銅山には、いろいろな方向から何度も登っていますが、前回(2016/10/10)登った時に正しい登山道がピストンではなく周回コースになっているのに気がついたので、今回はそれで登ってみました。
県道6号線が富土野トンネルの方に上がっていく所に銅山の道標があります。ここから細い道に入ると、廃村になりかけている富土野の集落を抜け、夏用のコテージのような数軒の家を抜けて倉床川を遡る林道になります。倒木があって軽自動車でくぐり抜けるのが精一杯でしたが、なんとか「銅山登山口」の杭まで来ました。いつものようにここに車を置いて、今日は西向きに歩き始めました。前回のコースを遡る方向です。分岐がありますが道標があります。しばらく歩くと「坑道跡」「銅精錬所跡」という札の掛かっている場所の脇を通ります。前回は上の林道を歩いたのでここには来なかったのですが、こうはっきり書かれると「立入禁止」「危険」の札は目に入りません。しかしこの日は雨の後で水が溜まっていて、とても入れる状態ではありませんでした。
この先の谷の分岐に、再び「銅山登山口」の杭があり、木の橋があってその先にも道標があります。ここは何も表示がないと迷いそうです。道標は前回来たとき以降に整備されたようです。ここから荒れた林道を少し登ると、銅山への道標が植林を指しています。指示どおりにピンクリボンのマーキングを追って頑張って植林を登ると、林道に出ました。ちょっと林道を登るとまた道標が植林を指しており、頑張って登るとまた林道に出ました。ここからまた植林を登ると、林道の終点があり、その先は支尾根登となりました。あまり急ではなく、下草もないので楽に登れました。緑色の石がたくさん落ちていたのは、銅山だからかと思いました。
尾根に出るとさすがに北からの風があって寒いくらいでした。じっさい気温は20度ほどで、霧が北から南に尾根を越えて行く様子は見ものでした。ここから銅山までは植林と自然林の森林浴が満喫できる尾根歩きで、とても楽しめました。そして銅山山頂です。この山は、「うちおく」という名称もあるかと思います。筏三等三角点(953.68m)があります。この山頂の写真は、少し北に降りた所から撮るのが一番印象的でしょう(写真)。
下山は大路峠に向かいました。美しい植林を抜け、気持の良いブナとミズナラの林を抜けます。木の間隔が広く、風通しが良く木漏れ日も心地よく、素晴らしい尾根です。そういえば日本分水嶺でもあります。いったん少し下って857mに登り返し、また下ってアセビの藪を抜けると大路峠です。標識があるので助かります。ここからは2016/08/27に下山したのと同じルートで、整備された道でした。地形図どうりに途中からは林道に出ますが、崩落していて少し対岸を回り道します。ジメジメして暗い植林なので、あまり快適とは言えませんが、見事に育った杉は見ものでした。
3時間で一周でき、展望は全くありませんが森林浴を満喫できるコースでした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「戸倉峠」「大屋市場」です。
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