ちょっと山陽自動車道に乗って、丹生山系の山を歩きました。三木東で降りて県道38号線を東に走り、明石海峡大橋に向かう山陽自動車道をくぐると神戸市北区です。淡河川を渡って車をとめ、不動滝に向かいました。途中に淡河弾正定範を意味するらしい「弾正大神」の碑や「みそぎ場」がありますが、不動滝にも役行者を含めていろいろな神様(?)が祀られています。滝は幾筋にも分かれて流れており、高さもさほどありませんが、夏は気持ち良いでしょう。滝から先の登りは非常に急で、鎖やトラロープを伝って登ります。私はトラロープに全体重をかけるのは不安なので、最後は左手のシダ藪を登りました。シダの中なら滑っても下まで落ちることはありませんが、急斜面には違いありません。急斜面の上に出るとマサ土の269mの山頂となり、数年前に梅などが植えられたようです。北側の展望が広がります。地形図には西側の谷を経由する破線道があって、もし存在するならこの方が登山道としては普通でしょう。
ここからはまず尾根を歩きますが、マサ土は滑ります。シダの間の道を抜けて谷に入りました。ここは地形図では南の尾根に登る破線道があるのですが、意識せずに炭焼き窯などを見ながら歩いていたら、谷の奥に続く杣道になってきました。多少の倒木はありますが道は続いているのでそのまま歩くと、尾根に上がって道がありました。これを南に歩いたのですが、そのままシビレ山を巻いて行きそうだったので尾根に上がると道がありました。おそらくは送電線の巡視路だったのではないかと思います。主尾根に出てからちょっと西に行くとシビレ山(465m)山頂です。立派な木のプレートが掛かっていました。次はよく整備された尾根道を東に縦走です。すぐに「太陽と緑の道」から登ってくる道と合流しました。この山は南から登るのが正解のようです。この後の道は展望もあり、文句ありません。ただしシビレ山四等三角点(512.74m)は通らないので、尾根道をそれて見に行きました。
整備された道を気持良く歩くと、北からの参道となります。帝釈山への分岐がありますが、そちらには行かずに丹生山に向かいました。丹生神社にお参りして、歴史を少し学習してから丹生山系縦走路を帝釈山に向かいました。こちらもよく整備されており、途中で少し飽きてきて560m+ピークに上がってみました。藪でした。帝釈山山頂には帝釈山二等三角点(585.91m)のほか、祠などがあり、かつてはここにも何かの建造物があったのでしょう(写真)。南側の展望は素晴らしいのですが、例によって日光が眩しくモヤもかかっていて、明石海峡大橋がやっと見える程度でした。
帝釈山から北への下山は難問です。岩谷峠まで縦走して西に谷を降りるのはNGらしく([1])、北に真っ直ぐ降りることにしまいた。山頂から北の屋部に入るとまず低い石積みがあります。その先はまず北に延びる尾根を降りましたが、そのまま降りると東に行ってしまうので、途中で西にトラバースして北に延びる尾根に乗りました。この付近は急斜面ですが足元は意外とよく、木につかまりなが降りられるので、危険はあまり感じません。ただし方向は非常に分かりにくく、GPSがなかったらこんな無茶はできないでしょう。平らになってからは倒木もあって歩きにくいのですが、幸いに道が見つかりました。いかにも杣道という感じですが、降りて行きたい方向にしっかりと付けられています。倒木を登ったり潜ったりして降りて行くと、シダが茂ってきました。最初は膝くらいまでなのですが、地形図の破線道の付近まで来ると道が見えないくらいに茂っています。尾根の南側に付けられた道を歩いたのが原因かも知れず、地形図どうりに尾根上にもっと歩き易い道があったかも知れません。しかししばらくは道そのものはしっかりしていました。問題は破線道が尾根から外れて西側の斜面に描かれている部分で、ここで道を見失ってしまい、谷に真っ直ぐ降りました。この谷は狭くて、歩くのは大変でした。広い谷に出てからも道が藪化していますし、何度か川を渡りました。谷の合流点近くまで来るとやっと歩きやすくなり、地形図で南に向かう道が谷道と尾根道に分かれている場所には「右 丹生山 左 ?」と彫られた道標がありました。参道だったのでしょう。ここから北への谷道はとても長いのですが、歩きやすくて助かりました。
古くから人の往来が多かった山らしく道はあるのですが、縦走路以外は標識がほとんどありません。
展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「淡河」です。
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