2020年10月11日日曜日

栃原川からフトウガ峰とトンガリ山

 


生野のフトウガ峰は達磨ヶ峰や段ヶ峰経由で行くのが普通ですが、今回は北東の栃原川から登ってみました。出発点は菖蒲沢ですが、もう人は住んでいないようです。栃原川を遡って道があります。工事をしているようで、太いパイプを道の下に敷設しているようなので、平日は邪魔になるかも知れません。未舗装道路です。しばらく歩くと谷を渡ってワイヤーロープが張られており、真ん中にフックが下がっていました。谷の北側に小屋があって、ロープを操作していたようです。ロープの先はよくわかりませんが、達磨ヶ峰の北付近で、地形図で林道が描かれている付近と思われます。何を運搬していたのかわかりませんが、石でしょうか?付近には大きな岩がたくさんありました。道はその先で川を渡ります。渡らずに進む道もありましたが、先に行くと消えてしまうかも知れません。だんだん荒れてきますが、しっかりと作られた道です。その先の谷を渡る付近に「林道菖蒲沢線」と書いた杭があり、そこから少しは舗装されています。そして地形図で実線道が終わる付近で林道は終わり、「段ヶ峰3.9km」という道標がありました。ここから登山道があるようです。


目標がフトウガ峰だったの、林道の終点付近から作業道を登りました。これも幅の広い道で、ジグザグに斜面を登って行きます。ネットの入り口を通ると植林に入りますが、植えてあまり日がたっていないようで、数メートルのクリスマスツリーのような植林がびっしりと生えています(写真)。その間を通る道があるので登っていきましたが、見通しが効きません。途中で北に向かう分岐があったので行ってみましたが、大きな木の植林で終わっていました。仕方ないので戻って真っ直ぐ歩き続けると、こちらも終点に着きました。その先は藪でしたが、登ればフトウガ峰なので、真っ直ぐに登ることにしました。急斜面の灌木の藪で、途中からネットがあり、ネット沿いに登りましたが倒木も多く厳しい藪でした。たまにシダの生えている空き地のような所もありますが、尾根の中央付近はアシビの藪が厳しく、南側に巻いて登った所もありました。振り向くと展望のある場所もありました。徐々にアシビが減ってきて、シダと枯れ木の荒涼とした風景もあり、さらにアシビとシダの間を抜けて登って行くとアシビが減ってシダも笹に変わってきました。この付近では登山道と接近していたのですが、気が付かないでそのまま笹の間の踏み跡を通ってフトウガ峰の山頂(1082m)に着きました。


山頂付近はところどころにアシビが生えているほかは低い笹の草原です。登山道を西に歩くと「フトウガ峰分岐」があって、南の林道に下山できるようです。そこから西に登山道を軽快に歩き、1070m+まで上がると、木に「菖蒲沢 林道出合まで2.7km」と書いた板がくくりつけられていました。林道で見た登山道でしょう。道がはっきりしないので分岐を見落としそうですが、マーキングがたくさんあって、辿っていくのは容易でした。ただしそれは今だけのことで、マーキングが地面に落ちてしまうと道がわかりにくいので迷いやすい登山道になるでしょう。1064mピークを過ぎて登山道は尾根から外れて下り始めます。行こうとしているトンガリ山の方には行かずに栃原川に降りるようなので、登山道から外れて尾根を歩きました。ところがここも厳しい藪で、かき分けようにも動かない枝ばかりで、なかなか前に進めません。少し西寄りを降りていくと、シダは生えていますが植林になってほっとしました。まだまだ歩きにくい斜面でしたが、我慢して降りて、谷を渡ってこれも藪の多い西側の尾根に移り、栃原川の突き当りの910mくらいの鞍部に出ました。谷は植林です。


ここからは2010/11/06の逆コースで、まずトンガリ山に登りました。途中は藪が多いのですが、先程下山してきた尾根ほどではありません。山頂には辻ケ淵三等三角点(981.43m)があります。ここには2013/06/22にも北から来ています。新しい札があって「生野槍」とも書いてありました。この方がふさわしい名前かも知れません。山頂南には赤いマーキングがあり、これを辿って降りると南東に延びる尾根に乗れました。これは登山道かも知れません。しかし途中で道は栃原川へ降りて行ったらしく、尾根上にはマーキングがなくなりました。この尾根も藪が多く、南側は植林なのでそちらに少し降りたりして歩きました。徐々に藪は減り、大岩が増えましたが、それでも軽快に歩ける尾根ではありません。以前よりもアシビが増えたのかも知れません。とはいえ、気分の良い林もあります。891mピークを過ぎて、徐々に雰囲気は良くなり、次に910m+まであがってから南に降りる付近は歩きやすくなりました。ちょっと登ると金属プレートのフドノ四等三角点(889.31m)に出ました。冨土野は遠く北なので、不思議な名前です。ここからはまっすぐに尾根を降りました。途中までは勾配も緩くて楽に降りられましたが、標高750mを切ると急勾配になり、木に掴まってでも降りるのは困難でした。最後にちょっと平らな所に出て、これが地形図の実線道だとわかりました。しかし道の真ん中に木が生えていて、歩くのも辛い道で、少し水平に歩くとがけ崩れがあって通れなかったので、結局は尾根をさらに降りました。次に出てきたのは幅の広い道で、これは2010/11/06に登ってきた道です。降りていくと道が川になっていたり、ミツマタなどの灌木が茂っていたり、最後はススキで覆われてしまいましたが、とりあえずは栃原川沿いの道に降りられました。ちょうどワイヤーロープの張られている付近でした。


最後に降りた所は、2010/11/06には谷を登っており、尾根を登ったほうが良かったかもと書いてありますが、そうとも言えません。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「但馬新井」です。



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