2019年9月19日木曜日

穂見から登る穂見山

長い尾根を歩いてみたくなって、穂見山付近の地形図を見ていると、西に長く伸びている尾根があることに気付きました。これを歩こうと思って、智頭に行って国道53号線沿いに車をとめて、塩田の付近から尾根の先を歩きました。地形図にはありませんが国道から尾根先に道があり、さらに尾根に入って行っていました。これを歩くと、谷に堰堤がありました。平成23年建設という比較的新しいものです。堰堤の南側の尾根に上がると、作業道のある歩きやすい植林でした。ここから割と平らな尾根歩きが始まりました。平らと言ってもアップダウンはあります。周囲は植林で、たまに植林区域の間に藪がありますが、すぐに通り過ぎてしまいます。326mピークも美しい植林ですし、とにかく歩くには全く問題ない尾根でした。この付近は埴師とか土師というように、昔は職人集団が住んでいた地域のようです。これらの人たちが住んでいたということは、焼き物等に良い土が取れたのかも知れません。尾根は曲がりくねっていますが、下草もなく、暗いとは言え美しい植林です。共同アンテナの残骸があり、さらに植林を上がり下がりして歩くと、北側にネットがあって植栽されていました。アカマツが植えられていて、「広義の遺伝資源 見附15」と書かれていました。これは帰りに通った育種場の一部なのでしょう。

この長い植林の尾根歩きは実は穂見山を登るだけなら余計で、地形図を見ると道がかなり北の谷の奥まであって、この付近で尾根に上がれば良さそうなのですが、実はこの付近の尾根を歩くと意外と細尾根で、北側の谷は深いのです。つまり育種場と尾根の間には深い谷があります。また育種場には入りたくありませんから、もしここまで尾根を歩かないなら、尾根には南から林道が接近しているので、天木から林道で来るのがよさそうです。細尾根の植林を歩き、ちょっと急斜面を登ると494m地点です。この先、主尾根の887m地点までの標高差400mほどはほとんどが植林です(写真)。標高650m付近と750m付近が急勾配ですが、歩きやすく作業道の名残もありますので、自分のペースで登れば問題ありません。主尾根の887m付近は地籍調査のピンクテープが賑やかですが、ここには2019/04/20に来ました。穂見山に向かって登ると950m+付近から木がなく素晴らしい展望が広がります。そして最後に一旦下って登ると穂見山頂上です。穂見二等三角点(976.01m)があります。登りは始めて2時間半でした。意外と早く着きました。

下山は尾根を北に歩き、徐々に西に向きを変えて、707m地点を通って林道に降りました。主尾根は美しい雑木林ですが、西に向きを変えてからも美しい植林が続きました。木に掴まって降りた場所もありましたが、掴まれる木があるので問題はありません。林道は整備されたもので、穂見に向かって歩くとすぐに舗装道路になりました。普通林道穂見山線というようです。周囲も美しい植林です。林道の入り口には「国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 林木育種センター関西育種場 山陰増殖保存圏」という看板があり、建物がいくつかありました。そのまま道を降りて穂見の村を通って国道まで戻りました。

長距離を歩くつもりだったのですが、5時間弱で終わってしまいました。歩きやすい山です。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「大背」「坂根」です。

0 件のコメント: