2021年10月14日木曜日

上板井から登る丹波の夏栗山

 


丹波篠山の北西に位置する夏栗山には2018/09/28に黒頭峰から登りましたが、今回は南の尾根を歩いてみました。登り口は上板井ですが、地形図を見ると高速道路(舞鶴若狭自動車道)の西にお寺の印があり、ここから破線道が尾根に上がっています。行ってみると立入禁止の古いお堂があります。近くには池に囲まれた祠もあって、かつては立派な寺院だった可能性があります。破線道に相当すると思われる草の茂った道があり、登りましたがすぐに消えてしまいました。しかし斜面は藪とはいえ登れるので、そのまま登りました。そして尾根の上に出て北に歩くと高速道路のフェンスがあり扉がありました。これは地形図の破線道と一致しています。扉を抜けてさらにフェンス沿いに歩いてから破線道に沿って尾根を歩きました。すぐに植林になり、自然林に戻ってからもたまに倒木がある程度で、特に道はないものの楽な尾根歩きでした。しばらく歩いて、池尻四等三角点(408.49m)に着きました。ここには「丹波森の径」の札が立っていて、この場所は大ヶ谷、北は夏栗山、南は上板井となっていました。南の尾根は歩いてきた尾根と同じような様子で特に道はありません。


ここからは登山道ですが、あまり整備されているわけではなく、藪もあります。しかし場所によっては明瞭な道もあり、過去に整備されたようです。アップダウンはあまりありませんが、なるべく尾根を歩きました。尾根が少し西に曲がっている400m+ピークの西で、南から道が上がってきてそのまま尾根の南側に続いていました。これを歩かず次の410m+ピークに登ると、「松?が谷」「小坂」への札が落ちていましたが、地面にあって方向がわかりません。北の尾根を降りると小坂ですから、南を降りると谷ということでしょうか。さらにその西の、地形図で南に破線道がある付近では「丹波森の径」は大ヶ谷と上板井が反対方向を差しており、上板井から大ヶ谷を通って歩いてきたので不思議でしたが、札は倒れているので方向はわかりません。ここには「中ン谷」と「流れ尾」への札もありましたが、これらも地面に落ちていて方向がわかりません。この付近からは先程の続きらしい道が尾根にあるので倒木を避けつつそれを歩きました。しっかり作られた道です。途中から2021/06/05に黒頭峰から下山してきたルートの逆コースとなりました。そして夏栗山の南に出てきました。ここで道は西方向にやや下る感じでしたが、北向きの斜面にもたくさんマーキングがあったので、登れるのかと思ってそちらに行ってみました。最初はマーキングがありましたが減ってゆき、どこかで水平道に出ることを期待したのですが何もなく、そのまま登り続けることになりました。急斜面ですが登っていくと切り開きがあって、頭の赤い黒いプラスチックの杭が点々とあり、境界を示しているようでした。ときどき木に掴まって登り続けて、夏栗山の山頂に着きました。展望台からは、今回は南の方向が見えました。山頂には土が盛ってあり、その東に夏栗山観音菩薩があります(写真)。


2018/09/28に来た時には山頂から東にはマーキングが見つからなかったのですが、今回はいくつかマーキングがあり、北に降りる破線道も見つけられました。これを降りると佐仲ダムの北に出て大回りになるので、さらに東の破線道を探しに降りましたが、こちらは見当たりませんでした。しかし感じの良い尾根なので、そのまま南東に下ることにしました。この尾根は自然林で、下草はなく、斜面を適当に降りていくだけです。最初は勾配も緩かったのですが、地形図でもわかるように徐々に勾配がきつくなり、最後はちょっとした岩場に出て、ここからは南の植林を降りました。これは正解で、林道に出ることができました。道はありませんが、意外と降りられるものだと思いました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「宮田」です。



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