2021年10月9日土曜日

右手から登る袴ヶ仙

 


美作市東部の袴ヶ仙には2017/08/19に東から登りましたが、今回は北西から登ってみました。登り口は県道7号線沿いの木地山付近で、尾根が道路に張り出しているところから登りました。急斜面を木に掴まってちょっと登ると簡単に登れて、尾根歩きになりました。最初少しは藪ですが、すぐに植林になって歩きやすくなりました。ごく普通の里山ですが、下草がないのは助かります。尾根を歩くにつれて少しずつ高度が上がっていきます。そして、地形図の林道に出ました。ここまで木地山川沿いに歩いて林道で登って来るのも正解と思います。林道を横切り、さらに尾根を登りましたが、この尾根には作業道があります。幅は狭いのですが障害物はなく、楽に歩けます。しかしピークは巻いていくので、作業道を歩いていると古ケ仙四等三角点(695.83m)を見落とします。この作業道は標高700m付近で逸れて行ってしまうので、そのまま真っ直ぐに植林を登りました。問題なく793mピークから南西に延びる尾根に出ました。この尾根には植林の間に広い道があります。ここからいきなりこの尾根を西に降りなければなりません。ここはかなり急ですが、道があります。降りたところの750m+の鞍部には石仏がありました(写真)。文化7年とのことで、下半分が失われているとしても、200年も前からここにあるとしたら驚くほどの保存状態です。この鞍部にさっき別れた作業道が延びてきている可能性があります。


再び西に植林を登り、南に向かうと急斜面になります。ここも植林されており、幅広い道はそのまま真っ直ぐに急斜面を登っていきます。胸突き八丁という感じで歩くのも大変なくらいで、車で登るのは無理だと思いますが、そのまま標高900m+まで登り、袴ヶ仙までシダが生えていますが繋がっています。つまり山頂まで車が通れそうな道があるということです。山頂には池ノ尻三等三角点(930.41m)があり、展望は良好です。日名倉山から那岐山まで見渡せます。


下りは西寄りの尾根にしました。山頂付近は伐採されて倒木とシダで埋まっているので、いきなり北に降りずに登ってきた方向に少し戻ってからシダを避けながら降りました。少し降りれば植林の尾根で歩きやすくなりました。この先は自然林も植林も歩きやすく、たまに北に展望もあって、気持ちの良い尾根でした。分岐がいろいろあって降りられそうな尾根も多く迷いますが、なるべく長い尾根を降りました。847mピークを過ぎ、次のピークでは南に向かえば山元に降りられそうでしたが北に向かいました。しかしこの先の斜面はシダが倒木を覆い隠している状態で、背の高い草まで生えていて、歩き辛い状態となりました。標高差にして50m程度ですが、避けたいルートでした。それを抜けると楽になり、植林に入りました。ここも幅広い道が作られており(道と言うよりは単に木が植えられていないだけですが)楽に歩けました。この道に従うと南向きの尾根に行くことになりました。この尾根は徐々に急勾配で細くなり、道も消えてしまいました。しかも岩があって巻いて降りる羽目になりました。しかしその下は比較的なだらかな谷で、斜面を降りていくと「トム・ソーヤー冒険村」のコテージ村に出てきました。ここはフェンスが無いのでラッキーでした。


登りは2時間ほどで登れる藪のないコースでした。下りは別ルートを探すほうが良いと思います。降りてから案内図を見ると山元の北付近に袴ヶ仙登山口があったので、下山のルートの一部は登山コースなのかも知れません。


展望 ★☆☆


藪山度 ★★☆

地形図は「大背」「坂根」です。


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