西国第25番札所の清水寺は、加東市の御嶽山にあります。自動車でもあがれますが、入口に車を停めて徒歩登山道で登りました。入山料500円を節約できます。よく整備された道ですが、地形図とは違うルートのようです。歴史のある寺の割には途中に見るものは少なく、稚児岩という赤松氏範が子供と別れたと言われる岩があるだけでした。最後は石段を登り、狛犬の間を通って清水寺に着きました。創建は古いのですが、大正時代の火災のため建物は今世紀のものがほとんどです。木が多く、展望がないのが意外でした。
清水寺を見終わってから、ちょっと山を歩こうと思いました。まず登ってきた階段を降りて、「右 法華山道」という大きな石があるところから北に歩きました。ここは次の札所である一乗寺への道となっていますが、一乗寺に行くのに北へ歩くというのは不思議です。他にも「ほっけ山」という標石もあったので間違いないと思いますが、昔は別の下山道があったのかも知れません。今は北に歩くと林道となり、途中に倒木があって歩けなくなりますが、抜け道があって444mピークへ行けます。ここは墓地で、江戸時代からの墓石が並んでいます。
ここからは西の尾根を歩きました。墓地の外れから尾根に降りました。最初は道があるようでしたが、じきに消えてしまいました。藪で、だんだん木が密集してきます。410m+ピークは岩があって清水寺にはなかった展望が得られました。この先は岩場がいくつかあって、北(写真)や南(ゴルフ場)が見えますが、あまり印象的な景色ではありません。「大通産」という標石がありました。尾根にはかつては道があったようですが、灌木の枝が横に伸びているので進むのは楽ではありません。標高400mから350mに西に降りる付近は急斜面の藪で岩もあるので、降りるのに苦労しました。あとで下から見上げると、この山の南側は岩盤の絶壁で、そういえば灌木も岩の上に生えるような種類の木でした。
枝をかき分けて340m+ピークに来ると、作業道のようなものがありました。この先はまっすぐ西に降りて、地形図の破線道のある鞍部に出て、さらにその先の尾根を歩こうと思っていたのですが、藪に疲れ果てていたので作業道の向かう南の尾根に進みました。作業道自身はすぐに消えてしまいましたが、低くシダの生えている尾根で、割と楽に降りられました。尾根の南端には送電線の鉄塔がありますが、この日は人が登って工事をしていたので、西寄りの尾根を降りました。シダをかき分ける場所もありましたが、いちおう道らしきものが残っていました。最後は送電線の巡視路に出たので、それを使って谷に降りました。谷にははっきりした道はありません。水のほとんどない、えぐられた川に沿って降りて、堰堤を二つ過ぎ(西側を通るのが正解)、鴨川小学校の裏に出ました。
歴史のある寺ですし、合戦もあったことですから、この尾根を歩いた人たちもいたことでしょう。しかし今は藪としか言いようがありません。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「比延」です。
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