夢前川沿いの桜の名所として有名な新庄ですが、村の北の山頂に北山という三角点があります。よくある命名ではありますが、村の人にしてみたら北にある山は北山でしょう。この三角点からは東と南に二つの尾根があり、どちらのルートで登るか悩みますが、とりあえず南に延びた尾根を試してみました。
この尾根の先端には人家があり、アクセスは難しそうです。新庄の北端の西村には円山神社という神社があって、その参道が尾根の東にあります。参道と尾根の間には溜池があり、その土手を伝って尾根にアプローチしました。うまく人家の北側に出てきましたが、付近は藪で伐採した木が倒れています。歩けそうな場所を探しながら尾根の方に向かうと、尾根に達することができました。ここからは長い尾根登りです。道はありますが、シダで覆われていて、足元は見えません。雨の後だったらズボンが水浸しになるところでした。シダの中の急斜面を登っていきます。標高300mに達したあたりで少し勾配が楽になり、植生も変わりますが、またすぐにシダが茂ってきます。地面にケーブルが見え隠れしているので、共同アンテナが上にあることが予想されます。
365m地点は草が刈ってあって山頂のような雰囲気です。以前はここにアンテナが立っていたのかも知れませんが、展望はありません。この尾根は、木々の向こうに新庄が見え隠れするだけで、展望はほとんどありません。この先は少し歩きやすくなります。三角点ピークの手前で良く踏まれた道が現れます。ここは沢の行き止まりなので、ここに登ってくる道があるのかも知れません。この道を歩いていくと、山頂には行かずにピークを巻いて北側の419mピークに向かう尾根に出てきてしまいました。道はありませんが、南に尾根を登り返すと、北山四等三角点(422.8m)がありました。測量の残骸が見られましたが、白い標識も無く、山頂を示す標識もありません。
下山は東に延びる尾根を使いました。山頂付近はシダが生えていますが、少し降りるとはっきりした尾根になります。この尾根は岩場が多く、南側の展望が開けます。写真は新庄と前之庄を望んだものです。展望が良いだけでなく、登りに通った尾根に比べるとずっと歩きやすく、登山ルートとしてはこちらがお勧めです。250m付近まで降りるとシダが増えてきますが、林の中を抜ける場所のほうが多く、暗いのを我慢すれば快適です。最後は真っ直ぐ雑木林を進むと川沿いに出てしまいそうだったので、200m付近から南の植林を降りました。倒木があったので、少し西に進んだところ林道があり、地形図には無い溜池の土手を通って寺に通じる道に出てきました。
前之庄から北に夢前川沿いに広がる平地の北端の山ですから、岩場さえあれば展望は保障されています。登りは尾根の下の寺に向かって歩き、右側に鉄の柵のあるところから溜池の土手を通り(ネットがありますが、潜れます)、林道を通って植林を登るのが正解です。
展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
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