2012年9月16日日曜日
戸倉スキー場から赤谷山往復
戸倉スキー場から赤谷山に登るルートは2つあります。それを往復してみました。登りはスキー場の入口の振子沢ロッジから真っ直ぐ西に行った所の尾根です。地形図で道と川が分かれている地点がありますが、ここは実際には両側に川も道もあります。舗装道路から植林を通って北側の川を渡り、ぐるっとまわって尾根の先端に出ました。この付近は「大阪西ライオンズクラブの森」だそうです。最初はひどく急で手を使ってへばりつく感じで登りましたが、すぐに緩やかになり、あとは赤谷山までほとんど急斜面はありません。ずっと踏み跡はありますが、標高750m付近で北側から作業道が上がって来て、ますます歩きやすくなりました。この道がどこに降りているかを調べれば、立派な登山ルートとして使えます。やや急なところもありますが、植林の倒木が邪魔だったりはしません。作業道は標高900m付近で水平に北に行ってしまいますが、この後も踏み跡があって歩きやすく、宮向四等三角点(997.66m)に着きました。周囲は伐採してあり、南に若干の展望があります。
三角点の先には地形図で見ると標高1000mの標高線が細長くうねっており、細い岩場かと恐れたのですが、ごく普通の細尾根でした。この付近からややチシマザサが増えてきますが、数も少なく背も低いので問題になりません。巨木もあって楽しめます(写真)。やや急勾配になって、チシマザサがうっとうしくなってくると、稜線に出ました。兵庫県と島根県の県境です。赤谷山と北の1143mピークの間にある1190m+ピークの南に出てきました。ちょっと南に歩くと赤谷山山頂です。この日はガスが多く、氷ノ山や後山は雲に隠れていましたが、展望は十分ありました。落折二等三角点(1216.44m)と、宍粟50名山の標識があります。
下山は前にも使ったスキー場の上に出るコースをとりました。登ってきたコースに比べるとチシマザサが多いのですが、しっかり刈られていますし、木の間が広い開放感あふれる林を通るので、コースとしてはこちらの方がお勧めです。今回は登り口近くに降りようと思って、最後はスキー場上部の建設省戸倉基地局には行かず、尾根を北に831mピークへと歩きました。ここは岩の多い細尾根を通ります。831mピークからは下山路に悩みましたが、なるべく川の下流に出ようと北東向きの尾根を降りました。ここは非常に急でしたが、作業道の名残がありました。最後は谷が合流する地点に出て、ここから下流側は谷沿いの道がありました。しかし上流には延びていなかったので、下流に向かって降りたのは正解のようです。この地点には、「奥山保全トラスト」による「入山禁止」の紙が下がっていました。
標高差は600mありますが、全行程3時間強しかかかっておらず、姫路から1時間半かかることを考えるとちょっと物足りない感じでした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「戸倉峠」です。
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