2012年9月23日日曜日
佐用町の桑野三角点
中国自動車道沿いに山崎から西に走ると、千種川から西は中国自動車道は金近トンネルがありますが、一般道では寺坂峠を通って桑野、庵、平福を経由して佐用に行くことになります。寺坂峠の南側には地形図で見ると複雑な地形があって、どんな所か見に行ってみました。
千種川を中国自動車道をくぐって北に遡ると、上三河と中三河の間付近に、鍛冶屋橋という人が渡れるだけの幅の橋がかかっています。地形図にもありますが、平成23年に架け替えられた立派なものです。橋を渡ると小さな墓地があり、そこから南に道があります。荒れていますが、いかにも杣道という感じの道で、ほぼ地形図どうりに山裾を通って谷を西に遡っていきます。途中で谷から上がってくる道と合流すると少し歩きやすくなります。谷の南側は伐採されており、谷の奥にはネットがありました。峠には大日如来を祭った祠があり、そこから北に登りました。ピンクのマーキングがあります。徐々に急になリ、木に掴まって岩場を登ると、山頂に出ました。桑野三角点がありました。三角点の少し手前からは、東側の展望がありました。ここは烏帽子山と言うようです([1])。
山頂からは意外と急な北側の斜面を降りて、そのまま尾根を降りて行きました。ここはかつての佐用町と南光町の町境です。薄めの藪を抜けると、地形図で南西に崖が描いてある330m+ピークに出ました。この崩落面は赤い砂地です。ピーク上には低い松が生えていますが、この付近は踏み跡があります。350m+ピークを過ぎると倒木の急斜面になるので、少し北側に降りて、地形図にある破線道に出て、鞍部に戻りました。この道も荒れて崩落が激しいです。鞍部からは西に尾根に上がりましたが、この尾根はかつては踏み跡があったようですが、今は倒木が多く、ひどい藪でした。しばらく我慢して登ると、少し平坦で歩きやすくなりました。さらにやや急な斜面を登って450m+ピークに出ました。付近は植林です。ここからは尾根を南に歩きました。きつい藪もありますが、長くは続きません。植林の鞍部を過ぎて急斜面を登ると、ネットのある尾根に出ました。この尾根はかすかに踏み跡があるくらいで、それもネットのどちらにあるか分からず、歩くのに時間がかかりました。431mピーク付近からは北の展望があって、庵の行者山(写真)や桑野の集落が見えました。ピークを過ぎると下りになりますが、藪は相変わらずきつく、岩場もあって注意を要しました。ネットが無くなる(はぐれた?)と少し歩きやすくなり、最後は急な植林を降りて桑野につながる破線道に降りました。
降りた地点はかなり桑野寄りだったので、峠までまず登りました。破線道は林道ですが、崩落で通れないところもあります。谷は幅が広く、かつては棚田になっていたようです。地形図にあるようにつづらに斜面を登って峠に出ました。祠がありましたが、中には何もありません。東側も同じような道で、つづらに斜面を降りていきます。谷に出るとここも棚田か畑があったようです。地形図ではこの先で破線道が分かれており、来た峠に戻るには谷の東側を歩くようになっていますが、はっきりした道がみつからなかったので、西側の道を歩きました。この道は斜面のやや上につけられており、ススキが茂っていました。しかし歩くには問題はありません。谷の東側を見ると倒木で埋まっており、歩くのは大変そうでした。しばらく歩くと草が減ってきて、歩きやすくなりました。道が谷の東側に移ると、川にはしっかりと護岸が作られており、そのまわりにかつては畑であったと思われる平坦地が作られていました。
このまま西に歩けば長谷の方へ行きますが、千種川に戻るには、その前に分岐で東に曲がる必要があります。この道も最初は良く整備されていますが、だんだんと荒れてきます。南の送電線の鉄塔へ行く金属の橋をいくつか過ぎて、谷が分岐するところで道の両側に赤い「火の用心」が立っていました。いかにも不思議だったのですが、深く考えずに谷の道を歩き続けると、道はどんどん荒れて、最後は谷の奥で終わってしまいました。GPSで調べるとここは奥長谷三角点(羽城([1]))の北東の谷でした。分岐まで戻って別の谷に行こうとしたのですが、道もありませんし東の谷は倒木だらけです。よく見ると、「火の用心」の付近から関電の黒いプラ階段が斜面に真っ直ぐ付いており、これを登って、さらに力づくで上に登ると、斜面に平行に走る作業道がありました。砂利が多くて歩きにくい道ですが、これを東に歩いて行くと、峠に出ることができました。首のないお地蔵さんが置かれている祠がありました。この付近は植林ですが、南からの尾根は自然林で気持ちよさそうです。ここから中三河への下山は、2011/02/27の逆ルートですが、斜面に付けられた道はかなり削られており、砂や砂利のところは滑落の恐れがあります。
最初に歩いた尾根のルートはとても分かりにくく見えますが、実際には谷の周囲を歩いているだけです。典型的な藪山と典型的に荒れた杣道を歩き続けた4時間半でした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「土万」です。
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