福知山線黒井駅の北にあるのが黒井城です。南側の向山を歩いた時にてっぺんが平らな山があるなと思ったら黒井城でした。春日局が生まれたという堀のある立派な興禅寺を過ぎて、坂の上が登山口でした。ここに駐車場もありました。
コースは二つありますが、階段の嫌いな私は迷わずなだらかコースを選びました。途中の眺めも良く、ゆっくりと登れました。しばらく登ると立派な山門があります。石踏の段という場所だそうで、ここからさらに登ると三の丸、二の丸、そして本丸へと続きます。これらは平坦地で、向山から平らに見えた場所です。本丸のある平坦地などよく残っていますが(写真)、その割りには石垣は少なめな感じです。展望は素晴らしく、北も南も見えます。ヤマツツジがたくさん咲いており、城山三等三角点(356.76m)もありました。
黒井城からは千丈寺山ヘ向かいました。まずは山頂から降ります。こちらにも登山道があるのですが、さすがに城の裏手とあって非常に急です。ロープのある場所もありますが、危険な下山でした。鞍部まで降りて登り返すと、次のピークが西の丸とのことでした。木が生えてはいますが、ここも平坦地が長く続いています。眺望の良い場所もあり、さすがは城跡という感じです。平坦地から降りると、兵主峠です。ここからは割りと楽な尾根歩きで、木が両側から道を覆ってトンネルのようになっているのが良い雰囲気です。
千丈寺山(346m)の頂上も平坦で、まさに寺跡という雰囲気です。戦国時代には砦もあったはずです。何段もある平坦地を西に降りると、深い切り通しがあり、大野峠でした。ここには道標がありました。ヨコガワ峰へは急斜面で登れないかと思ったのですが、道が付けられておりロープもあって意外と楽に登れました。すぐに平らになりますが、ここからやや急斜面の長い登りがあって、山頂に着きました。稲塚四等三角点(363.74m)があります。ちょっと荒れ気味になってきた尾根を西に降りて行くと、次の鞍部では尾根に道がありました。水地まで700mという札が立っています。道標では次はは三日月山となっていましたが、どんどん出発点から遠くなるので、この道で下山しました。どうやら山の上の水源地から麓の浄水場に水を導いているようです。この道は最初は山の斜面を通り、その後は植林の谷を降りますが、この谷では水が谷底を深くえぐっていました。降りてきた所には古河浄水場があり、八幡神社に寄ってから黒井城の方へ戻りました。
迷いようのない尾根歩きで、展望も十分あり、ハイキングコースとしては万全だと思いました。
展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は[黒井」です。
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