播但線寺前駅を出ると、北側に山があります。標高570m程度ですが、標高150mの寺前からは手頃そうな山なので、登ってみることにしました。
登山口は例によって神社にしました。駅から北に歩くと山裾に金森神社があります。この裏手から登ると、石組みがあります。なにやら溝があり、その真ん中に獣避けの電線が通っていますが、これを飛び越えて登り始めました。すぐに右手に地形図にはない溜池がありましたが、これが北の方から延びている林道の終点のような気がします。
道はありませんが登りやすい急斜面を上がっていき、尾根に出ました。ほぼ北西に斜面を登ったことになります。ここから尾根伝いに登ると、440m+の平坦地に出てきて「寺前城趾」という標識が立っていました。確かにこの上は何段か平坦な場所がありますが、石垣のようなものは見あたりません。城趾というなら登山道がありそうだと思って探したのですが、これも見あたりません。すっかり忘れ去られているようです([1])。もう少し登ると、470m+のピークに大柿さんのピンクのプラスチック板がありました。城山(470M)となっています。'05.11.13に北から歩いてこられたようで([2])「サワヤカな山アルキデシタ」とあるのでちょっとほっとしました。
この後は尾根にネットが張られていて歩きづらくなりました。497mピーク付近では東側が植林なので、こちら側を歩くと展望がありました。足元は切り株が多くて、気を付けないと足を取られます。このあと、三角形の広い斜面を持った山が北側に見えたので、どこの山かと調べたら、これがこの先の572mピークでした。まず斜面を降りてから、南西に延びる尾根をネット沿いに登りました。572mピークは藪ですが、この尾根の途中には岩場があって、大きな岩に乗ると南に展望があります。
この後はダウンとアップを繰り返しますが、展望のある地点がいくつかあり、暁晴山が見えていました。深谷三等三角点(543.97m)の北側は伐採してあり、北側の展望が得られますが、周囲の木が高いので、大展望というわけにはいきません。
三角点の先の尾根で南に折れて、西側の尾根を南下しました。この尾根の東側は最近植林したようで、こちら側を切り株に気を付けながら歩きました。西側は雑木林ですが、かなりの藪でした。この先、適当にネットに沿って歩いたら、溜池に向かう尾根に乗ってしまい、慌てて戻りました。南西に向かう尾根にもネットがあります。とにかくネットの多い山です。この付近から見ると、先ほど通った497mピークは綺麗に尖った形をしています(写真)。
西側の山を見ながら歩いていると、500mピークに着きました。この付近は松茸が採れるようで、入山禁止の注意を書いた紙がたくさん落ちていました。問題はこの後で、ネット沿いに西の尾根に降りれば上岩三角点(395.60m)に行けますが、駅からは遠くなります。最初は409mピークを経由して降りるつもりでしたが、どこで斜面を下ったらよいのか分からず、結局東に延びる尾根を降りました。最後は広い尾根になり、南側の谷を降りて溜池に出ました。最初は溜池の周囲に道が無さそうであせったのですが、北に向かう道があり、事なきを得ました。あとは城山川を下って駅に向かいました。
ネットか倒木かと聞かれれば、私は迷わずネットを選びますが、ちょっとうんざりもしました。下山は例によってちょっと問題でした。
展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「寺前」です。
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