2015年5月27日水曜日

大ボウシと波佐利山

大ボウシは国道29号線を北上して戸倉峠から鳥取県に入ってすぐ南にある山です。地形図にも山名が書いてあるので印象深いのですが、大きな山なので周回コースを組みにくいのが難点です。今回は時間を掛けて大きな周回コースを歩いてみました。

登り口は29号線を戸倉峠から鳥取側に降りた大野にしました。大きな木の下に神社があるのですが、この正面の植林に取り付きました。かなりの急斜面ですが、植林なのでなんとか登れました。531mピークに出るまでは、とにかく我慢の登りでした。その先は少し勾配は楽になりますが、それでもずっと厳しい登りです。大ボウシまでは700mの標高差を登らなければなりません。この尾根は下草がなく、新緑も綺麗で、体力を要しますが登山としては申し分ありません。主尾根に上がるとササが生えているのではと心配していたのですが、そんなことはありません。長い登りで疲れますが、気温も適当で気持良く歩けました。

大ボウシからは南側に展望があります(写真)。これから歩こうとしている山がほとんど見えていました。大宝三等三角点(1059.06m)があります。ここからも新緑の美しい歩き易い尾根が続きました。974m、1090m、1072mと多少のアップダウンはありますが、山歩きですから当然です。ササは徐々に増えてきますが、ほとんど枯れていて問題にはなりません。1080m+の三叉路から波佐利山へのダウンとアップはかなり急勾配です。波佐利山山頂はササが多いだけで展望もなく、わざわざ寄り道するほどの所ではありませんが、波左利三等三角点(1191.68m)と宍粟50名山の板があります。

1080m+ピークまで戻って、南西に県境の尾根を歩きましたが、これも気持良く歩けて、どこまでも行きたかったのですが、下山のために次の1080m+ピークから北西に尾根を降りました。これも歩きやすい尾根で、1072mピーク付近はちょっと木が密集していましたが、その先も特に問題なく歩けました。問題はその先の1050m+ピークからどちらに行くかで、北東と南西はともに谷に降りますが、地形図で見ると急勾配です。北東側は破線道に降りるので、道があるかどうか不安でした。結局もっと尾根を歩くことにして、さらに北西に歩きました。この方向では最初に急勾配があり、そこからなだらかな尾根が延びています。最初の急勾配は方向がよく分からず間違った方向に降りそうになりました。GPSで位置を確認するのですが、尾根がはっきりしないので斜面をさまよいました。結局は長い尾根に降りられたのですが、これが藪尾根で、アシビなどの低木が多く、抜けるのに苦労しました。735mピーク付近まで、藪を出たり入ったりしながら進み、その先でようやく少し植林があってほっとしました。最後はまた急斜面を降りて、林道に出ました。そのあとは大野まで舗装された林道を歩きましたが、標高404m地点の付近には江戸時代(それも享保とか宝暦とか)の墓地があって驚きました。

ササが少なくて安心していたら、最後に藪に突っ込みました。藪山探検隊ですのでしかたありませんが、藪の質が変わってきているような気がします。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「岩屋堂」です。

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