2013年7月14日日曜日

佐中の北の尾根

佐中川の北側には須留ケ峰に向かって長い尾根が伸びていますが、これを一気に歩くのは容易ではありません。今回は[1]を参考に、佐中の北付近を歩いてみました。登り口は佐中側ではなく、北の建屋川沿いの、いちごで有名な内山です。内山の集落を抜けて林道に出て、佐中につながる地形図にある破線道を辿りました。林道が終わってからも細い道がありますが、途中で見失いました。もとより道がないと思い込んでいたのが間違いで、違う谷に入り込んでしまい、最後は急斜面の植林を登りました。疲れ果てた所で、枝が沢山捨てられていて登りにくくなってきたと思ったら、林道に出ました。この林道を西に歩くと、ほぼ水平に歩いて峠(天神坂)に出ました。林道があるのですから、峠越えの道が使われなくなったのも当然です。しかし峠の反対側の佐中側にも道はほとんど残っていなかったと思います。峠には石仏がありました(写真)。

天神坂からは尾根を西に縦走しました。風があって気持ちのよい尾根を登って行くと、長野三等三角点(542.86m)に出ました。この付近の三角点のほとんどは周囲を伐採してありますが、そこにアシビがはびこってきています。ここから下って行くと、鞍部が尾ノ上坂と呼ばれる峠で、ここにも石仏があります。さらに歩きやすい尾根を進むと、次の切通しっぽい鞍部は石ヶ坪坂だそうで、ここにも石仏があります。この石仏は杖を持っています。この先は尾根に溝があります。道なのか、何かを引きずって運んだ跡なのか、よく分かりませんが、尾根が低い所では盛土をしてあるので、道を作ったのかもしれません。515mピークを過ぎてもこの道は続きますが、ネットもあり、伐採木も増えてきます。尾根は上りが続き、ピークには町三等三角点(697.62m)がありました。風があるとは言え気温が高く、いささか疲れました。

町三角点のあるピークには、地形図では餅耕地から破線道が上がってきています。このような尾根伝いに真っ直ぐ尾根に達する道は珍しいので、これを使った降りようと考えました。この尾根にはネットが張られています。ネットに沿って降りましたが、道はありません。やや急な場所もあり、ネットが邪魔で歩きにくい尾根でした。そのうちに、ネットの東側に道が現れました。作業道ですが、少し尾根を降りて、東の林道に曲がって行っていました。そのまま尾根を降りても良かったのですが、割としっかりした道なので植林に入ってみました。道はジグザグに植林の中を下っていきます。かなり長く続いたのですが、予想どうりというか、最後は植林のシダの中で消えてしまいました。これは道がないのではなく、植林を真っ直ぐ降りる道がシダや伐採した木で見えなくなったのだと思います。とにかくここからは植林を真っ直ぐに降りて行きましたが、すぐに谷に出て、幸いにも谷の西側には道がありました。これを降りると地形図の破線道と思われる林道に出て来ました。これを歩いて、餅耕地へ出ることができました。

ちょっと暑さに負け気味の尾根歩きでした。餅耕地に降りた途端に大雨が降り、内山にとめた車まで帰るのが大変でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「大屋市場」です。

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