2020年11月17日火曜日

中音水渓谷再び

 


最初から中音水渓谷に行こうと思っていた訳ではなく、音水から林道を南に歩き、なんとなく音水渓谷と中音水渓谷の間の尾根を登り始めました。ここは黒いプラ階段があって、原横行線四鉄塔までは簡単です。そこからは雑木林を登ることになります。この尾根は2012/10/06に登っていますが、普通の藪山です。植林はなく、時々手で枝をかき分けて登る急な尾根です。少し岩もあります。もう紅葉には遅すぎましたが、それでも何本か残っている紅葉や黄葉を楽しめました。ただ、単調で辛い登りです。音水四等三角点(727.37m)を過ぎ、標高差50mほど下がってからまた登り、823mピークに着きました。斜面を降りて、次の800m+ピークから前回は中音水渓谷に降りましたが、今回は急斜面をまた標高差50m以上降りて、北に尾根を登りました。たまに植林で歩きやすくなりますが、すぐに藪に戻り、枝が邪魔です。その後、最後のひと登りで970m+ピークに出ました。ここまで歩き始めて3時間かかっていました。もう藪は飽きたのでここから中音水渓谷に降りることにしました。南に向かう尾根は標高差300mを降りなければならないのですが、割と灌木がまばらで最初は降りやすかったのですが、徐々に藪になりました。最後の標高差100mは枝が邪魔で見通しもなく、西寄りに行き過ぎて戻って尾根を降りましたが、最後は滑りやすい急斜面だったのでトラバース気味に東の谷に降りました。これは正解でした。この谷には堰堤があり、やっと中音水渓谷に降りられました。


この地点はちょうど森林鉄道がコンクリートの橋で川を渡っていた場所でした。ちょっと苦労して水量の多い川を渡ると、遺跡は健在でした(写真)。ここからは2012/10/06にも2013/06/08にも歩いた軌道の跡を歩きました。途中に小さな小屋が一つ健在で、五右衛門風呂もありました。軌道はしっかり作られていたようですが、削られて歩きにくかったり倒木もあり、簡単には歩けません。そして岩を削った切通しの先には恐ろしくて歩けないコンクリート棒が二本、深い谷の上に掛けられていました、命が惜しいのでこれは通らず、戻ってトラロープのある斜面を降りました。ロープの下の斜面はどう降りてよいか分からなかったのですが、なんとか川岸まで降りて、少し行くと川に鉄の橋が掛かっていました。橋と言っても2本のレールなのでこれも怖くて歩けません。結局少し靴を濡らして川を渡りました。ここからは森林鉄道の軌道の跡を歩きましたが、途中の橋は1つ目は山側に巻き、2つ目はトラロープがあったので下を通りました。どちらもやや危険ですし、他にも崩落している箇所がありました。2012/10/06と同様に軌道の跡を歩きながら上を見上げると道があったのでガレ石の急斜面を四つん這いになって登りました。軌道はどこかでこの道と合流しているはずなのですが、結局その場所はよくわかりませんでした。時たま残っている紅葉を見ながら音水に戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「音水湖」「西河内」です。



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