2020年10月18日日曜日

丹波の栗柄峠から鋸山縦走

 


丹波篠山の北に位置する栗柄峠は谷中分水界という不思議な場所ですが、ここから西の鋸山や三尾山に続く尾根は間違いなく日本分水界です。これを歩いてみました。登り口は栗柄峠と思ったのですが、きれいに法面が工事されて固められており、分水界の付近は黒枝豆の収穫と販売で慌ただしい雰囲気なので、ここは避けて南の植林から登りました。県道97号線を少し南に行くと集落があり、奥に人が住んでいないらしい大きな家があって、その奥は植林で最近伐採されています。扉があるので入ると作業道があって、栗柄砦の跡に登ることができました。栗柄峠の方に行くと「分水界の径」の標識があって峠の南に降りていくようになっており、おそらく道があるのでしょう。


尾根はその分水界の径なので整備された道があります。整備されてはいますが、倒木は所々にあります。しばらく歩くと御在所山への分岐があり、行ってみました。適当に木の間を登っていくと、山頂には浅木谷山四等三角点(443.31m)がありました。御在所というのは、かつては麓にある福徳貴寺がここにあったからでしょうか。山頂から降りるときにはマーキングに従ったら、ちょっと展望のある場所に出ました。尾根に戻って鞍部を過ぎると「福徳貴寺参道400m」という道標がありました。この付近から西の572mピーク(堂の峰)への登りはかなりきつくて疲れました。地形図ではあまり標高差のない尾根に見えますが、実は上り下りがたくさんあります。堂の峰は、かつてお堂があったのだろうと思わせる平坦地です。ここから小ピークを2つ過ぎて490m+鞍部の西がちょっと厳しい登りですが距離が短いので楽でした。そして地形図で破線道が横切っている鞍部には「高坂越510m」の道標がありました。南は高坂、北は栢野となっていますが、道がありそうな気配はありません。東鏡峠というのもここでしょう。


高坂越からは、まず最初に急な岩場の登りがあります。その後はマーキングも増えて、大きな岩は巻いて歩きました。登ったぶんだけ降りるというようなアップダウンが続きます。人工の石積みらしきものがあった後で、岩場に展望があり、その先をマーキング通りに斜面を降りようとするとかなり急で、ここなどは展望より安全を優先して巻いた方が良かったかもしれません。展望地も多く、鋸山の手前の600m+ピークも展望があります。そして鋸山山頂に着きました。奥谷三等三角点(605.74m)があります。展望は抜群です。ここは2019/11/02に来ています。


下山は地形図にある南の尾根の破線道を探しました。しかし、そもそも地形図の破線道と実際の主尾根の道は違いますし、鋸山の南側に描かれている破線道は見当たりません。とにかく鋸山の西から南斜面をトラバースして南に向かう尾根に乗りました。鋸山の東の鞍部から降りたほうが楽だったでしょう。南に向かう尾根には踏み跡があります。ときどき倒木が邪魔なくらいで楽な尾根ですが、気をつけないとまっすぐ降りて小坂の方に行ってしまいます。535mピークには共同アンテナがあり、東寄りに尾根を降りました。南に行って470m+に登り、東に折れて降りて行きました。この先は岩と倒木のある藪っぽい尾根で、広い尾根になると方向がわからなくなるので、GPSを見ながら降りて行きました。うまく310m+の小ピーク付近に出て、南に降りると小さな祠がありました(写真)。とてもラッキーで、ここからは参道で降りました。


帰りは高坂から栗柄峠まで歩きましたが、自転車をデポできれば楽でしょうね(上り坂ですが)。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「宮田」です。



0 件のコメント: