2019年10月26日土曜日

夜久野の直見城跡から居母山

和田山から夜久野を通って県道63号線を北上すると、バス停に居母山(いもやま)登山口と書いてあるのが気になりました。調べてみると夜久野町直見の東の山でした。登山道があるようですが、まずは402mの三角点に寄ってから登ろうと思いました。登り口は桑谷の集落の北付近で、適当に上向きに歩いて行くと墓所がありました。江戸時代の墓石があります。墓所の後は金網ですが扉があって、そこから尾根を登りました。藪ですが抜けられます。そのうちに北側が植林になって、こちらにも金網がありました。この付近からは歩きやすく、金網沿いに歩くと小さな石造りの基礎がありました。どうやらこれは神社の跡のようです([1])。その脇の扉を開けてさらに登ると植林が続きますが、平坦地があって、どう見ても人工的な地形です。調べると、直見城跡とのことでした([1])。山頂付近は植林されていないため藪になっていますが、地形は読み取れます。石垣は見当たりませんが、かなり広い城跡でした。宮垣四等三角点(402.12m)もありました。

城跡の奥には林道が来ていますが、尾根を登りました。植林なので歩きやすく、標高450mや600m付近が急斜面で、その上は自然林となりました。コナラやクリの多い尾根は気持ち良く、昨日の雨で落ち葉が湿っているせいもあって落ち着いた雰囲気でした。ちょっと霧が出て幻想的な場面もありました(写真)。730m+ピークはシダが少し生えていました。そして居母山山頂に近づくと東側斜面は伐採されており、草が生えていますが林道が来ているようでした。山頂からは西側に展望が広がります。道しるべに鐘と永岶三等三角点(730.46m)があるのですが、周囲は背の高い草が茂っています。なぜ山頂の中央だけに集中して草が生えているのか不思議でした。壊れた簡易トイレもありました。

居母山山頂は尾根の十字路となっており、南に降りました。少し降りると「居母山山頂」「月の小坂道」「飛所」の分岐がありましたが、月の小坂方面となる南西の主尾根を降り続けました。植林も自然林も美しく、尾根から外れる気にはならず、そのまま670m地点を過ぎ、緩やかな尾根を降り続けました。標高550m付近はかなり急斜面でしたが、それでも雰囲気は良く、その下くらいになると徐々に藪っぽくなりました。しかし相変わらず植林は綺麗です。最後は桑谷の集落の南に出てきて、植林の中に金網があり、扉を探して苦労して抜けると水平道があり、墓所がいくつかあって、それを見てから集落へ降りました。

3時間半ほどでしたが、興味深い城跡と美しい植林が堪能できて満足でした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「直見」です。

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