七種山から七種鎗へのコースは人気がありますが、七種鎗から南に延びる尾根は最後は近畿福祉大学の近くまで達しています。この尾根を、市川町から登って歩こうと思いました。
登り口は市川町の妙見山(296m)です。地名で言えば奥だと思いますが、南側の溜池付近はくるみ谷というらしく、「田舎暮らし大学」もあって、別荘地のような雰囲気です。地形図で見るよりも家の数が多く、谷の奥の方まで家が建っています。妙見山への登山道は、溜池の土手の奥にあります([1])。ここから登り始めました。
登山道はよく整備されており、ところどころ展望もあって気持ちよく登れます。松茸山によくある荷造り用のビニール紐が木に張られています。296mの頂上には神社があります。その裏手から、尾根を歩き始めました。
この付近の尾根には道があります。道と呼べなくても、なんとなく切り開きがあります。そのためかえって切り株に足を取られて危険なこともあります。しかし藪をかき分けるよりはずっと楽です。展望もあって、北の尾根越しに市川の上流方面が見えます。ただし、そのまま歩いていくと尾市川上流にある奥の集落へ降りて行ってしまうので、気を付けて200mの等高線に挟まれた尾根に降ります。この辺では尾根がシダに覆われていて、こちらの尾根への降り口は見つけにくくなっていますが、降り始めると道があります。
この先はうねうねと尾根を辿りましたが、たまにシダに道を塞がれる程度で、ひどい藪はありません。そして長い尾根歩きの後に、高圧線の鉄塔が現れます。鶴居支線22となっています。ここへは北から保守用の道が登ってきており、少し西のピークから南に降りて行っていますが、それを辿ると下山してしまいます。ここは尾根沿いに降りなければなりませんが、赤布のマーキングがあって助かりました。
この先はだんだんとシダが元気になり、藪山歩きになってきます。ただしシダが茂っていても間に道はあるので、途方に暮れることはありません。さらに300mを越える辺りは岩場もあり、展望もあります。しかし350mを越す付近からははっきりした道が無く、歩きにくくなってきます。尾根にネットがあるのも邪魔です。
いい加減に疲れてくると、尾根に出て良い道が現れます。七種鎗から南に続くハイキングコースです。ここからはよく歩かれている展望最高の尾根道を南に歩きました。よく歩かれてはいますが、岩場の多いコースで、若干高所恐怖症気味の私には辛いコースです。途中に奥山四等三角点(393.36m)があります。
再び送電線の鉄塔がありますが、鶴居支線21で、さっきの鉄塔から谷を越えて送電線が張られています。500mを越すのではないでしょうか。この鉄塔の南のピークでハイキングコースは送電線の巡視路を辿って野外センターに下山するようになっていますが、市川町に戻るために、もっと南に尾根を歩きました。トラロープを潜ってさらに尾根を進みましたが、いきなり岩場っぽい尾根になりました。東側に網が張られているのですが、風で倒れています(写真)。ちょっとビビリながら、先の353mピークに進みました。この付近からは岩はなくなりますが、シダが増えてきて歩きにくくなりました。展望は良好です。そして田口四等三角点(374.2m)がありますが、これは現在は改測となっています。
三角点の南はうっかり進むと西寄りの尾根を降りてしまいます。戻って南東の尾根を進みましたが、この尾根も真っ直ぐ進むと東に行きすぎてしまいます。途中から南の尾根に降りました。地形図でははっきりした尾根でも、歩いていると行き方が分からない場所が沢山あるコースでした。この後は尾根伝いに南に降りましたが、赤い布のマーキングがたくさんありました。最後は尾根がよく分からなくなったので、少し北側の植林に出て、地形図にある神社(豊房大明神)に降りてきました。
4時間くらいのコースで、ちょっとシダがうるさい場所はありますが、歩きやすいと思います。大柿さんの赤布に助けられました。
展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
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