2021年11月17日水曜日

大屋町和田から大路三角点

 


養父市大屋町と宍粟市一宮町の境界(日本分水界でもある)にある大路越は、明治時代に北の古屋から南の大路(共に廃村)に絹を運んだシルクロードが通った峠と言われています。今回は和田から延びる長い尾根で登ってみました。登り口は和田ですが、尾根の先にはよく見ると古い道があります。登ってみると水平道で登って行かないので、植林の急斜面を登りました。310m+ピークに出ると付近は紅葉していました。良い感じで南にちょっと降りて、尾根歩きを開始しました。植林は少なく、時々美しい紅葉が見られる尾根でした(写真)。標高差で600m近くを登るのですが、距離が長いので急登はほとんどありません。標高420m付近で北側から青いネットが上がってきて尾根の中央を塞ぎますが、450m付近で北に降りていったので問題ありません。492mピークの手前はこのコースには珍しく植林の急斜面でした。標高550mの手前付近は北側が伐採されており、北の山の紅葉がきれいでした。


古屋四等三角点(674.03m)に着くと、ここからは2014/07/26に明延から登ってきた時のルートと同じです。夏よりは秋に歩くべき尾根で、標高が上がると流石に落葉が進んでいましたが、それでも黄葉が楽しめました。そして800m+で市境の尾根に出て、尾根を歩いて大路四等三角点(822.47m)着きました。展望はありません。「しそう天空回廊」の札が木に下がっています。三角点からは折り返して尾根を下り、植林を歩いて大路峠(おそらく大路越)まで降りました。南は大路谷となっています。


大路峠の西は木々が美しいそうでしたが急斜面なので、旧道があるかと思って北に降りてみました。たいへんな急斜面で、植林なので降りられますが、荷物を持って登れる坂ではありません。道の形跡はありません。谷近くまで降りましたが、谷底は狭くて歩けそうもないので西側の尾根に上がりました。尾根は歩きやすいのですが、下っていけば谷に降りることになります。荒れた小さな谷を降りて、その先は尾根先の斜面をしばらく谷沿いに歩いたのですが、もう限界という感じでした。幸いにその先は植林となり、歩きやすくなりました。それでも倒木だらけの谷を何回か渡らねばならず、軽油のドラム缶を見た時にはほっとしました。この付近から草の生えた道があり、無事に林道古屋支線を通って下山できました。この谷を馬に荷積みして越えるのは無理だろうと思いましたが、案内板を読むと「シルクロードの確かな解明には至っていない」とあって、なるほどと思いました。しかし尾根を越える地点は大路峠としか思えないので、その付近に道が残っていないのは不思議です。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「大屋市場」です。



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