和田寺山は先日登った西寺山の南の山です。地形図では破線道がたくさん描いてありますが、どれが実在するのか分かりません。とりあえずは一般的な道([1])で登ってみました。
登り口は和田寺で、登山道の表示があります。急斜面をほとんど真っ直ぐ登るのですが、階段が作られています。尾根に上がると小さな石組みがあって、かつて何かがあったのでしょう。「天神ほこら跡」というのがこれでしょうか。尾根には整備された道があって、和田寺四等三角点(412.80m)に着きました。この先も良い道で、時々道しるべもあって、どんどん歩けました。主尾根に上がってしばらく歩くと笹が増えてきて背より高くなりますが、道はしっかりしています。そして山の上の交差点のような所に和田寺山山頂(592.6mと書いてある)の表示がありました。まるで山頂らしくないのですが、ここは地形図では破線道が交差している場所です。
破線道の数は地形図のバージョンで違うのですが、そのせいか道を間違えました。473mの鞍部に行きたかったのですが、そちらの方向には和田寺への下山道の表示があったので、なんとなく南に歩きました。良い道が続くので気楽に歩いていました。尾根を下るようになってもそれなりに切り開きがあったので、どこを歩いているいるか確認せずに鞍部に着きました。ここで現在位置を確認すると、南西に延びる尾根でした。斜面を降りてきたため出発点に帰るのは大変なので、473m鞍部までトラバースしました。そんなに急な斜面ではなく、炭焼き窯を見ながら鞍部に出て、東南の540m+ピークに登りました。
この先の二つのピークには道がありました。ピークの南(展望あり)で破線道の道は砂地の坂を通っており、そこを降りてから東にトラバースするようになっています。しかし砂地は滑りそうだったので、まっすぐに尾根を降りることにしました。この尾根は結構な藪でした。シダの群生を避けて降りると作業道があり、これが地形図のトラバースしている道でした。これを辿って、木津と上立杭を結ぶ鞍部に出ました。地形図どうりに道が横切っており、木津、上立杭、和田寺山への道標もありました。
南の上山への道標はなかったのですが、南に急斜面を登りました。道とは呼べないかも知れませんが、切り開きがありました。登り切って尾根に出て少し歩くと、下立杭二等三角点(496.42m)がありました(写真)。展望はありません。ここから南西の尾根にも歩けますが、和田寺に戻ることを考えて、地形図の破線道で南東に降りました。ちょっと行くと関電の緑色に塗られた南向きの反射板がありました。立ち入り禁止ですが、「投石等して傷をつけないようお願いします」と書いてありました。石を投げる人がいるんですね。このは道は尾根道ですがシダが茂っていて、展望はあるのですがときどき方向が分からなくなります。それでもなんとなく途中までは降りられたのですが、南の尾根に分岐する付近で真っ直ぐに降りる道が見つからず、尾根の方に行きました。こちらには道があり、太い道になったところで東の谷に降りました。古い道なので落ち葉が積もっていましたが、民家の裏に出てきました。
和田寺山はどっしり構えた孤立した山なので、どちらからでも登れるのですが、周遊コースには向かないようです。次は違う方向から登ってみたいと思います。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「比延」です。
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