてみると和田山町枚田(ひらた)の慧林寺(えりんじ)から登っている記録が多いので、ここから登ることにしました。とりあえず寺の山側の墓地に扉を開けて入り、一番上でまた扉を抜けると、お遍路になっている道がありました。それを登って、さらに真っ直ぐに歩きました。幅広い倒木の多い尾根がしばらく続きます。それから急勾配になり、斜面をジグザグに歩くことになります。地面が意外としっかりしていて、木はまばらでもなんとか登れました。標高差で100mも登ると徐々に勾配が緩くなり、尾根らしくなってきました。倒木は相変わらず多く、しばらくは勾配も急ですが、意外と歩き易く、520mピークに着きました。ちょっと西に歩くと、内高山四等三角点(522.10m)がありました。金属製の三角点は密集した松の幼木に覆われており、白い棒が立っていなければ見逃すところでした。
倒木も少なく、気持ちの良い稜線歩きが続きます。緑がきれいですし、日陰を歩けるので暑くはありません。岩が増えてきて、竹田城が時々見えるようになると、大倉部山の山頂に着きました。小倉部三等三角点(691.85m)があります。周囲は岩場ですが、木があるので岩に座って日陰で休めました。風があって最高でした。竹田城を見下ろす形で見られるのも魅力です。なんとなく裏手を見ている感じがしますが、虎臥城大橋も美しく、背景の朝来山を含めて絵になっています(写真)。ちょっともやがかかっているのが残念でしたが。
下山は南の峠を目指しました。藪を抜ける所が何カ所かありましたが、イバラに合わなかったので助かりました。峠の破線道を東に降りれば林道に出られるようですが、そのまま峠を突っ切って、藪っぽい低山を歩きました。久留引四等三角点(405.09m)も新設の金属プレートですが、これも松の幼木に囲まれていて、探し出すのに苦労しました。ここからも竹田城が望めますが、標高がほぼ同じなので水平に見ている感じです。最後は真っ直ぐ尾根を降りて浄水タンクに出て、北部農業技術センターを抜けて虎臥城大橋に出てきました。稜線をさらに辿ると放牧地に入り込んでしまうかもしれないので、まっすぐ降りて正解だったようです。
最初の登りは急ですが、それを除けば割と楽に歩ける良いコースだと思います。
展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「但馬竹田」です。
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