2023年10月2日月曜日

神河町の上小田と南小田三角点

 


一昨日に小田原川沿いから三辻山に登った時に、北側の山にも登れそうな感じでした。そこで今回は北向きに登ってみました。登り口は大瀬谷川の県道8号線の琴橋の所で、地形図には実線道が描かれています。しかし橋の上から眺めても道がありそうな感じがしません。なんとなく川の西側が広いので、藪をかきわけて入っていくと、案の定道がありました。道と言っても非常に荒れており、コンクリート舗装の場所もあるのですが、道が消えて谷を歩かなければならない所もありました。それでも、かつてここに道があったことは明らかでした。灌木をかき分け、岩の上を歩いて登っていくと、西側には四重くらいに石垣が組まれており、植林の上は耕作地のようでした。そちらには行かずに道だったと思われる付近を登っていくと、地形図では破線道と合流していますが、それは確認できませんでした。しかし西の耕作地の方に向かう水路の跡がありました。その北では地形図では破線道が分岐していますが、何も考えずに歩いていると西向きの谷に入っていきました。道の跡はありますが、流されて消えていたりミツマタが茂っていたりで、ときどき西側の植林に上がったり、谷に降りて岩の上を歩きました。地形図で見るとかなりの距離を歩いていますが、意外と疲れずに登っていけました。


地形図では途中で破線道が南に曲がっていますが、それには気づかず真っ直ぐに谷の奥まで行きました。植林の斜面なので北に登って行きましたが、途中で西の方の伐採地に向かおうとして西に歩きました。そして斜面を登ると林道がありました。この林道は航空写真で見ると下り方面は少し下で終わっているようでした。上に向かって歩くと一度東に行ってから西に折り返し、別の林道と合流し、そのまま西に歩くと伐採地のススキ野原で終わっていました。ススキは背が高く密集しているので、少し林道を戻ってから斜面を上りました。こちらには道らしきものがあり、西に行くと再びススキの藪でしたが、ネットがあり、それに沿って藪を進んでいくとやがて伐採地の終わりに出ました。ここからは植林を登り、尾根を南に歩きました。東側には地形図の破線道と思われるススキの茂った道があり、藪を抜けると上小田四等三角点(773.04m)に着きました。周囲は藪です(写真)。


ススキで覆われた林道で下山する気にはならなかったので、尾根を北に戻り、植林を降りました。来る時はネットの外側を歩いていたのですが、今回はネットに入口があったのでそこからススキの藪に入りました。入口の奥には道があると予想したのですがこれは正解で、すぐに林に抜けることができました。林から出てススキの少ない北に向かうと二重のネットに突き当たりました。出口を探して最初は北に行ってみましたがどんどん下っていくので、戻って登ってみると出口がありました。その向こうには道は無かったのですが、背の高いススキをかきわけていくと、最初に登ってきた林道に出ました。


林道を戻って真っ直ぐに歩いていくと、ほぼ水平な林道が東に延びており、大きく南にターンして、地形図の実線道に出ました。これも未舗装の林道ですが歩きやすいのでそのまま歩いて行きました。851mピークの北を通り、北にまわって東に折れると目の前はここもススキの茂った広大な伐採地です。その南は最近伐採されたようでしたが、植林を南に登っていきました。途中に北から来た林道の終点があり、東に降りた鞍部にも林道があり、東に少し登ると南小田三等三角点(850.12m)に着きました。周囲は植林です。


三角点からは西の鞍部に降りて林道を西に歩きました。南西に延びた尾根で林道は終わっていたので、ここからは南に植林を降りました。西側は新しい伐採地です。ここからしばらくは気持ちの良い植林を南に降りていきました。途中には東側に南小田第一発電所のパイプがありました。北から水路を流れてきた水がここから一気に落ちていく所です。展望もあります。「朝来水力センター」だそうです。見学してから再び南西に植林を降りました。かなりの急斜面ですがずっと道があります。ジグザグではなく真っ直ぐなので、ときどき脇の植林に登ってジグザグに降りました。脇道には行かずに真っ直ぐに急斜面の道を下っていくと、最後は太い道はなくなって杣道になりました。これで大瀬谷川近くまで降りましたが、谷に降りると歩きにくいことは分かっていたので、植林の作業道を谷沿いに降りました。最後は平らなところに出てきて道があり、藪を突破すると琴橋の数m東に出てきました。この藪のせいで一見すると道があるとはわかりません。


登り始めた時はどうなるかと思いましたが、意外と変化のある面白いコースでした。伐採地はあまり歩いていませんが、ススキの藪は手強いので侮れません。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。



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