2020年10月25日日曜日

養父市の大谷から名草神社

 


但馬妙見山の麓にある名草神社は昔から有名だったようですので、南の八木川沿いからも参拝に行ったものと思われます。その参道とおぼしき道が地形図には破線道として描かれています。それを探してみました。


登り口は大谷で、ここから少し北に上がると地形図では破線道が谷沿いに延びて、名草神社までつながっています。谷沿いの道なので普段は避けるのですが、今回は敢えて登ってみました。よく整備された道で、谷もきちんと両側が石積み等で整備されています。ただ倒木が多く、歩きやすくはありません。途中で川沿いの道が崩落しており、並行して少し上を走っている西側の道に上がりましたが、これは正解で、途中に堰堤がありました。谷に沿って歩いて行くと堰堤にぶつかってしまいます。少し上がった位置にある道は堰堤の上では谷沿いとなりますが、あちこちで歩けなくなっています。しかし方向としてはこれで間違いありませんし、かつては整備された良い道であったことは見て取れました。。巨大な岩盤の急斜面を水が舐めて流れている所がいくつかあって、楽しめます(写真)。しかし倒木もあって苦労しつつ登っていくと、上に八木谷・大谷線が見えてきました。しかし参道は八木谷・大谷線を横切ってそのまま谷を登っていきます。少し登ると地形図では西側斜面をまっすぐに登るように破線道が描かれています。しかしこの斜面は急すぎて登れません。特にジグザグの道もありません。結局少し南の岩の多い尾根に登ることになりましたが、踏み跡があるようですぐに消えて、登ったは良いものの降りられなくなったり、さんざん悩んだ挙げ句にやっと藪の尾根に上がれました。非常に危険な急斜面で、滑りやすいので避けるべきです。正解はもう少し北の斜面を登ることですが、砂っぽくて滑りやすいので難しいかも知れません。


尾根に上がれば気分良く歩けて、2019/10/09に登ってきた尾根に合流して真っ直ぐに北に登り、730m+ピークは西側を巻いて東西に走る尾根に出ました。この付近は植林が多いので歩くのは楽です。そして西にしばらく歩くと、万久里三角点の手前で南から来る道と合流し、北に道がありました。これは地形図の参道ですので、歩いて行きました。地形図通り、斜面を横切る形に作られた道です。道と言っても幅30cmくらいの作業道のようなものです。急斜面ですが滑落しても木が止めてくれる思います。崩落気味の場所もありましたが、意外と消えることなく続いていました。東側下に林道が見えると思っていると、地形図で深い谷になっている谷を渡ると林道の終点がありました。ラッキーと思って歩いていると徐々に標高が下がって行き、最後はUターンして谷に降りて行きそうになるので、尾根をあがって破線道を探しました。「造林記念碑」の前の道が地形図の破線道のようでししたが、ちょっと余分に登って、反対側に降りました。ここには「林道大ナル線」が来ていて、北に歩きました。途中で舗装道路と合流し、しばらく歩くと、名草神社に着きました。2年前に来たときにも工事中でしたが、今でも工事中のようでした。


下山は尾崎へ降りる道を探ってみました。地形図の破線道がそれだろうと考えました。まず万久里三角点の東側の分岐点に戻り、南の道に進みました。これは時々消えかかる道でしたが、なんとか尾根に出ました。ここは2020/10/03に通った所です。地形図では斜面に破線道があるのですが、そちらを歩いても見つかりません。結局破線道辿る形で2020/10/03 に通った尾根に出てきました。その時には道があるとは思えなかったのですが、実際道というよりは消えかかった作業道でした。問題はこの先で、この尾根の西側には林道がたくさん作られています。地形図の破線道を辿ってみましたが、植林で特に道はありません。結局まずひとつ下の林道に降りて、さらにGPSで破線道が描かれている付近に行き、林道から植林に降りました。しかし、ほぼ破線道のとおりに歩いても、道が見つかるわけではありません。この付近は植林で、その中を地形図の破線道に沿って歩いてみましたが、急斜面のトラバースで、道は見つかりません。それでもなるべく破線道に沿って歩き、何回か谷を渡りましたが、道のない斜面を横切って歩くのは非常に疲れますし危険なので、最後は急斜面を四つん這いになって登って尾根に上がりました。上がってみると気分の良い尾根で、南に降りる方向には道もあります。少し降りて、存在しない破線道と合流する付近では東から林道が来ていました。そのまま幻の破線道を追ってトラバースを続けていたら、この林道に降りていたと思います。さらにその下には八木谷・大谷線がありましたが、破線道のところには降りていける道はありません。ここも植林の急斜面をを無理やり降りました。かなりの急斜面ですが植林なのであまり問題なく、2020/10/03に通った林道に降り立ちました。あとは林道で尾崎に降りました。


全行程7時間以上かかりました。登りの参道は部分的に、下りは完全に消滅していると考えたほうが良さそうです。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「関宮」です。



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