2012年9月3日月曜日

波賀町の十年三角点


2012/08/27に歩いたばかりの宍粟市波賀町と養父市大屋町の境界の尾根ですが、自然林が美しいのでもう少し北を歩くことにしました。周回コースにするために、起点は国道29号線から氷ノ山広域基幹林道に入ってすぐの所にあるヤマメ茶屋にしました。

ヤマメ茶屋のすぐ裏の尾根から登ったのですが、川を渡らねばなりません。広域基幹林道を少し行ったところから川に降りて、なるべく楽に渡れる所を探して北側に渡りました。帰りに見たところでは、むしろ茶屋の東の宮ノ後林道から渡るほうが楽かも知れません。というのは、今回渡った所があまりに急斜面で登れないからです。川に沿って古い道があったので東に行ってみましたが、尾根の終端の手前で終わっていました。しかたなしに急斜面をよじ登りました。意外と土はしっかりしていましたが、危険なことに違いはありません。尾根に出ると急勾配ですがなんとかまっすぐに登れました。この尾根は最初は植林ですが、ほとんどは自然林で、巨木こそありませんが緑が綺麗です。少し登ると平坦地があり、この先はだいぶ楽な登りになりました。

ちょっと岩もあり、緑も美しい尾根を登って行くと(写真)、坂ノ谷四等三角点(938.50m)がありました。周囲は伐採してありますが、展望はありません。ここからはさらに楽な尾根で、右手は植林、左手は自然林またはその逆という組み合わせが続きました。植林も手入れが行き届いていて綺麗です。標高1050m付近からは幅の広い植林の尾根になります。どこを歩いても良いのですが、地面は枝打ちされた枝で埋まっており、間伐された木も転がっているので、意外と歩きにく所でした。平坦地の北まで来るとチシマザサが増えてきます。最後はチシマザサに突っ込んで北の細い尾根に抜けました。そしていきなり鉄塔?!と思ったら、反射板でした。戸倉反射板(1996年12月 建設省近畿地方建設局)とのことです。国道の積雪情報でも送っているのでしょうか?

チシマザサをかき分けて、町界の尾根に出ました。「94」の標石と「戸倉殿下コース30神姫バス」の金属板が健在です([1])。とは言え、後者は「殿下」の部分がほとんど読めなくなっていました。ヤマメ茶屋の近くの案内板を見ると、殿下コースはもっと西の方に描いてあります。ここからは東に町界の尾根を歩きました。最初はチシマザサが少し邪魔ですが、1080mピーク付近になるとなくなって、あとはひたすら植林でした。手入れされた植林なので歩きやすく、枝に足を取られそうになる他は、気持よく歩けました。この尾根は分岐も多く、なんとなく歩いていると間違った方向に行ってしまいます。数字の入った標石やテープのマーキングなど、目印は多いのですが、それほど頻繁にあるわけでもないので、探しながら歩くのも大変です。結局は適当に歩いて、時々現在地を確認しましたが、何度か間違えました。995mピークに行ってしまったのも間違いです。

ほとんどは緩やかな尾根ですが、何箇所か短い急登もありました。その一つを登ると、十年三等三角点(1039.09m)という面白い名前の三角点がありました。ここも伐採されていますが、展望はありません。ここを過ぎると周囲はコナラ(ミズナラ?)などの自然林に戻り、大きな木もありました。一つピークを急登して降りると、下りの分岐点996mピークです。ここには178という数字の入った標石があるのですが、一つ手前のピークは671でした。続き番号ではないようです。996mピークから南に降りましたが、広い斜面で行き先に悩みました。結局一番道らしい所を降りていけばよかったようです。その先は植林の尾根になり、自然林を通って宮ノ後四等三角点(871.31m)に出て来ました。このあたりも雰囲気の良い森です。西にちょっとだけ展望がありました。この先は地形図で見ると西に刀のような形に延びている長い尾根を歩きました。北側は自然林、南側は植林で、緑の美しさに目を奪われました。尾根の先端は少し北に曲がっていて、植林の急斜面を降りました。降りたところに小屋があったのですが、中は水槽のようでした。ヤマメ茶屋の水源かも知れません。降りてきた尾根の北側の谷には荒れ果てた林道がありました。すぐに宮ノ後林道に出て、出発点に戻りました。

手入れの行き届いた植林も美しいものですが、植林の暗さに比べると自然林の明るさは心地良いものです。紅葉の季節にも歩いてみたい尾根でした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「戸倉峠」です。

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