2017年8月13日日曜日

丹波和田の岩尾城跡

丹波市山南町和田の岩尾城は戦国時代の山城として知られています。高い山ではありませんが、プチ登山のつもりで行ってみました。登り口は岩尾城からは東に離れた和田の外れで、「岩尾城跡縦走コース 和田下町登山口」と書かれた看板です。距離は2.1Kmとなっていますが、他の案内板を見ると2080mのようです。この登り口は稲荷神社への参道で、新しめの赤い鳥居が続き、小ぶりな神社があります。その先は四国八十八ヶ所巡りになります。あちこちにある、一山で八十八ヶ所を巡れるという便利なコースで、各寺の石仏が祀られていますが、コンクリートの覆いが崩れかけているものが多いのが気になりました。お参りをしながら登山道を登ると害獣避けの扉があり、この先にも石仏はありますが、本格的な登山となります。ここから岩尾城まで全体としては整備されたハイキングコースですが、シダが膝くらいまで茂っている場所がたくさんありました。それも日当たりの良い登り斜面に茂っていることが多く、意外とハードな登山でした。258mピークには共同アンテナがあります。ここを含めて、風通しが良く涼しくてほっとする場所がいくつもありましたし、展望もあちこちから東や南が望めます。石金山が正面です。道は分かりやすいのですが、登りになる地点で巻道らしい道と分岐していることがあり、いずれも登りが正解でしたが、シダが茂っているので分かりにくいかも知れません。逆方向に歩けば問題ないでしょう。

登山道は最後は牧山トンネルの方向から来る尾根に出て、そこから割掘りを通って少し平坦地を抜け、急斜面を登ると岩尾城跡です。山の名前は蛇山(358m)です。あまり大きな城ではありませんが、戦国時代の山城にしては石垣がかなり残っているのが驚きです(写真)。角のところなどあまり丁寧に積んでいるようには見えませんが、これでも400年以上も持ったというのは驚異的です。ここには以前も来ているので、今回特に見たかったのは実は西の尾根でした。城跡から北に平坦地に降りて西の尾根を下りました。踏み跡があります。少し降りると地形図に岩のマークが描いてありますが、ここは真砂土の急斜面です。今はないのですが、以前和田小学校の入り口に岩尾城の登山地図があって、城の北に人間地獄という場所が描いてありました。和田の人に聞くと蟻地獄の人間版とのことで、この蟻地獄のような半円形の真砂土の斜面は確かに人が足を滑らせると蟻地獄のように滑り落ちると思います。一番上には「危険」の札があったので、おそらくこれが人間地獄なのでしょう。子供の頃にはダンボール板で滑って遊んだと言っていましたが、どう考えても止まれないので危険すぎです。なお、北に展望があって篠ヶ峰などが見えます。

岩尾城跡に戻って、西の丸の方から下山しました。案内板の脇にも真南に降りる急勾配の小道がありますが、登山道は西の丸から降ります。登山道には案内板がありますが、ことごとく和田から登って来ることを前提に作られており、縦走して下山すると迷いそうになる所もあります。石垣は下の斜面にもあり、井戸や曲輪があります。途中に下山道があり、これが和田小学校へ降りる道だと思いますが、真っ直ぐに歩きました。最後は植林になり、害獣避けの扉を通って親縁寺に出ました。今回は通らなかったのですが、途中で達磨岩という、下から見上げると結界の張られているのが見える大きな岩を通るコースもあると思います。

暑い日だったので意外とハードなハイキングコースでした。岩尾城跡は、一見の価値があると思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「丹波和田」です。

2017年8月11日金曜日

智頭の穂見山

せっかくの山の日なので少し足を延ばしてと思って、鳥取県に一歩踏み入れて穂見山を登りました。この山は西側の穂見から登るのが定番のようですが、鳥取自動車道から智頭をまわって西側まで行くのは遠いので、東側からのルートを検討しました。すると智頭南インターの西側の尾根を登れば山頂までまっすぐ、ということが分かったので、このルートで登りました。登り口は鳥取自動車道の西側の保守道路です。この付近は以前は畑だったようで石積みも残っていますが、今はススキが茂っていました。少しススキの中を歩いた後で南側の植林の尾根へ行く作業道を見つけて、尾根に上がりました。素晴らしい植林で、気分良く歩けました。

もうちょっと登ると南から林道が来ていて、少し伐採されています。この付近は急斜面ですが、頑張って登るとまた楽な植林になりました。しかしさらにその先の標高650mの手前付近も急勾配で、ここでは登りきってから一休みしました。北側が植林、南は自然林という場所が多いようでした。この後は少し楽になりましたが、いずれにしても標高差600m以上を登るのですから、山の日にふさわしい登山です。890m地点も植林ですが、この後はずっと傾斜は緩やかになりました。この付近は所々に長いコンクリート製の杭が立っていますが、何も書かれていません。そして目の前に大きな藪と思ったら、そこが950m+ピークでした。ここから南西に延びる尾根は伐採されており、西から南に大きく展望が広がります。国道53号の土師方面が見えますし(写真)、ガスがかかっていましたが那岐山も見えます。ここから北に広い尾根を少し歩くと、穂見二等三角点(976.01m)のある山頂です。残念ながら木が伸びていて展望はほとんどありません。

下山はまず北に尾根を歩き、尾根先に林道のある尾根を降りることにしました。主尾根から曲がる所は広くて歩きやすく、その先も植林ですが、標高800m付近になると急斜面になりました。ここで広い尾根が二つに別れるのですが、間違えて東側の勾配の少し緩そうな斜面を降りてしまいました。途中で間違いに気がついたのですが、登り返すのはあまりに大変なので、間伐材だらけの谷をトラバースする羽目になりました。これには体力をだいぶ消費しました。やっとたどり着いて正しい尾根を下ると、地形図どうりに広くなだらかな植林となり、大きな池もありました。昨日の雨で水が多かったのでしょうが、これだけあれば夏のあいだ干上がることはないでしょう。蛙が飛び込む音が植林に響きました。

この先は植林をひたすら降りました。686m地点からはちょっと急ですが作業道があります。そのまま踏み跡を歩いて、地形図の林道に出ました。この林道はここで終わっておらず南東に延びていました。この林道沿いにはアンテナがたくさんあり、智頭方面を向いたNHKのパラボラや、智頭町大内中継局、それにドコモやKDDIの携帯アンテナ、中国電力と様々です。アンテナ群を通ると、林道の枝がたくさん作られており、間伐作業中とのことでした。軌道(モノレール・リフト)が設置されていて、物資を引き上げていました。ショートカットできる道もありそうでしたが、地形図どうりに舗装された林道を降りて、ピンク色に染まった恋山形駅を見物しました。できれば智頭急行で一駅乗れば楽に出発点に戻れたのですが、午後は2時間半ほど列車の空白時間帯があり、やむなく歩いて戻りました。

標高差の大きな登山なので、急斜面が続くのは避けられません。下山に使った尾根は、最初の250mほどを林道で登れるので、比較的楽なルートでしょう。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「坂根」です。

2017年8月9日水曜日

大名草の石風呂三角点

名前が良いので行ってみました。大名草の西側の山で、ここから朝来市との境界の山まで行くルートです。この山は国道429号線の北側ですが、国道に沿って青垣峠まで延びている川が石風呂川のようです。加古川の支流となります。最初は国道側から登ろうかと思ったのですが、大名草から見るとこの尾根の東端は最近伐採されてジグザグに道が見えます。南に国道側に廻った側も伐採されており、草が茂っています。そこでまず東端の伐採地の下に行くと、林道がありました。この道は北に尾根裾を廻っており、すこし行ったところになんとか登れそうな植林の斜面を見つけました。そこで、ここから登ることにしました。しかし少し登ると頭上に大きな岩が聳えていました。植林に囲まれて下からは見えないのですが、大きな岩です。幸いにも岩の右手に作業道の名残らしい踏み跡を見つけて、大岩の上に出ることができました。しかしこの上の植林も急斜面で、木に掴まり根に掴まりながら、なんとか登りました。地形図で見ても、とても登る気にならないくらい等高線が密集しています。ほぼ45度の斜面です。登り切ると、南斜面の伐採地の上に出ました。南から東を見渡せます。岩屋山の通信塔もちょっと見えました。石風呂四等三角点(374.68m)は、伐採地からちょっと東に林に入った所にありました。(写真)

この後は長い尾根登りです。標高差で400m以上を登らねばなりません。しかし距離が長いのでそれほど急斜面はありません。511mピークまで頑張って登ると、あとは楽になりました。周囲は植林で、岩も少し転がっています。その後628m地点の手前は尾根が繋がっていません。鞍部に降りるとヌタ場(というか水溜り)がありました。その後はたまにアシビの藪がありますが、簡単に抜けられます。そして最後の登りのあと、登り始めから2時間半近くかかって朝来市と丹波市の市境となる775mピークに出ました。ここへは2015/08/08に来ています。

市境は北に歩きました。大外奥四等三角点(817.71m)を通りました。植林は歩きやすいのですが、木がなくてシダが茂っていたり、アシビの藪もあり、それを抜けると紅白の大河内線五〇鉄塔があります。両側に少し展望があります。太陽光発電電源制御装置なるものがあるので、ソーラーパネルで発電して夜は点灯するのでしょう。植林を歩いて前回も来た870m+ピークに出ました。鉄塔への案内板(白地で字は読めない「火の用心」)が3方向にあります。ここからは下山で、尾根を東に降りました。しばらく降りると大河内線五一鉄塔があります。ここには関電の白地の「火の用心」が二つ上を向いているので、五二鉄塔へはいちど主尾根に戻ってから支尾根を降りるのでしょう。巡視員の方はご苦労さまです。ここは関電に従う必要はないので、そのまま尾根を降り続けました。多少傾斜の急な所もありますが、ほぼ植林なので飽きるだけで問題はありません。最後は植林の中のシダを抜けて、谷あいの舗装道路に出ました。この日は台風の後で谷川の水量は多く、道路にも水が流れ込んでいました。力強い清流を鑑賞しながら大名草に戻りました。一周5時間近くかかってしまいました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「大名草」です。

2017年8月6日日曜日

多田から登る多可の天空

千ヶ峰を含む多可町と神河町の間の山並みは多可の天空と名付けられています。何度も両側から部分的に登っていますが、今回は多可町の加美区多田から登ってみました。荒田神社の北の多田から西の谷に向かう細い道を入りました。北側はソーラーパネルで埋められています。植林の入り口にはゲートがあり、開いていますが、ここに車を停めました。ゲートの脇にはタイヤを積んで着色した面白いオブジェがあります。ここから植林を歩いていくと、山小屋があってバーベキューができそうでした。ここが271m地点で、ここから北の谷に向かう舗装道路には「伐採作業中」の看板が立っています。今日の作戦は谷の東側の支尾根で登ることなので、ここから東に登っていく未舗装の林道に入りました。この林道は地形図にもありますが、ジャケツイバラがはびこっていて、あまり使われている感じはしません。地形図どうりにどんどん東に斜面を登っていき、さらに山の東側を登ります。このまま北に行くのかと心配になるとターンして、多田四等三角点(383.30m)まで来ました。ここへは西から別の林道が登ってきて、さらに西斜面を登る林道があります。三角点は林道を作った時に付近の土を掘り起こしたらしく、少し傾いていました。山側には「水源林造成事業四十周年記念 平成13年10月25日」の杭があり、東屋があって休めます。

ここからは支尾根を登りました。林道もほぼ並行して登って行きますが、尾根のほうが日陰で楽です。450m+で舗装林道が西側へ折り返していますが、ここからも尾根を登りました。たまに西側に伐採地があってネットで囲われていますが、中は大きな草が茂っています。苗は育っているのでしょうか?植林は風があって快適でした。少し岩もあります。568m地点は良い感じの植林でした。そして巨大な播磨中央線五四鉄塔に出ました。西に展望があります。そのまま植林を登っていくと、標高700m付近で目の前は植林の急斜面となりました。西側の斜面はあまりに急なので、東寄りのコースをとって東に延びた支尾根にあがり、そこから多可の天空に出ました。アセビの藪の中に、金属プレートの谷山四等三角点(833.58m)がありました。山名の書いてあるプレートはなかったのですが、谷山というピークなのでしょうか?

谷山三角点から多可の天空を南西に歩きました。急坂が多いのですが、周囲は植林で尾根を横切る風も心地よく、まさに極楽でした。夏の休日に誰もこの主要ルートを歩いていないのには驚きました。ちょっと北側に林道が見えました。そして793mピークに登りましたが、ピークはススキで覆われており、中央には関電の「火の用心」が立っています。ここから西の鉄塔に降りて行くようです。天空の道はそのまま南に降りて、播磨中央線五三鉄塔に出ました。さっきの鉄塔の次なので、電線は800mほど谷を渡っています。ここで林道が尾根を横切っていました。この付近の林道は地形図には全く描かれておらず、航空写真では木に隠れて切れ切れにしか分からないので、全体像が掴めません。この林道は尾根近くに尾根に沿って作られているので下山には使えそうもありません。そこで検討すると、地形図にはここから東の谷に降りる破線道が描かれています。そこで探してみると、急な斜面の下に「火の用心」が見えました。次の鉄塔は東の尾根の上ですから、この巡視路は谷に降りているはずなので、ここから下山を決めました。しかし最初はまさに土石流の跡を歩いている感じ、岩あり砂地ありで危険でした。それを抜けると道があるのですが、草で覆われています。そして道は植林に入って行くのでほっとしたのですが、この植林の谷は最近伐採が行われたらしく、枝で埋まっていました(写真)。枝の下はガレ岩が多いので、安心して歩けません。積もった枝を踏みながら歩き、なんとか林道に降り立ちました。少しぬかるんでいましたが、問題なく林道で谷を下山できました。この急斜面の破線道は、実は多田から大畑・生野に繋がる旧道だそうで、谷沿いの林道に説明書きがありました。しかし大変に荒れていますので、ここから登って峠を越えるのは難しいだろうと思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「生野」「丹波和田」です。

2017年8月5日土曜日

若桜の来見野の北の山なみ

若桜の北に来見野川があり、その上流に諸鹿渓谷があります。その付近を探索しようと思って諸鹿へ行ったのですが、諸鹿の集落から先は落石で通行止めなっていました。そこで、その手前の北側の山並みを歩くことにしました。

登り口は来見野で、尾根が延びてきています。この付近で登れそうな場所といったらここしかありません。墓所から植林の道を水平気味に北に歩いて尾根の先端に出ました。とても急峻なのですが、作業道かも、という場所を見つけて無理やり登りました。小さな岩が多い急斜面で、木に掴まりながら少し登ると、藪山っぽい尾根になりました。登るのに大きな障害はないのですが、木が生えていない場所では日差しがきつい上に背の高い草が生えていて、かなりの気力を要しました。そこを登り切るときれいな植林になりました。地形図では水路の破線の上付近です。ここからは歩き易い尾根で、自然林で岩のある細尾根を抜け、また植林に入って、597mピークを過ぎて、主尾根に出ました。2017/06/03に歩いたのと同じルートを北に歩いて、丸尾三等三角点(639.92m)に着きました。

前回はここから西に歩きましたが、今回はさらに北に歩きました。この付近は枯れた笹が目立つ程度で、歩き易く気持の良い尾根です。このあと諸鹿に下山するまでずっと尾根歩きですが、上り下りは驚くほど少なく、最高点と最低点の標高差は100mもありません。自然林は落ち葉を踏んで歩けますし、植林は綺麗です。展望はほとんどありませんが、森林浴のできる極楽の尾根でした。634m地点付近では笹が息を吹き返してきますが、歩くのに支障はありません。その先はやや曲がりくねっていますが、ここを抜けると芳原三等三角点(654.45m)です。周囲は少し伐採されており、日差しがきついので急いで通り抜けました(写真)。

さらに東に歩くと、お手本のような美しい植林があり、それを抜けると地形図で破線道が北の細見川から南の諸鹿へ山越えしている地点に出ます。この破線道は北側も南側も急斜面を真っ直ぐに描かれているのですが、これはあり得ないような気がします。しかし他に適当な下山道もないので、国土地理院を信じて破線道を辿ってみることにしました。最初はなだらかな尾根ですが、地形図で傾斜45度くらいに見える所はさすがに急斜面でした。立っているのがやっとという感じですが、藪なのが幸いして木に掴まれるため、意外と降りられました。しかし足元は砂が多くて崩れやすいため、決して楽ではありません。最後の10mほどは木が少なく、木の根に掴まりながらお尻で滑り降りました。滑り降りると天国のような植林でした。この後はしばらく気持ち良く植林を歩きましたが、その先で破線道は東に曲がって谷に降りています。こちらに途中まで降りたのですが、谷に降りる方向はどう見ても藪だったので、方針を変更して真っ直ぐ南に降りました。砂地の広々した斜面で、斜めに降りて行ったのですが、最後は藪になりました。藪の中に作業道を見つけて、しめたと思ったのですが、これはなんと県道沿いのコンクリートで固めた崖の上に出ました。幸いに草をかき分けると道は続いており、藪漕ぎで急斜面をジグザグに降りて、県道に降り立ちました。見上げると、とても道があるようには見えない場所でした。

下山の破線道は踏み跡らしきもののある場所もあって、かつては使われていた可能性はあります。しかし今となっては登山道とは言えないでしょう。屏風岩を眺めるチャンスがなかったのが残念です。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「若桜」です。