2012年8月19日日曜日

一宮の百千家満三角点


一宮から安積で揖保川沿いに東に曲がり、三方町まで行くと、揖保川と公文川が分岐する地点に家原遺跡があり、その北には御形神社があります。縄文時代から人が住み、播磨風土記にも名前が出てくる歴史ある地域です。その川に挟まれた尾根にあるのが百千家満(おちやま)三角点です。ここから更に北の嘉門橋三角点まで行ってみました。

尾根への登り方が分からなかったのですが、家原遺跡公園の学習の森の地図には頂上まで640mとあり、道があるようでした。しかし道標は全くありません。最初は山に上がっていく道を登りましたが、墓地で終わっていました。そこで北に続く森林学習歩道を歩いたのですが、日時計で終わっていて登山道はありません。公園の方に戻って調べた所、公園からすぐの釜の先に、地図どうりに道を戻る方向に登山道がありました。草ぼうぼうですが、少し登ると道らしくなり、金網のフェンスも扉が壊れていて難なく通れました。ジグザグに登りますが、最後は低い松が茂っていて通れず、適当に登ると頂上には東屋がありました。野鳥観察用だそうです。

頂上といっても東屋があるのは390m+なので、北に尾根を歩きました。いきなり藪ですが、踏み跡があります。すぐに深い切通があります。408mピーク付近は木の間隔がやや広い藪です。地形図で御形神社の方から破線道が登っているところでは、実際にあったのは深い溝でした。ただしこれが天然のものではないことは、溝が尾根上では一度盛り上がった道の中の溝になることから明らかです。付近は植林で、溝に沿って歩くと、登りになり、その先にピンクテープの鉢巻をした百千家満四等三角点(484.31m)がありました。このピークは南東に延びていますが、そちらには行かずに北に尾根を降りなければなりません。この尾根は広いのですが、西側の植林が歩きやすかったと思います。この先は植林になり、東側下方に林道が走っていました。そして、藪の急な斜面に突き当たりました。手で枝と蜘蛛の巣を払い、木に掴まって登りました。登り切った460m+ピークには感動するようなものはありません。この先494mピークまでは藪っぽい尾根ですが、歩きにくいとは思いませんでした。

494mピークから先は、藪と植林が交互に現れます。450m+の長く伸びた尾根からは東側の展望がありました。この付近でも、植林は風が心地よく、気分の良い山歩きでした。植林を歩いてもう一度490m+のピークを過ぎると、その先は急勾配の植林です。植林は伐採した木が倒れているので登りにくく、大半は植林と雑木林の境界付近を登りました。やっと尾根に出ても少し登りが続きました。ここは550m+のピークです。北に歩いて一度少し下ってからまた登って、嘉門橋四等三角点(554.88m)を見つけました(写真)。この尾根はずっと藪ですが、三角点の南には少し平坦地があります。

三角点から一つ南のピークに戻り、すぐに南東に尾根を降りて下山を始めました。こちらも植林は気持ちが良いのですが、藪も多かったと思います。しかも下山と言っても登りも結構あります。次の480m+ピークは藪で見通しが効かないので、コンパスで方位を定めて南に降りました。次の545mピークも藪でわかりにくく、あやうく西の尾根に行くところでした。545mピークから少し南に下ると、二つの尾根の間に出ますが、この谷はきれいに伐採されていました。ただし伐採されている幅は広くありません。南斜面で暑そうなのでこちらには行かず、西に尾根を歩きました。南に尾根がありますがそちらにも行かず、480m+ピークを過ぎて、南に曲がりました。この付近は林道で見通しも効きますし、尾根道も南に向かっていました。綺麗な植林の鞍部を過ぎると藪の登りで、その上が476mピークです。この付近は藪で、共同アンテナの残骸がありました。我慢して南に尾根を歩き続けると、植林に入りました。この付近も良い感じです。尾根上にはここでも深い溝が刻まれています。このまま真っ直ぐ降りるのかと思うと、溝は東に曲がって斜面を降りており、これに付いて東に急斜面の植林を降りました。降りてきた所には、金網のフェンスに出入口がありました。出てきたところは民家の裏で、庭を通って道路に出ました。あとは国道を歩いて家原遺跡公園に戻りましたが、暑いし車はとばすしで、疲れました。

山を歩いていたのは4時間弱でした。地味なコースですが、場所によっては心地よい風の吹く綺麗な植林もあったので、良いコースだと思います。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「神子畑」です。

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