加西市北部に芥田(けた)川という北から南に流れる川があり、一番奥には赤穂浪士由来の久学寺があります。そのずっと南の上芥田町に、不動庵というお堂がありますが、この付近の山に登ってみました。県道369から東に入ると、北方向に「不動庵」という標識があり、まっすぐ歩けば害獣避けの扉を開けて不動庵に着きます。4つの一隅燈があり、「不動庵」の揮毫は久学寺の住職さんによるもののようでした。不動庵の裏から山に入ろうとしたのですが、はっきりした道がなかったので西寄りの尾根向かって急斜面を登りました。地形図には東寄りに破線道が描いてあるので、これを探すべきだったかも知れません。しかし急斜面を登って尾根に出て、さらに急な尾根を登れば、播磨線一二六鉄塔に出られました。ちょっと眺めの良い場所です。ここへは西から巡視路と思われる良い道が登ってきていて、こちらから登るのが一番正解でしょう。
巡視路がどこへ行くのかは不明でしたが、とにかくさらに登り続けました。すると道らしきものがあり(これが地形図の破線道か?)、ちょっと岩の多い見晴らしの良い場所に祠がありました(写真)。扉を開けても中には特に変わったものは入っていなかったのですが、もともと不動庵はここにあって、参拝しにくいので下に移した、ということはないでしょうか?
さらに東に尾根を登りましたが、ここは藪山です。枝を押しのけながらの歩き、共同アンテナを過ぎて330m+まで行きました。ここも地籍調査の跡くらいしかありません。北に行けば遠坂ですが、南に降りました。ここは落ち葉を踏んで歩ける程度で、割と軽快に歩いて、290m+の鞍部に出ました。地形図では破線道が横切っていますが、西側にかろうじて道がありました。これは巡視路のようで、南に登ると播磨線一二八鉄塔がありました。その南の370m+ピークはシダ藪の中に地籍図根三角点がありました。ここから南西に向かいましたが、尾根はシダ藪が続きました。背丈はさほど高くありませんが、急斜面でも足元が見えないので危険でした。東側の奥池から南に時々展望があるのが唯一の救いでしたが、シダ藪を抜けるのは疲れました。たまに地面が現れて、不動庵が見えたりもしますが、結局このシダ藪はずっと続きました。320m+のピークから次の三角点へ行くつもりだったのですが、シダ藪で踏み跡もないので、西に下山することにしました。こちらはシダが少なめで、尾根上はシダ藪でも北に少し降りれば問題なく歩けました。最後は金網に突き当たりましたが、扉を探して出ることができました。
シダ藪はほぼ予想通りでした。足元が見えないと急斜面は危険なので、無理はしないことです。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「北条」です。
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