2023年2月11日土曜日

巡視路で歩く備前麻宇那の北の山

 


特に有名な山ではありません。山陽道備前ICの南西、山陽新幹線と岡山ブルーラインの北にある山です。送電線が東西に走っており、航空写真で見ると道がところどころに見えるので、巡視路で縦走できそうだと思って行ってみました。


西から東に縦走しようと思って山並みの西の端の伊里川付近に行って見ましたが、巡視路の標識が見つかりません。しかたなしに尾根の北から雑木林の斜面を登りました。踏み跡があればそれを使い、なければ適当に木に掴まって登りました。標高差50mも登ると中国電力三石線30鉄塔に着きました。眺めの良い場所で西側が開けています。新幹線も見えます。墓石らしいものが三基ありましたが、字はまったく読めません。ここに登ってくる巡視路を探したのですが、よくわかりません。北の採土場の方向への道があり、これなのかも知れません。東へ縦走を開始すると、鉄塔の番号の書いてある「火の用心」があって助かりました。もちろん道もきれいに整備されています。岩のある尾根が続き、展望も良好で、徐々に海が見えるようになります。この付近の鉄塔は最近(平成22年)に建て直されたようで、地形図とは場所が異なっており、三石線31鉄塔は200m+ピークに立っています。ここも広い展望があります。


ここから巡視路は北に降りて、南から入り込んでいる谷のまわりを回り、ちょっと分岐して32鉄塔に行きます。ここも展望があります(写真)。さらに東に行くと少し道は荒れていますが、かつての鉄塔の跡らしい場所(基石はない)を通り、分岐から山頂に登ると33鉄塔です。ここからは山しか見えません。再び巡視路に戻り、東に山を降りて谷に出ました。地形図には破線道がありますが、よくわかりません。降りたところに34鉄塔への「火の用心」があり、斜面を指していますが、道があるようには見えません。急斜面なので流されて消えているのだろうと思って木に掴まって登っていくと、道がありました。シダの間を歩いていくと、34鉄塔に出ました。近くに昭和二十八年度治山事業のコンクリート杭がありました。さらに東に歩いていくと、再び小さな谷に出ました。ここには標識がありません。最初は谷を下る方向に歩いてみましたが、シダの間に踏み跡はあるものの巡視路とは思えません。かと言って正面の斜面は急で上は濃いシダ藪になっています。結局谷を遡ることになりましたが、濡れた岩の上を歩く必要があり、疲れました。しかし谷の流れと並行して道がある場所もあって、こちらが道と確信しました。そして少し歩くと南に登る巡視路がありました。これを登ると分岐があって、分岐から上に鉄塔の基石があり、その先に三石線35鉄塔がありました。


東に巡視路を下ると、再び破線道の描いてある谷に降りました。ここは南の谷沿いに42鉄塔への標識があり、36鉄塔はそのまま東に登るようになっています。ということは、36鉄塔はピストンという意味なのかも知れません。とにかく東に登り、再び鉄塔の基石を過ぎて、東の端の尾根を南に下ると、また基石があってその下に三石線36鉄塔が立っていました。南に展望があって新幹線が走っています。ここから南には巡視路は無いようで、落ち葉の急斜面を木に掴まって降りました。幸いネットなどはなく、墓地に降りられました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「和気」です。



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