播但線鶴居駅の西側の山に鶴居城があります。駅から遠くありませんが、標高は433mと高い所にあります。西に尾根を伝っていくと、七種山に連なる尾根に出られますが、その北側にあるのが松尾山(大中山)です。この付近の尾根を歩いてみました。
登り口は鶴居森林工場公園工業団地の溜池西側土手奥としました([1])。踏み跡があって、ちょっと登ると尾根に出られます。尾根には良く整備された道が反対側から登ってきており、城山城趾の会の人たちがごく最近整備したようです。荷造り用のテープや鎖が登山道の両脇に貼られており、ステップもあって万全です。後で気がついたのですが、小学校の北西の角に「城山登山道入口」という標識が立っていました。
すぐに鶴居三角点(285.6m)に着きました。大柿さんのピンクのプラスチック板が下がってます。ここから山頂まで500mです。城跡(鶴居城・稲荷山城・永良山城)だけあって頂上近くは平坦地が増えます。登り始めて30分ほどで頂上に着きました。きれいに木が切られており、3本だけ残されています。この3本の木は、下から見上げた時にとても良く識別できました。冬はオバQの頭のようです。ベンチや見晴らし台もあります。ここより南でこの頂上より高い山は七種鎗だけですから、展望は抜群です。写真は鶴居から見上げた鶴居城跡です。
頂上で少し休んでから、さらに西に進みました。頂上から少し降りると、あとは尾根道が続いています。ここからは特に整備されていませんが、歩きやすい道です。しばらく歩くと送電線の鉄塔があります。市川鶴居線30です。巡視路も上がって来ています。さらに西に歩くと、左手から道が上がってきていました。地形図の破線道は存在するようです。この先はその破線道を歩きます。たまにシダに覆われることはありますが、しっかりした道です。周囲は雑木林が多く、たまに植林もあります。痩せた尾根もあり、七種槍がときどき見えます。破線道は498mピークの南側を巻いています。
松尾山に近づくと、道は水平に西側の斜面を横切っていきます。破線道からはずれてしまうので尾根を登ってもよかったのですが、そのまま道なりに歩いたところ、地形図の破線道よりは西側の550mくらいの地点で尾根に出ました。ここから北にピークを登り、次のピークが松尾山です。木屋ヶ谷三等三角点(662.3m)がありました。大柿さんのピンク板もありました。周囲は雑木林で展望はありません。ここまで約2時間でした。
この先は、さらに北に尾根を歩きました。少し歩くと倒木地帯がありますが([2])、少し西側斜面へ降りれば抜けることができます。この付近からは禿の行者山の岩場が見えます。この後もずっと尾根歩きで、道があります。青やピンクや赤布のマーキングがありますし、迷うおそれは少ないでしょう。倒木もなく、楽々と林道に出てしまいました。ここを十三回り峠と呼ぶのでしょうか。熊注意の札が立っていました。
あとは林道を降りました。鶴居に戻るには1時間以上も歩かねばならず、疲れました。
思いのほか歩きやすい尾根でした。道が整備されていて433mまで楽々と登れるのが助かります。城跡が好きな人、展望を求める人、尾根歩きが好きな人、みんなにお勧めできる鶴居城です。その先は、山歩きが好きなら文句ないでしょう。
展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
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