千ヶ峰を含む多可町と神河町の間の山並みは多可の天空と名付けられています。何度も両側から部分的に登っていますが、今回は多可町の加美区多田から登ってみました。荒田神社の北の多田から西の谷に向かう細い道を入りました。北側はソーラーパネルで埋められています。植林の入り口にはゲートがあり、開いていますが、ここに車を停めました。ゲートの脇にはタイヤを積んで着色した面白いオブジェがあります。ここから植林を歩いていくと、山小屋があってバーベキューができそうでした。ここが271m地点で、ここから北の谷に向かう舗装道路には「伐採作業中」の看板が立っています。今日の作戦は谷の東側の支尾根で登ることなので、ここから東に登っていく未舗装の林道に入りました。この林道は地形図にもありますが、ジャケツイバラがはびこっていて、あまり使われている感じはしません。地形図どうりにどんどん東に斜面を登っていき、さらに山の東側を登ります。このまま北に行くのかと心配になるとターンして、多田四等三角点(383.30m)まで来ました。ここへは西から別の林道が登ってきて、さらに西斜面を登る林道があります。三角点は林道を作った時に付近の土を掘り起こしたらしく、少し傾いていました。山側には「水源林造成事業四十周年記念 平成13年10月25日」の杭があり、東屋があって休めます。
ここからは支尾根を登りました。林道もほぼ並行して登って行きますが、尾根のほうが日陰で楽です。450m+で舗装林道が西側へ折り返していますが、ここからも尾根を登りました。たまに西側に伐採地があってネットで囲われていますが、中は大きな草が茂っています。苗は育っているのでしょうか?植林は風があって快適でした。少し岩もあります。568m地点は良い感じの植林でした。そして巨大な播磨中央線五四鉄塔に出ました。西に展望があります。そのまま植林を登っていくと、標高700m付近で目の前は植林の急斜面となりました。西側の斜面はあまりに急なので、東寄りのコースをとって東に延びた支尾根にあがり、そこから多可の天空に出ました。アセビの藪の中に、金属プレートの谷山四等三角点(833.58m)がありました。山名の書いてあるプレートはなかったのですが、谷山というピークなのでしょうか?
谷山三角点から多可の天空を南西に歩きました。急坂が多いのですが、周囲は植林で尾根を横切る風も心地よく、まさに極楽でした。夏の休日に誰もこの主要ルートを歩いていないのには驚きました。ちょっと北側に林道が見えました。そして793mピークに登りましたが、ピークはススキで覆われており、中央には関電の「火の用心」が立っています。ここから西の鉄塔に降りて行くようです。天空の道はそのまま南に降りて、播磨中央線五三鉄塔に出ました。さっきの鉄塔の次なので、電線は800mほど谷を渡っています。ここで林道が尾根を横切っていました。この付近の林道は地形図には全く描かれておらず、航空写真では木に隠れて切れ切れにしか分からないので、全体像が掴めません。この林道は尾根近くに尾根に沿って作られているので下山には使えそうもありません。そこで検討すると、地形図にはここから東の谷に降りる破線道が描かれています。そこで探してみると、急な斜面の下に「火の用心」が見えました。次の鉄塔は東の尾根の上ですから、この巡視路は谷に降りているはずなので、ここから下山を決めました。しかし最初はまさに土石流の跡を歩いている感じ、岩あり砂地ありで危険でした。それを抜けると道があるのですが、草で覆われています。そして道は植林に入って行くのでほっとしたのですが、この植林の谷は最近伐採が行われたらしく、枝で埋まっていました(写真)。枝の下はガレ岩が多いので、安心して歩けません。積もった枝を踏みながら歩き、なんとか林道に降り立ちました。少しぬかるんでいましたが、問題なく林道で谷を下山できました。この急斜面の破線道は、実は多田から大畑・生野に繋がる旧道だそうで、谷沿いの林道に説明書きがありました。しかし大変に荒れていますので、ここから登って峠を越えるのは難しいだろうと思います。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「生野」「丹波和田」です。
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