2016年2月27日土曜日

神戸青少年公園から登る稚子ヶ墓山と花折山

先週北神戸の丹生山などを歩きましたが、今回はその東の山並みです。丹生山系縦走路は国道428号線で分断されています。歩き始めは神戸青少年公園として、公園の入り口で車をとめて、中山大杣池を右手に見て志久峠を目指して歩きました。ここは近畿自然歩道なので道は整備されていますが、意外とガレ石が多くて歩きにくくなっています。隣に旧道と思われる窪んだ道が並走しています。「ピクニック広場」への分岐までくると道は鞍部に作られた土手の上を通っていますが、窪んだ道もこの上を通っているのが面白いところです。鞍部を過ぎると窪んだ道は西の方へ行ってしまい、相変わらずちょっと歩きにくい志久道を登って行きました。この道には「太陽と緑の道」という札が随所に立っています。志久峠には「中シ峠」と書かれた説明板が立っており、「稚子ヶ墓山と花折山との鞍部であると」書かれていますが、そうでしょうか?

志久峠からは、西側の急斜面を登って526mピークから尾根伝いに稚子ヶ墓山に登りました。道はないのですが、藪漕ぎといっても枝をかき分けたのは数カ所でした。里山っぽい自然林を登ると、たまに作業道に出会うこともありました。急登は特に無く稚子ヶ墓山山頂に着きました。稚児ケ墓三等三角点(596.34m)があり、温度計が下がっており、説明板もありますが、「この谷を上り詰めたところが稚児墓山です」となっていて、もともと肘曲りにあったものかも知れません。「稚子ヶ墓山城址」とも書かれていましたが、北の方は木を切れば展望があるかも知れません。面白いのは、「ガス」と彫られた標石があることですが、何でしょうか?

山頂からは「太陽と緑の道」を東に歩きました。すぐに、稚児を葬った時に植えた椿を復元したという説明の碑があり、ここでは南に展望がありました。この先も丹生山系縦走路ですのでよく整備されています。尾根から谷に降りると雰囲気が変わってガレ石が増えましたが、道はあります。そして「肘曲り」に出ると、道標がいくつもありました。ここはまず志久峠に向かって北にガレ石の多い道を登り、花折山への分岐を東に曲りました。花折山は北に巻く道もありますが、真っ直ぐ登って山頂に出ました。花折山四等三角点(573.81m)がありますが、山頂を示すプレートも何もありません(写真)。北の「ゴルフ場」と書かれた方向に降りると、舗装道路に出会いました。これはゴルフ場の周りを回っている道です。これを歩いてゴルフ場の北を回って、東鹿見山(ししみやま)まで行きました。なぜかプールが途中にあり、また白く塗られた巨大な通信棟が2つあり、ひとつ目はパラボラが多く得体が知れません。二つ目はドコモの鹿見通信所です。通信棟を巻いて東に出るとさらに「太陽と緑の道」があり、黒甲越へ向かわず真っ直ぐ急登すると東鹿見山でした。小さなプレートがありました。道はさらに東に続きますが、下山することにしました。

下山の前に、東鹿見山と西鹿見山の間の谷の所から西鹿見山に登りました。道はあるのですが、山頂がどこだか分からず戻りました。谷には「中」と書かれた標識があって破線道に相当するらしい道がありますが、「中」は中山大杣池かも知れません。谷を降りる方向には天保池と書いてあったので、この谷を北に降りました。倒木だらけの谷を予想していたのですが、意外と歩きやすく、助かりました。広い谷ですが、木が生えていてその間をぬって倒木を避けつつ降りました。地形図で実線道が描かれている付近まで来て上を見上げるとガードレールがあったので、実線道に上がりました。中山林道ですが、[1]にあるように水が溜まっており、水がなくてもガレ石だらけで、ヤブを歩くほうが楽でした。この付近の土壌は粘土質なのでしょう。ガードレールがあるのですからかつては整備されていたはずですが、ガードレールと現在歩ける道(水溜り)の間に太い木が生えていたりするので、かなり長期間放置されていたのでしょう。ちょっと降りると天保池で、これは静かな溜池でした。ここから先の林道も石だらけで、歩くのは大変でした。谷沿いに降りて行くと、鳴川にでてきますが、ここは深い谷なので林道は高い橋で渡っています。これを見るだけでもかなり気合の入った林道だったことがわかりますが、ずっとガレ石だらけでした。神戸青少年公園に近づくとちょっとだけ舗装されていて、公園の入り口に出ました。

4時間弱で一周できる良いコースでした。稚子ヶ墓山以外、歴史を感じさせるものが無いのが意外でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「有馬」です。

0 件のコメント: