岡山県の八塔寺の西に、天石門別(あめのいわとわけ)神社という神社があります。山奥にしては立派な神社と琴弾きの滝を見てから、神社の東にある階段を登りました。すぐに尾根に上がって道はおしまいですが、ここから尾根伝いにさらに登りました。神社の裏山らしくコンクリートブロックで囲われた祠がありましたが、中は空っぽでした。自然林の中を落ち葉を踏んで歩きました。急斜面は落ち葉が滑ります。途中で道が西から来ていました。未舗装ですがしっかりした道で電力線も付いています。しかしこの道は歩かず、落ち葉を踏んで広々した斜面で主尾根に上がりました。青いネットが尾根沿いに張られていて、その向こうは伐採地で作業道が作られていました。さっきの道の終点を見に西に歩くと、道は尾根に上がって終わっていました。水のタンクのようなものはありましたが、電力線が来ていなかったので、途中に何らかの設備があるのだと思います。
尾根を東に縦走しました。ネット沿いは歩きにくかったのですが、390m+ピークでネットはなくなりました。地形図ではここから東には破線道がありましたが、道はなく、広い尾根です。440m+ピークまで来ると、西播東岡山線五七鉄塔がありました。ここから東は巡視路が整備されていますが、荷造りテープが張り巡らされており、松茸山のようです。じっさい山を降りた時に「まつたけ発生環境整備展示林」という昭和54年の看板を見ました。空山の手前で巡視路は北に曲がりますが、まっすぐ切り開きを空山まで歩きました。滝宮三等三角点(432.51m)の周囲は少しだけ伐採されています。展望はゼロです。
空山からはまっすぐ北に降りました。徐々に切り開きが現れて、尾根を降りると巡視路と合流しました。紅白に塗られた鉄塔は西の尾根にあります。巡視路で鞍部を歩いて、415mピークを目指して登りましたが、この一帯の東側は伐採地です。ネットの西側を歩くと415mピークをかすめて北に歩くことになりました。ここで歩いた切り開きの道はしっかり作らていて、鞍部は盛り土で作った道のようでした。道はピークを巻いていきそうだったので尾根に登って歩くと、一ノ谷四等三角点(414.40m)に着きました。ここも周囲は伐採されていますが、展望はありません。この北はすぐに林道に出ました。地形図にもありますが、しっかりした道です。登りの林道を歩いて行くと終点のすぐ先が黒見山の頂上でした。「黒見山の笠地蔵」という説明板があり、3体のお地蔵さんが並んでいましたが、肝心の中央のお地蔵さんは頭がありません(写真)。200年の歴史で失われたのかと思ったのですが、ネットで見つけた3年前の写真には頭があります。近くに転がっていたのでしょうか?
黒見山は公園として整備されており、展望台に登ると雪をかぶった北の山々が望めました。下山は舗装道路と思ったのですが、大回りになるので途中でショートカットしょうと南の森に入りました。357mピーク方面に行くつもりが、早く曲がりすぎて徳蔵寺野外活動センターに入り込んでしまいました。そのまま西へ急斜面を降りて、尾根伝いに西に降りるつもりだったのですが、なぜか太い尾根を見失ってしまい、藪っぽい細尾根で谷に降りましたが、林道があるので問題はありませんでした。あとは県道46号線を河会川に沿って歩いて戻りました。
黒見山にあったお寺のことは全く知りませんでした。かなり整備されているのですが、県道46号線は細くてアクセスは良くありません。それが良い所なのでしょうが。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「林野」です。
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