大屋市の佐治見川は、日本分水嶺の銅山の付近から北に流れ出して大屋川に注いでいます。いちど川沿いの林道を歩いてみようと思っていたのですが、林道を往復するだけではつまりません。そこで、尾根を歩いてから林道で帰ってくることにしました。
出発点は大屋市筏です。支尾根が佐治見川沿いに伸びているので、ここから登るのが普通でしょうが、除草中だったので遠慮して集落の西側から登りました。急斜面ですが、何段も石積みがあり、昔からがけ崩れ対策がされていたことが分かります。石の積み方を見ながら主尾根にでると、あとは植林登りです。あまりきつい坂ではなく、作業道もあります。NHKの杭があるなと思っていたら、共同アンテナがありました。展望があって加保の北の通信塔が見えました。ここからも緩めの登りが続きます。気分の良い場所もあればアシビの藪もあります。631mピークは雑然とした場所でした。さらに登りは続きますが、途中からは2015/05/03に反対方向に歩いた尾根となりました。藪っぽい場所もありますが、歩くのに支障はありません。しかし長い尾根です。
若杉三等三角点(762.33m)は藪の中の伐採地です(写真)。前回と同様に方向を間違えました。藪っぽいので方向を見極めるには方位磁石が必要です。その後で790m+ピークに上がった後も、方向を間違えました。方向確認は常に必要です。藪っぽい細尾根を向けて、頑張って810m+まで登ると、気持の良い植林でした。方向を間違えないように南西に歩き、藪っぽい平坦地から地形図の破線道を目指して植林を降りました。この破線道は不動滝と佐治見川を結んでいますが、実際には存在しません。破線道の描かれている谷は幅が狭く歩きにくいので、結局南側の急斜面をトラバースしました。そして、下に林道が見えたのでちょっと苦労して降り立ちました。歩き始めて3時間半でした。
佐治見川の上流を調べるのが今回の目的だったので、林道を南に歩いてみました。地形図の実線道が終わる付近で道は西に大きくカーブしており、その先はさらに南に登って行っていました。地形図にある破線道に相当する谷は倒木で埋まっていました。この地点の南の907mピークの周囲には不動滝の方向から来る林道があるので、それと繋がっている可能性がありますが、航空写真では確認できません。この林道佐治見線は延長6.2kmとなっているので、ここまでなのだろうと思います。そこで今回はここで探索は終わりにして、佐治見川を下って筏に帰りました。途中に三社栂注連大明神という神社があります。お賽銭をあげようと思ったのですが、ガラス張りの扉には鍵がかかっていました。神社の前には自動車の残骸があり、ここからは半舗装の道になります。ところどころに石垣があり、古くから人の手の入った場所のようです。昔は集落があったようで、その形跡を探すのも楽しみですが、石垣はあっても家屋の跡などは見当たりません。さすがに6.2kmは長くて疲れましたが、佐治見川の水流も綺麗で気持ち良く植林の中を歩けました。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「戸倉峠」「大屋市場」です。
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