2021年10月30日土曜日

木地山から登る美作の木地山

 


美作の木地山には2016/08/16と2017/07/22に東の西粟倉村側から登りましたが、今回は山の西側の木地山から登ってみました。2021/10/09に袴ヶ仙に登ったときのように県道7号線から東に入り、今回は木地山川沿いに東に歩き、村の手前の分岐を北に入りました。この先も小脇屋谷川沿いに良い道が続いていますが、山裾に赤い「火の用心」の札が立てられています。ここから川沿いに歩くと「七右衛問谷」と書かれた木の杭の脇にも「火の用心」があります。このような木の地名表示はこのあと木地山川沿いでもいくつか見ました。巡視路はここから植林の急斜面を登ります。普通なら木に掴まってやっと登れるような斜面ですが、黒のプラ階段のおかげで楽に登れました。少し北寄りに行くと北方向の展望がありました。そして緩やかな坂を登ると、山崎智頭線七五鉄塔がありました。


鉄塔からは尾根歩きですが、美しい植林が続きます(写真)。標高700m付近で尾根が緩やかに南に曲がるあたりからは自然林が増えてきますが、歩きやすい尾根でした。多少の急勾配はありますが木に掴まるような所はありません。少し細い所や岩も少しあります。再び植林になって、気持く歩いて南北の西粟倉村との境の尾根に出ました。北に行くと大倉山ですが南に曲がりました。植林ですが尾根上には岩場もあります。そして杉谷三等三角点(907.64m)のある木地山に着きました。三角点がないと見落としてしまいそうな平らな尾根です。山名のプレートもありました。


木地山からさらに南に歩きましたが、楽な方向に行くと東の尾根に行ってしまうので、南に急斜面を降りました。降りた付近は広くて気持ちが良く、さらに尾根は西側が植林になっています。どこを降りていっても下山できそうでしたが、楽に歩けるので南に866mピークまで歩き、そこから西の尾根で下山しました。これも何の障害もない尾根で、ちょっと急斜面になると下に舗装道路が見えました。道路の山側はコンクリート斜面ですが、降りられる場所があって、無事に道路に降り立ちました。あとは木地山川沿いの道を歩いて木地山(地名の方)に戻りましたが、昔から利用されていた谷のようで、奥の方から石積みがあって棚状の耕作地が作られていました。木材の積み出し基地もありました。木地山川も岩肌をなめて流れる場所が多く、見ていて楽しめる川でした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「坂根」です。



2021年10月27日水曜日

丹波篠山の佐倉から西ヶ嶽

 


長い尾根を歩いてみようと思って選んだのがこのコースです。長いと言っても距離は4kmほどです。登り口は篠山城からまっすぐ北に行った所にある佐倉です。特に道はなさそうなので、道路際から藪に入りました。藪を抜けると荒れた里山ですが、茶の木の群生した谷を渡って尾根の先の急斜面を登りました。登り切るといかにも里山で、倒木があってちょっと歩きにくい感じでした。329mピークを過ぎるとフェンスがありましたが、扉があって通れました。この先は長い尾根ですが起伏も少なく、特に歩きにくい所もありません。植林は無く、自然林で倒木がときどきありました。南斜面ではシダが茂っていましたが、膝くらいまでで踏み跡もあって問題ありません。共同アンテナがあり、その付近から北は道がありました。倒木があって尾根の方が歩きやすい場所もありましたが、だいたい尾根の東側に作られていました。ネットもところどころありましたが古いもので困ることはなかったと思います。展望はあまりありませんが、たまに畑や藤岡ダムが見えました。523mピーク付近は長細い尾根で、尾根が細い場所では道がはっきりしました。これを過ぎて標高520m付近から550mまで急斜面を登り、その後も道があるようで楽に歩けました。標高600m付近は木の間隔が広くて気持ちの良い場所でした。問題はその北で、地形図でわかるように急斜面です。思い切って登ってみましたが、意外と登りやすく、ときどき木に掴まりましたが休みながら登れば思ったよりも楽に登れました。途中からは少し勾配が緩くなりました。登りきった尾根は北側が見える所で、ちょっと東に歩くと西ヶ嶽の山頂でした。北にも南にも展望があります。ここには2019/06/26と2019/08/12に来ています。(写真)


下山は登ってきた斜面を降りました。赤い杭があって、何らかの境界になっているのかも知れません。標高580m付近まで降りて東の尾根に向かいました。こちらにも道があってマーキングもありましたが、ときどき見失いました。地形図では破線道が南北に横切っていますが、道らしいものは見当たりませんでした。この付近はややこしい尾根で、道があって助かりました。特に560m+ピークから南に向かうと道がはっきりして、その南の570m+ピークは西側で巻いて行きました。ここでも倒木があって道は途切れ気味になることもありますが、もともとはずっと繋がっているようでした。ただし幅の細い道で林道は全くありません。道をたどって559mピーク、そして550mピークに着きました。知足に降りる計画だったのでここで尾根を西に曲がりましたが、こちらには道はなく、倒木だらけで歩きにくくなりましたが、藪はありません。一旦下ってから530m+ピークに登り、よく方向を見てから南西の尾根に向かいました。下の尾根が見えないので不安でしたが正しい尾根に乗れて、さらに西に向かいました。340m+付近からは南西に降りなければならなかったのですが、急斜面で方向がわかりにくかったので少し迷いました。この付近の尾根はかなり藪っぽい感じになりました。最後に350m+まで来るとフェンスがありましたが、扉があって、それを抜けて降りていくと、知足の厳島神社に降りられました。ここから県道544丸山南新町線を歩いて佐倉に戻りました。


どことは書きませんが、途中に紐で囲った場所が何箇所かあり、近づくと音を光を発して警告する装置が木につけられていました。道の脇にもあって、何回か鳴らしました。松茸山なのだろうと思います(知足にそのような注意書きの札が立っていました)。動物避けなら意味があるかも知れませんが、これではどこに松茸があるか教えているようなものです。囲いの中を覗いた限りでは松茸は見当たりませんでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「宮田」です。



2021年10月23日土曜日

丹波篠山の曽地の山

 


丹波篠山の南の国道372号線を東に走り日置から南に曲がると曽地です。南に行くと山に突き当たって、東側の分岐が城東トンネルへ行き、西は曽地川沿いに曽地の集落となります。この突き当りの山の裾に曽地山左近稲荷があります。丹波篠山五十三次だそうです。赤い鳥居の前の道を登っていくと山に入れそうな所があるので適当に登りました。墓所に出てきたので、道もあるようです。墓所の後ろを適当に登って、290m+地点まで来ると古そうな手水鉢がありました。ということは、かつてはここに神社があったのでしょうか?この先すぐに西側から金網が上がっきて尾根に沿っており、さらには東に降りていきます。幸いに西から上がってきた所に扉があったので、これで西側に出て、尾根を歩き続けることができました。


倒木はありますが特に問題はなく、ほぼ自然林で藪はなく楽に歩ける尾根です。展望はあまりありません。ときどき東西の山が見える程度です。473mピークが曽根山でしょううか?特筆することのない里山で、ときどき古い作業道が尾根沿いにありました。倒木もあるので作業道も必ずしも歩きやすくはないのですが、歩ける所は作業道を歩きました。尾根は真っ直ぐではなく、520m+では曲がりながら歩き、557mピークからは西寄りになりました。間違えずになんとか歩いて521mピークに出て、南に曲がりました。だいたい踏み跡はこの尾根沿いについているので、あまり迷うことはありませんが、次の500m+ピークで間違えそうになりました。


赤い「火の用心」があって、南の鉄塔から巡視路が来ているのがわかりました。巡視路の割には特に整備されていせんが、494mピークを過ぎて、尾根が南に曲がる所は切通しがありました。南に行けば鉄塔があるのでしょうが、そうすると下山は道路を使うことになるので、この付近から西に尾根を下ろうとしましたが、地形が複雑で悩みました。結局切通しの所を西に降りていけば、目的の尾根に降りられるようでした。この尾根には作業道の名残があり、それを辿ると曲がりくねってはいますが尾根沿いに降りていけました。最後は西向きに降りていくと、弘法大師が祀ってありました(写真)。手水鉢以来、作業道を除けば初めての人工物でした。あとは参道で降りられました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「福住」です。



2021年10月16日土曜日

林道カクレ畑線から太田ダム

 


2021/09/26に長谷の高峰に登った時に下山で林道カクレ畑線を使いましたが、今回はこの林道をフル活用してみることにしました。カクレ畑線を登っていき、2021/09/26に降りてきた分岐点を直進しました。こちらが地形図にある道なのですが、すぐに崩落があり、道も終わってしまいました。しかたなしに林道の先の植林に入りました。作業道の名残があって歩けますが、ミツマタなどの木の枝が邪魔でした。北の方にある尾根に向かって植林を横切り、徐々に登りながら尾根に乗りました。この尾根は植林で急斜面ですが、登るには問題ありません。最初からこの尾根を登ってきても良かったのですが、下の方は笹とシダの藪が多いので、この付近から登るのは正解だったでしょう。とにかく真っ直ぐに登っていき、標高630m+付近で一息つくと、ここからは藪っぽくなりました。尾根の南側は植林なので、そちらに寄って歩くと作業道の名残がありました。標高差150mほどを登って760m+付近は急斜面でした。そして巨大な播磨北線三三鉄塔に着きました。尾根上ではなく南寄りに建てられています。鉄塔から少し登ると長谷の方角の展望が得られました。さらに登ると赤い火の用心の札が立っており、駐車場への矢印が北西向きに書いてありました。どんな駐車場なのか見に行きました。北西に尾根を歩くと火の用心の札があってここが駐車場への分岐なのですが、これを見落として真っ直ぐに尾根を歩くと、遊歩道のような階段が作られていました。西側は美しい林で、それを抜けると太田ダムのある上部調整池に出てきました。舗装道路がありますが、ここは車では入って来られないようです。調整池に降りられるようになっていて、水遊びができそうです(写真)。


少し道路を歩くと太田第二ダムの入り口には「協生」「礎」と掘られた2つの石があり、その東側に火の用心の赤札がありました。ここが駐車場のようです。ここから道を歩くと、さっきの尾根の火の用心に戻ってきました。ここから少し戻って駐車場への矢印のあった火の用心から南に尾根を歩きました。最初は立派な植林です。871mピーク付近は木の少ない明るい尾根です。その先、東に鉄塔が見えますが、そちらには行かずにさらに南に歩くと林道がありました。この林道は方角としては東で、行こうとしている方向ですが、林道はどちらに行くかわからないので尾根を東に歩きました。歩きやすいのですがかなり迷いやすい尾根でした。結局林道は一度北に尾根を横切ってから再び南に横切りました。これは2011/06/04に歩いた林道で、最終的には小田原川の方向から来ているのではないかと思います。ここから少し登って、成ト四等三角点(821.42m)に着きました。


下山は林道を使う予定で、2021/09/26の逆コースで尾根を下りました。ネットがあり、それに沿って降りていきました。鞍部まで降りると立入禁止の札のかかった林道の方へ行きました。この北側の林道は東西に延びており、どちらに行くかちょっと迷いましたが、カクレ畑線に繋がっているのは西の方だろうと確信して、そちらに降りていきました。両側にネットがあって、作業の跡が見て取れました。長い林道ですが、よく整備されており、2021/09/26に降りてきた岩だらけの谷でUターンして、カクレ畑線に繋がっていました。計画通りの下山でした。


三角点からネット沿いに降りていく頃に、銃声を聞きました。10発近く響いたのでちょっと焦ったのですが、林道を下山していると軽トラックが降りてきて、猿を駆除しようとしていたのだと説明してくれました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。



2021年10月14日木曜日

上板井から登る丹波の夏栗山

 


丹波篠山の北西に位置する夏栗山には2018/09/28に黒頭峰から登りましたが、今回は南の尾根を歩いてみました。登り口は上板井ですが、地形図を見ると高速道路(舞鶴若狭自動車道)の西にお寺の印があり、ここから破線道が尾根に上がっています。行ってみると立入禁止の古いお堂があります。近くには池に囲まれた祠もあって、かつては立派な寺院だった可能性があります。破線道に相当すると思われる草の茂った道があり、登りましたがすぐに消えてしまいました。しかし斜面は藪とはいえ登れるので、そのまま登りました。そして尾根の上に出て北に歩くと高速道路のフェンスがあり扉がありました。これは地形図の破線道と一致しています。扉を抜けてさらにフェンス沿いに歩いてから破線道に沿って尾根を歩きました。すぐに植林になり、自然林に戻ってからもたまに倒木がある程度で、特に道はないものの楽な尾根歩きでした。しばらく歩いて、池尻四等三角点(408.49m)に着きました。ここには「丹波森の径」の札が立っていて、この場所は大ヶ谷、北は夏栗山、南は上板井となっていました。南の尾根は歩いてきた尾根と同じような様子で特に道はありません。


ここからは登山道ですが、あまり整備されているわけではなく、藪もあります。しかし場所によっては明瞭な道もあり、過去に整備されたようです。アップダウンはあまりありませんが、なるべく尾根を歩きました。尾根が少し西に曲がっている400m+ピークの西で、南から道が上がってきてそのまま尾根の南側に続いていました。これを歩かず次の410m+ピークに登ると、「松?が谷」「小坂」への札が落ちていましたが、地面にあって方向がわかりません。北の尾根を降りると小坂ですから、南を降りると谷ということでしょうか。さらにその西の、地形図で南に破線道がある付近では「丹波森の径」は大ヶ谷と上板井が反対方向を差しており、上板井から大ヶ谷を通って歩いてきたので不思議でしたが、札は倒れているので方向はわかりません。ここには「中ン谷」と「流れ尾」への札もありましたが、これらも地面に落ちていて方向がわかりません。この付近からは先程の続きらしい道が尾根にあるので倒木を避けつつそれを歩きました。しっかり作られた道です。途中から2021/06/05に黒頭峰から下山してきたルートの逆コースとなりました。そして夏栗山の南に出てきました。ここで道は西方向にやや下る感じでしたが、北向きの斜面にもたくさんマーキングがあったので、登れるのかと思ってそちらに行ってみました。最初はマーキングがありましたが減ってゆき、どこかで水平道に出ることを期待したのですが何もなく、そのまま登り続けることになりました。急斜面ですが登っていくと切り開きがあって、頭の赤い黒いプラスチックの杭が点々とあり、境界を示しているようでした。ときどき木に掴まって登り続けて、夏栗山の山頂に着きました。展望台からは、今回は南の方向が見えました。山頂には土が盛ってあり、その東に夏栗山観音菩薩があります(写真)。


2018/09/28に来た時には山頂から東にはマーキングが見つからなかったのですが、今回はいくつかマーキングがあり、北に降りる破線道も見つけられました。これを降りると佐仲ダムの北に出て大回りになるので、さらに東の破線道を探しに降りましたが、こちらは見当たりませんでした。しかし感じの良い尾根なので、そのまま南東に下ることにしました。この尾根は自然林で、下草はなく、斜面を適当に降りていくだけです。最初は勾配も緩かったのですが、地形図でもわかるように徐々に勾配がきつくなり、最後はちょっとした岩場に出て、ここからは南の植林を降りました。これは正解で、林道に出ることができました。道はありませんが、意外と降りられるものだと思いました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「宮田」です。



2021年10月9日土曜日

右手から登る袴ヶ仙

 


美作市東部の袴ヶ仙には2017/08/19に東から登りましたが、今回は北西から登ってみました。登り口は県道7号線沿いの木地山付近で、尾根が道路に張り出しているところから登りました。急斜面を木に掴まってちょっと登ると簡単に登れて、尾根歩きになりました。最初少しは藪ですが、すぐに植林になって歩きやすくなりました。ごく普通の里山ですが、下草がないのは助かります。尾根を歩くにつれて少しずつ高度が上がっていきます。そして、地形図の林道に出ました。ここまで木地山川沿いに歩いて林道で登って来るのも正解と思います。林道を横切り、さらに尾根を登りましたが、この尾根には作業道があります。幅は狭いのですが障害物はなく、楽に歩けます。しかしピークは巻いていくので、作業道を歩いていると古ケ仙四等三角点(695.83m)を見落とします。この作業道は標高700m付近で逸れて行ってしまうので、そのまま真っ直ぐに植林を登りました。問題なく793mピークから南西に延びる尾根に出ました。この尾根には植林の間に広い道があります。ここからいきなりこの尾根を西に降りなければなりません。ここはかなり急ですが、道があります。降りたところの750m+の鞍部には石仏がありました(写真)。文化7年とのことで、下半分が失われているとしても、200年も前からここにあるとしたら驚くほどの保存状態です。この鞍部にさっき別れた作業道が延びてきている可能性があります。


再び西に植林を登り、南に向かうと急斜面になります。ここも植林されており、幅広い道はそのまま真っ直ぐに急斜面を登っていきます。胸突き八丁という感じで歩くのも大変なくらいで、車で登るのは無理だと思いますが、そのまま標高900m+まで登り、袴ヶ仙までシダが生えていますが繋がっています。つまり山頂まで車が通れそうな道があるということです。山頂には池ノ尻三等三角点(930.41m)があり、展望は良好です。日名倉山から那岐山まで見渡せます。


下りは西寄りの尾根にしました。山頂付近は伐採されて倒木とシダで埋まっているので、いきなり北に降りずに登ってきた方向に少し戻ってからシダを避けながら降りました。少し降りれば植林の尾根で歩きやすくなりました。この先は自然林も植林も歩きやすく、たまに北に展望もあって、気持ちの良い尾根でした。分岐がいろいろあって降りられそうな尾根も多く迷いますが、なるべく長い尾根を降りました。847mピークを過ぎ、次のピークでは南に向かえば山元に降りられそうでしたが北に向かいました。しかしこの先の斜面はシダが倒木を覆い隠している状態で、背の高い草まで生えていて、歩き辛い状態となりました。標高差にして50m程度ですが、避けたいルートでした。それを抜けると楽になり、植林に入りました。ここも幅広い道が作られており(道と言うよりは単に木が植えられていないだけですが)楽に歩けました。この道に従うと南向きの尾根に行くことになりました。この尾根は徐々に急勾配で細くなり、道も消えてしまいました。しかも岩があって巻いて降りる羽目になりました。しかしその下は比較的なだらかな谷で、斜面を降りていくと「トム・ソーヤー冒険村」のコテージ村に出てきました。ここはフェンスが無いのでラッキーでした。


登りは2時間ほどで登れる藪のないコースでした。下りは別ルートを探すほうが良いと思います。降りてから案内図を見ると山元の北付近に袴ヶ仙登山口があったので、下山のルートの一部は登山コースなのかも知れません。


展望 ★☆☆


藪山度 ★★☆

地形図は「大背」「坂根」です。


2021年10月2日土曜日

根安川から登る若桜の高山

 


若桜の高山には以前に北の舂米(つくよね)川から登りました。今回は南の根安川の方から登ってみました。国道29号線を鳥取方面に向かい、根安の集落から林道根安舂米線に入りました。集落を抜けると橋のところでネットで道が塞がれていますが、簡単に開けて通れました。舗装された林道を走っていくと、巨大な堰堤があって林道はそこから川の南の山裾を走ります。そして川を北に渡るところで車をとめました。ここまではGoogleストリートビューもあります。ここからさらに川を遡りました。少し歩くと目の前の高いところに橋があります。これは大炊発電所へ向かう水路です。登ってみると水路には蓋がされています。その上を西に歩きました。水路にはときどき中が見えるところがあって、覗くと水流が見えました。大規模な工事です。地形図通りに水路は水平に尾根を回って南に向かっていますが、その尾根の先から登り始めました。


急斜面ですが水路の上には金属ネットが張られていおり、それを固定するためのワイヤーが張ってあります。作業道の名残もあって、木に掴まって登れました。そのあとも急斜面で、木に掴まって登りますが、なかなか楽になりません。まず標高差100m近くを登って一息つきましたが、今度は岩場があります。これを登るとまた少し楽になり、もう木に掴まる必要はありません。しかし勾配は相変わらずきつく、休みながら登り続けました。標高差500m近くを登り、主尾根の916mピークに着きました。


主尾根は楽かと思うと、北にいきなり急斜面があって860m+の鞍部に降ります。そこから登り返す途中に板状の節理のある岩場がありました(写真)。この先は緩い登りが続きますが、植林も自然林も快適です。下草もネマガリダケもありません。ちょこちょこと遠くの山が見えますが展望地はありません。1106m地点は広い平坦地です。ここから西の尾根に向かいました。ここも歩きやすく、快適でした。北の山も見えます。尾根は曲がっているので注意しないと間違えます。1010m+の尾根の先から北に延びる尾根は、前回下山に使いました。この西で南に向かう尾根から西に降りる所は前回も悩んだのですが、少し南に行ってから戻り気味に西に降りるのが正解でした。そして気持ちの良い自然林を抜けると高山の山頂です。林を抜けたシダの手前に田口三等三角点(1032.32m)があります。「若桜高山」の札が置いてあります。


下山は南西の尾根にしました。最初はちょっと急ですが歩きやすい尾根です。植林も自然林も問題なく降りられましたが、登りに使うと急な所もあると思います。下山では尾根を間違えないように気をつける必要があり、950m+ピークもそうですが、特に724mピークに降りる所は北の尾根に行きそうになりました。このあと680m+では南へ行く尾根が倒木でふさがっていましたが、こちらに行かなければなりません。ここは真っ直ぐに降りていけばよいのですが、最後は林道に降りなければならないので一苦労あります。結局尾根の一番先まで降りて、上から林道越しに三角点を見てから西寄りに法面の上を歩き、降りやすそうなところを降りました。この付近には降りられそうな場所はここしかありません。官田口四等三角点(516.17m)は尾根先が切り通しで、その切り取られた先にあります。この林道(林道根安舂米線)は舗装してあり、倒木や土砂も除けてあるので自動車でここまで登ってこられそうでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「岩屋堂」です。