生栖の行者山は、宍粟50山に入ったために道が整備されたようです。登山道は二つあります。一宮から生栖へ揖保川を遡ると、生栖に「行者山登山道」と書いた石碑と杭が立っていますが、石碑の方は村の南の林道から、杭は北の林道から登る道です。今回は南の登山道を使ってみました([1][2])。
赤い扉を開けて林道を登ると、「5合目」と書いた標識が立っており(いきなり五合目?)、ここに「第二一番霊場」と書いた札の下がったお堂があります。この横に新しい木の建物があり、その奥から登山道が始まっています。この道は急斜面の植林の中をジグザグに登っていき、標高が上がると6合目、7合目と標識があります。付近はさすがに宍粟杉の産地だけあって、美しい植林です。
1時間ほど登ると、左手に行者堂があります。中には登頂記念の板がたくさん掛かっていました。これに気を取られて、行者堂の上の岩にあるという「役の行者」は見損なってしまいました。頂上はすぐそこで、角の取れた生栖三等三角点(787.19m)の標石がありました。。ここからは南の東河内と染河内川の展望があります。少し北に行くと、三角点よりも高い地点があり、こちらは北の揖保川沿いの展望があります。
目的はユリ三角点まで歩くことだったので、さらに北東に尾根を降りました。暁晴山が正面に見えます。途中に登山道の標識がありましたが、これが北側の林道から登ってくる登山道です。この標識に従って下山はせず、尾根をまっすぐに降りて、650m-の広い鞍部を通って、東に尾根を歩きました。この付近は植林が多く、歩きやすい尾根です。このままユリ三角点まで、藪はほとんどなく、楽に歩けました。ただし尾根の分岐が何ヶ所かあり、間違えるととんでもない方向に行ってしまうので、ピークに出るたびに方位を確認しました。
間伐された木の幹が転がっている植林を抜け、急斜面を登ると、平らで長細いピークに出て、ここにユリ四等三角点(760.28m)がありました。この先は下山ですが、生栖から東に長く延びている林道を使うつもりでした。まず尾根をさらに東北東に進みました。この付近から、やや藪っぽくなりました。笹が茂っています。鹿避けのネットも張られていますが、すぐに無くなりました。一度鞍部に降りて、770m付近まで登ると、西から南に展望が開ける地点がありました。写真はここから南の染河内川方面を見たものです。
この後は810m+まで尾根を登り、ここから林道のある谷を降りようと思ったら、尾根のすぐ北に林道を見つけました。地形図の林道がここまで延びており、さらに北に延びていました。ラッキー!というわけで、あとは70分かけて生栖まで林道を降りました。最初は石が多くてやや歩きにくかったのですが、すぐにコンクリート舗装になって、歩きやすくなりました。この林道には鹿避けのゲートがありますが、鍵は掛かっていません。
登りは登山道、歩きやすい尾根道を歩き、下りは林道という理想的な山歩きでした。
展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「安積」です。
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