2019年9月12日木曜日

若桜の用呂から遠見山

若桜の遠見山(とおけんざん)には2016/07/30と2018/10/08にも登っていますが、今回は用呂からの長い尾根を歩いてみました。用呂は若桜の西側ですが、八東川が北に大きく蛇行しており、蛇行を強いているのがこの尾根です。先端には若桜鉄道が走っていますが、その山側に家が数軒あるのでトンネルをくぐって行ってみました。付近を歩くと実は若桜鉄道は尾根先を切通しに削っており(鉄道の北側に尾根の最先端の岩が残っている)、付近は急勾配ですし、頑丈な柵があって入れません。結局人家の間を抜けて山側に出ると墓所があり、そこの竹藪には柵が無いのでそこから登り始めました。人家はあまり人が住んでいる気配がしないので、勝手に奥に入ってしまいました。

竹藪から尾根先に斜面の作業道で歩き、尾根を登り始めました。急斜面ですが登りやすく、しばらく登るとアンテナのある平坦な山頂に出ました。パラボラアンテナのあるのが若桜DTV中継放送所で、小さなのがNHK若桜FM中継放送所となっています。コンクリートの杭がありすぎて、日田三角点を見落としました。南に電柱が延びていて、鞍部まで降りると大きな電柱があり、ここから地形図にあるように東側に道があるのだと思いますが、建築資材を運ぶのは大変だったでしょう。

尾根を南に歩くと次の362mピーク付近は少し伐採されていて地籍図根三角点があります。倒木が邪魔なだけで歩きやすい尾根で、次は舂米(つくよね)線第二六号鉄塔がありました。これは氷ノ山に近いつく米の発電所から来ているようです。ここから南側には道があります。倒木で歩きにくく、尾根を歩いたほうが楽な所も多いのですが、盛土になっている所もあり、また溝状の道が2つ並行して走っている所もありました。標高500mを越した付近は意外と細尾根で、その先はやや急勾配で、上がると建設省の遠見山反射板がありました。ここは以前に若桜神社から登ってきた所で、西に尾根を歩くと一度600m+ピークに登り、鞍部に降りてから金属プレートの倉繁四等三角点(605.74m)がありました。そのすぐ西には道標があって、北は「日田・林道」で登ってきた方向が「若桜神社」、向かっている方向が「遠見山山頂」です。登山道なのでここからも急斜面ではトラロープが張られていたり、快調に歩けました。とは言え急斜面には違いありません。木々が美しいのが救いで、山頂に着きました。2018/10/08にも来ています。本谷三等三角点(805.84m)と記帳箱がありました。

山頂の手前に見晴台への分岐があったので、そちらに行ってみましたが、これは2018/10/08に登って来た道の九合目に出る道でした。登山道を下って、八合目にある展望台で北から西の景色を味わってから(写真)、さらに登山道で北に下山しました。植林の中をジグザグに降りる道で、よく整備されています。木に名札が付いているのも親切です。しかしこの手の道の常として、山の下のほうが荒れており、二合目のヌタ場はシダで道がわからず、最後の墓所の前も迷いました。登りならあまり問題がないと思います。最後は無事に日田の虚空蔵菩薩の所の登山口に出てきました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「若桜」「因幡郡家」です。

0 件のコメント: