2009年2月8日日曜日

市川町から七種鎗

七種鎗は市川町からもよく見えます。今回は七種鎗から南東に最も長く続いている尾根を辿って登ってみました。登り口は、甘地駅の北の近平にある八幡神社としました。山登りの前は神社に参拝するのが基本でしょう。この神社には、八雲神社にあるのと同じ方法で作ったというしめ縄が下がっています。重さ300kgだそうで立派なものです。

参拝後は神社の裏手に回り、ここから登り始めました。神社の裏手には特に道はありませんが、最初は木の間隔が広くて登りやすい山です。少し登るとシダが増えて、道はあるのですが登りにくくなってきます。とにかく尾根まで登り、そこから南に尾根を下って、大谷四等三角点(230.08m)を見てきました。シダの多い尾根で歩きにくいのですが、三角点にはおそらく南か西から道があるのだと思います。

三角点からまた北に尾根を辿り、長い尾根歩きが始まります。少し歩くと東側に視界が開けて、播但線の4両連結が走っているのが見えました。分かりやすい尾根なので、迷う可能性は低いのですが、うかつに歩いていると間違った尾根で下山しかねないので注意は必要です。だいたいは道があります。七種鎗が遠くに見えます。

アップダウンを繰り返して、やや急なピークに登ると、奥三等三角点(276.99m)がシダの間にあります。大柿さんの08.1.24のピンクのプラスチック板がありました。明神山から七種鎗まで登って、今日のコースを逆に下山して、13:07となっていました。ものすごい健脚です。この先も尾根は歩きやすいのですが、360m+の尾根までの登りはきつくて疲れました。白や大柿赤布のマーキングがあります。384mピークまで来ると、尾根にネットが張られています。この先しばらくはネットの南側を歩きました。シダを除草剤で枯らした形跡がありますが、元気に茂っています。この付近の山は、植林したての斜面が多く見られますが、足元には切り株なども多く、とても歩きにくくて閉口しました。

すぐに高圧線の鉄塔がありました。鶴居支線24です。この先もネットが続き、足元はシダが生えており、歩きにくい尾根が続きます。地形図ではこの付近で南北に道が尾根を横切っていますが、はっきりした道には気がつきませんでした。写真はこの付近から見た七種鎗です。尾根には一応道が続いていますが、場所によってはシダが伸びすぎて地面が見えないため、道が辿れなくなっています。また、シダが背の高さまで伸びていて、それをかき分けて道を見つけなければ歩けないところもあります。443m地点に向けて、シダが元気です。岩場もあり、展望が楽しめます。

443m地点を過ぎると、だんだん道がはっきりしてきます。尾根が南西に方向を変えた辺りで北を見ると眼下に新しい堰堤ができていました。この付近は標高が高すぎてシダが生えていないため、道を歩けます。最後の七種鎗の山頂手前はかなりの急勾配ですが、山頂が近いことはプレートなどが落ちているので分かります。山頂直前に倒木があって道を塞いでいました。ほぼ3時間で七種鎗に着きました。

七種鎗山頂には小滝四等三角点(577.26m)があります。下山はどうしようか悩んだのですが、山頂に「市川町に下山」と書いたプレートが下がっていたので、その方向に下山しました。これは七種鎗から東南東くらいの方向に延びる尾根です。林道に出る最短コースでしょう。山頂近くで迷いましたが、少し降りた500m付近に岩場があり、ここからは尾根歩きになります。白いマーキングがあります。しかし、少し降りるとネットが現れます。ネットの北側は植林したてで、南側を歩いて降りたのですが、こちらはシダが茂っています。降りるにつれてシダが元気になり、道が見えなくなります。白いマーキングも途中でなくなってしまいました。

シダの間に道を探しつつ、20分ほど降りると、やっと尾市川の林道に到達しました。あとは林道を歩いて戻りました。植林の間の林道で、軽トラックが通れる道です。農場があって、そこからは簡易舗装道路になります。途中には高圧線の保守路の赤い火の用心が南北両側にありましたが、地形図にある破線道への分岐は見あたりませんでした。どうもこの破線道は怪しいようです。

長い尾根歩きで、やや飽きます。シダが鬱陶しいので短気な人には向きませんが、ときどき展望があるのが救いです。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆

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