2022年3月20日日曜日

上郡の山野里から岩木山

 


上郡の岩木山には2011/01/23に南の名村から尾根伝いに登り、岩木山から東に縦走して鍛冶三角点から下山しました。上郡アルプス縦走路も整備されたことですし、もう一度行ってみることにしました。今回は縦走路を使うことにして、上郡駅近くの山野里から登りました。マーキングは十分にありますが、最初は山裾を強引に登る道で、ロープもありますが登山道らしくありません。しかし尾根に上がれば快適な縦走路となりました。この付近、尾根に階段状に石積みがあるのですが、耕作地だったのでしょうか?しばらく登ると山野里四等三角点(192.47m)に着きました。山頂の板では羽山三角点となっていました。上郡駅の方向は木が伸びて見えにくくなっていました。


ここからは2009/12/29に生駒山に登った時の逆コースです。展望の良さは変わっていませんが、アンテナが撤去され(ケーブルは残っている)、急斜面にはロープがあり、ピークごとに山名が表示されていました。小美女平(200m)、鉄塔跡があって大観峰(280m)、そして大鳥山(281.7m)で生駒山からの登山道と合流します。ここに苔縄25Kmとありますが、これは先日歩いた市原から愛宕山のコースでしょう。そんなに歩くつもりはありませんが、北から西に曲がって智頭急行の釜ヶ谷トンネルの上を歩いて鍛冶四等三角点(276.77m)(標識には鍛冶山三角点と書かれています)に着きました。ここは方向を間違えやすい場所ですが、紐が張ってあって間違いようがありません。ここからも軽快に歩ける尾根で、シダ藪だった以前とは大違いです。展望もあります。岩場も少しあり、船谷山(217.8m)から鳳張峠(199.2m)に着くと、以前は倒れていたお地蔵様2体が修復されていました(写真)。離れていた頭部も載せられています。北には岩木下山道となっており、西へは大聖寺山城跡となっていて、「西播磨の山城へGO」の幟が立っていました。


ここまでは比較的平坦な長い尾根歩きでしたが、登りになって次のピークは鳳凰山(310.5m)でした。相変わらず整備された道で、2009/12/29のシダ藪漕ぎとは大違いです。岩木山の手前には「航空機ビューポイント315m」があって、飛行機の時刻表が貼ってありました。岡山行きの飛行機が見えるようです。もちろん北向きの展望もありますし、南に海まで見えていました。そして岩木山の山頂も以前とは大違いで切り開かれており、南に展望がありますし、岩木山三等三角点(344.08m)もシダに埋まっていません。前回は岩木山から鍛冶三角点まで2時間かかっていますが、今回は1時間もかかっていません。


下山は東に戻り、大聖寺山城へ向かいました。こちらも道が整備されています。北の250mピークにはブルーシートが張られていましたが、何でしょうか?258mピークの大聖寺山城の手前には深い切堀があります。降りて登るのが大変なくらいです。岩を削ったとしか思えず、大変な努力です。山頂は広く平坦です。ちょうど見学会が行われていたので、山頂を南に通り抜けるのはやめにして切堀から急斜面を東に下りました。いちおうマーキングがあり、地形図の破線道と思われる道まで降りて、それを南に歩いて下山しました。斜面の道なのでかなり削られていますが、消えることはなく、地形図通りに南東に向かう尾根に出ました。地形図の破線道は途中で西に曲がっていますが、尾根に道があるのでそのままシダの間を降りていくと、ここにも送電線の鉄塔の跡がありました。が、道は鉄塔の南側を通ってさらにシダの中を抜けて行きます。その後は灌木の間に黄テープのマーキングがあったのでそれに従って降りると岩場があり、山陽本線を見るには絶好のポイントでした。さらに降りると建物があり、中には何もありませんが、かつては十一面観音が祀られていたのかも知れません。そのまま降りると細い川ですが、赤い鉄の橋があります。これは西方寺石造宝塔を見に行くためのものです。この宝塔は1298年造立と古いものですが、彫られていたらしい文字はほぼ消えていてよく読めたものだと思いました。橋を渡ると墓地で、県道90号線に出ました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「上郡」です。



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