2015年5月2日土曜日

建屋の伊月山

養父市の建屋川沿い、長野に齋神社という神社があり、その裏山が伊月山です。ただし今回は西の建屋の野谷から楯縫神社に向かい、そこから登りました。楯縫神社までは舗装道路がありますが、伊月山へ向かうには神社の手前で橋を渡ります。林道長野奥山線に入って、すぐに分岐があるのでここに車をとめました。この分岐の間の尾根が伊月山に連なっているので、ここから登り始めました。地形図からわかっていたことですが、急な登りが続きます。しかし木に掴まるような勾配ではなく、障害物もありません。40分ほど自然林をひたすら登り続けて、伊月山三等三角点(541.05m)に着きました。周囲は藪で、展望はありませんが、登ってくる途中では北や南の山が見えました。

三角点からは縦走です。自然林から植林が増えてきます。時々灌木が茂っていて枝を押しのけて歩く必要がありましたが、歩きづらいというわけではありません。マーキングはほとんどなく、迷い易い場所もありますが、基本的には自然に歩いていれば縦走できました。516mピークの手前の490m+ピークへの登りは急勾配で、さらに706mピークへの登りも地形図どうりに急斜面でした。しかし障害物がなく、歩くのは楽でした。

706mピークが今日の最高地点で、ここからは西へ尾根沿いに下山しました。この尾根は登ってきた尾根にもまして歩きやすく、ところどころに国土調査のテープや杭がありました。自然林と、手入れの悪い植林が続きます。特筆すべき事と言えば途中でヘビ(ジムグリ?)を踏みそうになってことくらいで、気持よく尾根を下って行きました。最後はまっすぐに降りると川に降りそうだったので途中で南の尾根に曲がって楯縫神社を目指しました。こちらの尾根も問題なく歩けたのですが、385mピークの手前に祠がありました(写真)。灯籠には亨保6年と書かれており、意外と古いものです。周囲は細長い平坦地で、他にも文字が刻んであると思われる石もや手水らしきものもあり、かつては大きな神社があったのかも知れません。この先はやや灌木が密集する場所もありますが、そのうちに深い溝が尾根に掘られており、これを降りて行くと最後は結界を示す注連縄をくぐって楯縫神社に降り立ちました。

4時間弱の行程で、ひたすら林の中を歩きました。歩きやすいコースでしたが、展望はほとんどありませんし、変化が無いので退屈だと思われる向きも多いことでしょう。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「但馬竹田」です。

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